「ダニエル」を観てきました。
ストーリーは、
内気で繊細な少年ルークには、自分にしか見えない空想上の親友ダニエルがいた。しかしある事件をきっかけに、ダニエルの存在を封印することに。時が経ち、成長したルークは孤独と不安に苛まれ、再びダニエルを呼び覚ます。カリスマ性あふれる美青年の姿で現れたダニエルの助言により、ルークの人生は好転していく。やがてルークはダニエルを必要としなくなるが、ダニエルはそれを許さず、次第にルークの精神を支配するようになっていく。
というお話です。
両親の離婚により孤独な幼少期を過ごしていたルーク。唯一の心の支えは、自分以外には見えない“空想上の親友”ダニエルだった。しかし、ある事件によって母親からダニエルと遊ぶことを禁じられたルークは、母親に命令され、自ら彼を封印することに。
時は経ちルークは大学生になるが、際立った才能もなく人付き合いも苦手なことから、鬱屈とした日々を送っていた。加えて精神病を患っていた母親の症状が悪化し、自分も同じようになるのではと不安が高まっていく。
ある日カウンセラーに悩みを打ち明けたルークは、かつての“空想上の親友”の存在が助けになる可能性を助言され、長年封印していたダニエルを呼び起こす。再会から瞬く間に友情を取り戻す二人。
内気で冴えないルークとは異なり、美しく自信に満ち溢れた青年の姿で現れたダニエルは、「僕は君の一部だ」と優しく寄り添い、力強く刺激的な言葉でルークの背中を押し続ける。彼の言う通りにすれば何もかもうまくいき、やがてルークの生活は一変。
大学の授業も魅力的な女性とのデートも順調に進み、自信をつけたルークは別人のように成長するが、同時にダニエルを必要としなくなっていく。しかしダニエルはそばを離れようとせず、次第にルークの心身を支配しようと“侵食”を開始する。
眠るルークの口元をゆっくりとこじ開けるダニエル、日に日に自分が自分でなくなっていく感覚に怯えるルーク。どんなに叫んでも傍らで不敵に笑うだけの“親友”が、ルークを極限状態まで追い込んでいく。果たしてダニエルとは、一体何者なのか?後は、映画を観て下さいね。
自分の想像上の友達が、段々と現実に影響を及ぼしてきて、自分を乗っ取り始めるというお話なんだけど、この展開だと、普通の二重人格の話かと思うんだけど、実は、ちょっと違うらしいと最後に解るんですよ。子供の頃に近所で起きたカフェ乱射事件を目撃してしまい、その時のショックで人格が分裂して、想像の中の友達を作ってしまったという風に見えているんだけど、ちょっと違うのよねぇ。
ルークは子供の頃から孤独で、母親が精神的に病んでいて、父親が出て行ってしまい、一人で家の中で遊ぶ事しか出来なかったんです。両親の喧嘩を見たくなくて、外に出た時、乱射事件に遭遇し、それから空想の友達・ダニエルと遊ぶようになるんです。通常の家庭なら、息子がおかしいなと思って病院に連れて行くと思うのですが、母親が精神病だったので、連れて行かないんです。そして、ある日、母親がルークに想像の友達をドールハウスにしまいなさいと言われ、封印するんです。
後からルークが母親に、精神病が遺伝するって教えてくれなかったとなじる場面があるのですが、遺伝しようがしまいが、一度、ダニエルを封印したんだから、それを説いたのはルーク自身でしょって言いたくなりました。あのまま、封印しておけば、何の問題も起きなかったのに、精神科医にちょっと言われたら、直ぐに開けちゃうんだもん。子供の頃、ダニエルのせいで、母親を殺しかけた事があったので、それほど邪悪な心の部分を再度開けたら、問題が起きるって、誰でも解かるとおもうんだけどな。
自分の想像上の友人だと思っていたダニエルですが、段々と、ルークを支配し始めて、悪い事をし始めます。想像上の人物のはずなのに、何故か、現実に関与し始めて、いつもルークの傍を離れません。ダニエルを消したくても消せないんです。この時点では、ルークの外にダニエルがいる感覚なのですが、ある時にダニエルと消そうとして、反撃に合い、ダニエルがルークの中に入るという衝撃的な場面があります。この描写により、ルークの中にダニエルがいるという感覚になります。
ここからは、本当に二重人格そのもので、ルークを意識の中に閉じこめて、ダニエルが表に出るという事なんです。ダニエルは凄く邪悪で、まるで悪魔のような男でした。
ここに至る前に、ルークは何かを感じて、子供の頃に見てしまったカフェ乱射事件の犯人も、自分と同じようにダニエルに取りつかれていたのではないかと疑い、犯人の家族を訪ねる場面があります。そこで、何か解明されて、解決策が出るのかと思ったのですが、一切出ず、なんで乱射事件の犯人の話になったのか、よく解りませんでした。この部分は意味があったのかなぁ。唐突に乱射事件に繋がるので、どこで思い出したんだよって感じなんです。そして、それ以降はこの話は放置状態になるんです。この犯人に取りついていた何かが、ルークに乗り移ったという話にするなら解かるのですが、解明されないので、乗り移ったのか、元々、ルークの中にいたのかは解らずじまいです。
ここら辺が、とっても曖昧で、解決しないので、不満が残りました。只の二重人格ということなら、それはそれで楽しかったのですが、乱射事件の犯人にも取りついてって話が出て、じゃあ、ダニエルは何なの?っていう事が残ってしまい、まぁ、洋画で良くある悪魔的なものが誘惑していたんじゃないの?って事で解決しようって事なのかなと思いました。うーん、でも、曖昧でもやもやしています。
この映画で話題の、ティム・ロビンスの息子と、シュワちゃんの息子の共演ということですが、どちらも不思議な魅力があって、良かったですよ。シュワちゃんの息子は、見る角度によってイケメンなんだけど、目の辺りがシュワちゃんソックリで、ちょっと怖い雰囲気がありました。ティムの息子は、可愛い系です。この子は、普通にイケメンなので使いやすいとは思いますが、イメージが他の子とカブるので、どうなのかなぁ。正面顔を見ると、ティムに似ています。シュワちゃんの息子は、独特な雰囲気で使われていくかもしれません。新型のターミネーターとして息子が出たら、面白いかもしれないなぁ。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ストーリーには不満が残りますが、話題のイケメン二人を観るだけでも楽しめると思います。シュワちゃんに似ているなぁと誰もが感じると思うので、遺伝子って凄いって思えるかも。(笑)二人とも素敵でしたよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S 今日は、随分と体調も回復してきたのですが、2日も寝ていたので、肩こりが酷くなってしまいました。運動しないと、完璧な回復は出来ませんね。明日こそ、ちょっと歩いてこようかなと思います。
「ダニエル」