「ローグ」を観てきました。
ストーリーは、
傭兵部隊を率いるサムは、テロリストに誘拐された政治家の娘を救出するためアフリカの危険地帯にやって来る。しかし犯人たちの激しい反撃に遭い任務は失敗。広大な大地に取り残された部隊は命からがら廃墟に逃げ込むが、そこはかつて密猟者の拠点としてライオンの繁殖が行われていた場所だった。
というお話です。
くせ者揃いの傭兵部隊を率いる強きリーダー、サム。彼女達は誘拐された市長の愛娘を救出する為にアフリカの危険地帯へ降り立つ。テロリストの拠点を襲撃し、娘を救出しようとすると、娘以外に2人の女子も監禁されていた。任務は市長の娘救出だけだが、仕方なく3人を助け出し、拠点を逃げ出すが、最初の計画から人数が増えたために計画が狂い、テロリストらの熾烈な反撃にあって任務は失敗してしまう。
広大な大地に取り残された傭兵部隊と人質は、命からがら廃墟に逃げ込むが、そこはかつて密猟者の拠点としてライオンの繁殖が行われていた場所であった。「缶詰狩り」の拠点である農場には、何故か人影が無く、不審に思ったサムたちは、建物内をくまなく捜索する。
すると、ライオンの皮や骨を解体した小屋の中に、人間の死体が転がっていた。よく見ると、猛獣に噛み殺された痕がみられる。何故かと不思議に思いながら外で出ると、仲間の一人が突然消えてしまう。探すと、ボロボロに噛まれた彼は、ライオンに襲われたという。
何とか無線使えるようにし、本部に連絡をすると、迎えのヘリは朝にしか来れないという。あと5時間、ライオンからの襲撃に気を配り、テロリストの追っても迫っている中、武器も無く、人質を抱えてどうしたら良いのか。
極限状態の中、とうとうテロリストの姿が見え始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
少し前に観た、「ミアとホワイトライオン」という映画でも問題定義されていた”缶詰狩り”も盛り込まれた作品でした。でも、ちょっとストーリーに無理があったかなぁ。必死でアクションをしているんだけど、盛り上がりに欠けるかなって思いました。
傭兵部隊が、アフリカのテロリストの拠点を襲撃して、人質救出をするところから始まります。映画の中では、”市長の娘”と言っていたけど、アフリカなので、この地域の自治権を持っている人なんだろうと思うけど、その娘が学校から誘拐されたらしいんです。でもね、学校から誘拐されたというなら、何人連れていかれたって判ると思うんですよ。だから、現場に行ったら3人もいて困るっておかしくないですか?既に殺されてるかもしれないけど、何人連れていかれたっていうのは判るから、それほど驚くことでもないと思うけど、驚いて、2人は置いて行くって言うんです。まぁ、置いて行ってもよいけど、とても違和感がありました。
足手まといが増えて作戦が失敗するとサムは思っているんだけど、それとは全く関係無く、作戦は失敗します。それは、どんな武器が相手に渡っているかの想定が甘いせいなんです。サムは、傭兵部隊の中でも、素晴らしいボスらしいんだけど、相手の武器のリサーチが甘いって、ダメですよね。ここら辺も、脚本が甘いなぁと思いました。
そして、まぁ、何とか逃げるのですが、仲間がいっぱい死んでいきます。傭兵部隊だから、そういう危険も解かっての事だろうとは思うけど、さすがに仲間をポイポイ捨てて行くのは、気分が悪かったな。それに、頼まれた人質だけ助けて、後は助けないと言い放つサムにも、どんな奴なんだって思ったけど、傭兵部隊ってそういうものなのでしょうね。
ここまでが、最初の導入部。ここからが本編です。彼らが逃げて、缶詰狩りの本拠地の建物に逃げ込むんですが、ここに、養殖されていたライオンが残っていて、人間を襲い始めるという事なんです。そして、ライオンとテロリストの両方から襲われて、絶体絶命ってところを楽しむ映画なんだろうけど、うーん、ライオンのCGがイマドキにしてはチャチで、笑っちゃうほどでした。もう少し、上手く出来なかったのかな。
「缶詰狩り」については、あまり詳しくは描かれていませんでしたが、酷いことが行われているという事は分かるようにしてありました。で、ライオンちゃんが怒って復讐するって言う風に見えるんだけど、ちょっと違うのよ。そこら辺は、そんな夢物語とは違う描き方で、良かったなと思いました。
この映画の中でも、テロリストのボスはイギリスから来たイスラム教徒と描かれていたけど、そういう人が多いのかしら。この間観た、「レッド・スネイク」という映画でも、イスラム国の幹部がイギリスから来たイギリス人のイスラム教徒というように描かれていたんです。確かに「ある人質 生還までの398日」という映画で、記者を拘束して惨殺したイスラム国のテロリストはイギリス人だったので、その辺りからきているのかしら。
傭兵部隊が無事に帰れるのか、人質を救出出来るのかは、まぁ映画を観ていただきたいのですが、結構、無情な映画でしたよ。面白いと言って良いのか、悪いのか。脚本がちょっと無理無理だったので、その辺りを考えると、あまりなのかなぁ~と思ってしまいます。
主演のミーガン・フォックスは綺麗なんだけど、アクション映画のヒーローとしては、ちょっと役不足かも。「ジェニファーズ・ボディ」のような、あまり表情の無い役の方が良いかもしれません。
私は、この映画、一応、お薦めしたいと思います。新作映画が少ない中、アクション映画で、敵を倒すという意味では面白いと思いますが、映画としては、イマイチかなぁという気持ちです。ライオンの子供の映像は可愛いので、そこは楽しんで欲しいかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ローグ」