「クイーンズ・ギャンビット」チェスを知らなくても楽しめて、チェスを知りたくなるドラマでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「クイーンズ・ギャンビット」のシリーズをNetflixで観ました。

 

シリーズもので、全7話で終わりです。ストーリーは、

第1話

9歳のエリザベス・ハーモンは、交通事故で母親を失い、養護施設へと入れられる。周りの子供たちと馴染めないベスは、施設の用務員であるシャイベルと出会い、彼の部屋を避難場所のようにしていた。ある日、シャイベルはベスにチェスを教え始める。すると、ベスはメキメキと腕を上げ、面白くなったベスは自身でも本を読んで勉強を始める。その施設では、子供たちを大人しくさせるために安定剤の薬を与えており、チェスにのめり込むと同じように、薬にも中毒になっていく。

 

 

第2話

13歳になったベスは、ウィートリー夫妻に引き取られるが、養父はベスに馴染まず、それからしばらくして夫妻は離婚をし、養母アルマとベスは生活に困窮するようになる。ベスは生活を助けるために、チェスの大会に出場し、その優勝賞金を手に入れようと考える。アルマに相談し、大会に出場。チャンピオンのベルティックを倒してしまう。

 

第3話、

大会で優勝したベスは、女性で優勝したという事で天才少女と騒がれ、有名になっていく。いくつかの大会で優勝したベスは、ラスベガスの大会に出場し、優勝候補のベニーと対決し、初めての敗北を経験する。

 

第4話

負けた原因を探り、また強くなっていくベス。そしてメキシコの大会に出場することになり、アルマと共に会場に行く。会場には、ロシアの世界チャンピオンが来ており、勝ち進んだベスはロシアのボルコフと対決することとなる。ボルコフの強さはハンパ無く、ベスは敗北を記してしまう。そしてそのホテルで、養母のアルマが突然に病死してしまい、打ちひしがれたベスは、施設で与えられていた薬物にまたも頼ってしまい、中毒になってしまう。

 

第5話

落ち込み、引き籠っていたベスの前にベルティックが現れ、ベスの家で同棲を始める。最初は上手く行っていたのだが、ベスのチェスへの探求心に付いて行けず、ベルティックは出て行ってしまう。再びチェスの全米大会に出所したベスは、そこで以前対決したベニーと再会し、今度は彼に勝利する。チャンピオンになったベスは、ロシアで開かれる国際大会への出場が認められ、ベニーはベスのコーチとなる。

 

第6話

パリでの国際大会に参加したベスは、そこでまたロシアのボルコフと対決することになり、敗北してしまう。再度の敗北で力を失ったベスは、ベニーとの連絡も断ち、酒に溺れる毎日を送っていた。ある日、弁護士が現れ、養父が家を明け渡すようにと言ってくる。アルマとの思い出の家を失くしたくないベスはその家を買い取るが、全てのお金を出してしまった為、チェスの大会に行く費用も無くなってしまう。そんなベスの前に養護施設の友人ジョリーンが現れる。

 

 

第7話

ベスにチェスを教えてくれたシャイベルが亡くなり、葬儀に出るために養護施設を訪れる。彼が最後までベスを気にかけてくれていたことを知り、チェスを続ける決意をする。ジョリーンは、法律家になる為に貯めていた貯金を全てベスに託し、モスクワでの大会に行くようにと促す。友人の思いを受け取り、モスクワの国際大会へと参加したベスは、勝ち進んで、最後にまたもチャンピオンのボルコフと対戦することになる。何度も負けているボルコフにどうやったら勝てるのか悩んでいると、ベニー他チェスの友人たちが集まって、ベスに国際電話をかけてくる。彼らはボルコフへ対抗できる手を考えてくれていたのだった。そして・・・。後は、ドラマを観てくださいね。

 

このドラマ、アメリカとロシアの冷戦時代が舞台で、そんな中で、男ばかりのチェスの世界で名をはせて、とうとうアメリカの威信をかけてロシアと戦うことになってしまう女性のお話でした。ま、本人は、アメリカを代表しているなんて気持ちはさらさら無いんだけどね。チェスが好きでチェスをやることで生きる目的を見つけられた女性なんです。

 

冷戦時代ですから、まだまだ男女平等なんて無くて、女性がチェスを出来るのかと笑われるような時代でした。そんな中で、男性たちを打ち負かし、アメリカのチェス代表として、ロシアに戦いに行くんですから、そりゃ、周りは敵ばかりです。でもね、ある日、気が付くんです。誰もが敵では無くて、仲間なんだってことに。それが、感動的でした。

 

チェスって、難しいですよね。私は将棋も出来ないので、何手先を読むなんて出来ず、いつまで経っても強くなりません。大体、どのコマがどう進むかもよく覚えてないんですから、ダメですね。真剣に覚えなくちゃ、ものになりません。

 

 

主人公のベスは、生い立ちが不幸なんですよ。その上、養護施設に行くと、精神安定剤を毎日飲まされて、その中毒になっちゃうんです。その頃、こんな事していたんですね。子供たちを大人しくさせるためなんだろうけど、酷い話です。そんな生活の中で、ただ一つ、ベスの心に刺さったのがチェスだったんです。

 

それにしても、チェス大会でバンバン相手を倒していくのは、爽快でした。そして戦いの中で、沢山の事を学んでいくベスは、困難な事にぶち当たり、辛い思いをしながらも、またチェスの道へと戻って行くんです。それが、好きって事なんだろうなと思いました。うーん、面白かった。

 

「ファヒム パリが見た奇跡」という映画がありましたが、その女性版のような感じです。あちらの映画よりも、より人間的な部分が良く描かれていました。ドラマとしては、こちらのシリーズの方が、良く出来ているのかなと思います。まぁ、ファヒムの方は、実話ベースなので、そこら辺はちょっと違うのかな。

 

時代が古いので、とてもレトロな感じがステキでした。ベスのファッションもステキですよ。あの時代の最先端のファッションを身に着けていたんじゃないかな。出てくる男性たちもイケメンばかりでしたよ。ベニーを演じていたのは、トーマス・ブロディ=サングスターで、子役から有名になった俳優でした。彼は、結構、ハリウッド映画にも出演しているので、皆さんもご存知かと思います。ベルティック役は、ハリー・メリングというハリーポッターに生徒役で出演していた俳優でした。ベスを演じた主演のアニャ・テイラー=ジョイさんは、今回、私は初めて認識したのですが、これまでも何度かハリウッド映画に出演しているようです。気が付かなかったけど、ちょっと個性的な顔ですよね。

 

私は、このドラマ、超!お薦めしたいと思います。これは面白かったです。全部見るのに半日かかりましたが、面白かったので、息もつかずに観てしまいました。外出自粛には、もってこいのドラマだと思います。一応、ちゃんと決着がつくので、終わった後もスッキリするし、チェスを本気でやってみようかなという気持ちになりました。ぜひ、観てみてください。Netflixで配信されていますが、Amazonでも観れるのかな?Apple TVでも観れるみたいなので、何かで探してみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ