「FEELS GOOD MAN」ネット時代にキャラクターが独り歩きしてしまい作者が止められない! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「FEELS GOOD MAN」を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので、内容は、

 

マット・フューリーの漫画「ボーイズ・クラブ」は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。

しかしその主人公ぺぺが放ったセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたぺぺが溢れだした。



 

そして2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにぺぺを大拡散。挙げ句にADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末。

マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用は加速し続け、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになり!(公式HPより)

 

後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、一体、何の映画なんだろうと思いながら、何も知らずに観に行ってみました。話題になっていたのですが、解説を読んでも、よく解らなかったんです。最初の方は、良くあるマンガのキャラクターが、SNSなどで色々に使われているんだなって、単純に思っていただけなのですが、それが、凄い勢いで表現が変わっていってしまうという恐ろしさが描かれていました。
 

最初は、シュールなカエルのキャラクターで、普通にみんな楽しんで描いているんです。日本人が、ドラえもんを可愛がって、描いていると同じような感じです。その内、誰かが偏った思想を打ち出す為に、この”ペペ”というカエルのキャラクターを使いだしたんです。作者の人は、変な事にも使われ始めたなと思ったくらいでh、そんなに気にしなかったんです。

 

 

その内、トランプが選挙に出るということで、その大統領選挙時に、トランプが白人至上主義を優先していて、その人種差別的なシンボルに、この”ペペ”が使われ始めてしまうんです。選挙により、そのイメージは先行して大拡散されてしまい、作者の思いとは全く違う形で、ヘイトシンボルとして正式に認定されてしまいます。

 

作者のマット・フューリーは、自分が描いた漫画「ボーイズ・クラブ」というキャラクターが、こんな事に使われ始め、ヘイトのシンボルとして認定されてしまい、困惑します。そりゃ、そうですよね。それまでは、そんなに目立ったキャラクターとして出ていた訳では無かったのに、突然に、沢山の人に勝手に使われ始め、こんな事になってしまうなんて、驚いてしまいます。

 

もしピカチュウが突然にヘイトシンボルとして認定されて、人種差別の象徴として描かれてしまったら、そりゃ、驚きますよ。そんな事されたら、ポケモンの作者は著作権侵害や名誉棄損で訴えるでしょ。それと同じで、このマットも、このままではいけないと思い、とうとう訴えることを考え始めます。

 

でも、既にネット上で拡散されてしまったものはどうしようもなく、描いたものを沢山作って販売するような人達を、まず、訴えて行きます。だって、トランプのポスターにペペも描き入れて、それを売ろうとしているんですから、そりゃ、著作権侵害ですよね。どうしてそんな事を平気でしているのかしらと不思議でした。最初に訴えないと、どんどんエスカレートして、やりたい放題されてしまうということが、良く描かれていました。

 

 

それにしても、”ペペ”のキャラクター一つが、そんなに人々を動かすのかというほど、沢山の人が、このキャラクターを勝手に使い、Tシャツを作ったり、ポスターを作ったり、お面を作ったり、驚くような事が起きていました。トランプは、自分を応援してくれるなら何をやっても良いという考え方で、著作権侵害なんて、どこ吹く風なんです。大統領になるって人が、酷い話だなと思いました。こんな奴が大統領をしてたから、アメリカもコロナで酷い状況になったのよね。バイデンさん、頑張って欲しい!

 

 

この映画は、性善説を信じて、まさか人のキャラクターをそんな酷いことに勝手に使わないだろうと思っていたら、酷いことになってしまったというドキュメンタリーです。人を信じる事は良い事だと教えられてきたけど、ある程度、おかしなことを見つけたら、早めに動いて阻止をしないと、やりたい放題にされてしまうと言う事です。

 

この作者のマットさんは、自分が子どもの頃に可愛いと思ったカエルをキャラクターとして描いただけなのに、全く関係ない所で酷いことに使われ、責められる事になってしまいました。ご家族も、怖い思いをしたり、大変だったと思います。家族や、協力者のおかげで、酷い人達を訴えるように動いて、何とか、日常を取り戻しつつある姿が映されていました。本当に、SNSで拡散されてしまうと、恐ろしいことになるなぁという事を感じました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。但し、ドキュメンタリーで、あまり楽しい内容ではないので、SNSの社会問題などに興味のある方にお薦めしたいかな。疲れている時に観ると、もっと疲れると思いますので、気を付けてくださいね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「FEELS GOOD MAN」