「バクラウ 地図から消された村」を観てきました。
ストーリーは、
村の長老・老婆カルメリータが亡くなったことをきっかけに、テレサは故郷の村バクラウに戻ってきた。しかし、テレサが戻ったその日から、村で不可解な出来事が次々と発生。インターネットの地図上から村が突然姿を消し、村の上空には正体不明の飛行物体が現れる。さらに、村の生命線ともいえる給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは血まみれの死体が発見される。めったに訪れることのない他所者が村を訪れたことをきっかけに、暴力と惨劇が幕を開ける。
というお話です。
ブラジルの田舎村の長老・老婆カルメリータが亡くなったことをきっかけに、テレサは故郷の村バクラウに戻ってくる。テレサが戻ったその日から、村では不可解な出来事が次々と起こり始める。インターネットの地図上から村の名前が突然に消え、村の映像も無い。そして村の上空に正体不明の飛行物体が現れる。
村に向かう給水車。村には井戸が無く、この給水車が彼らの命綱なのだが、そのタンクに銃を撃ち込まれ、水が手に入らなくなる。そして村はずれでは死体が発見され、村人には緊張が走る。何かの予兆だと話す彼らの前に、外部からの人間が訪れ、村人の緊張はMAXとなって行く。
村人は直ぐに対処出来るように用意をし、死人の為に棺桶を頼み、そしてある場所に穴を掘り始める。彼らは、格差社会の底辺で、貧困ではあったが、自分たちの身を守る術は持っていたのだ。そして、外からの来訪者が現れて・・・。後は、映画を観て下さいね。
話は単純なんです。貧困な村に、来訪者が現れて、殺戮が始まるというだけなんです。何故、村の名前が消えたのか、謎の飛行物体は、悪徳市長とは、そして謎の来訪者は誰?という謎は、まぁ、はっきりと提示されるわけではありませんが、最後まで観ると、あ、そうなんだと合点がいくと思います。
最初の内は、普通の村なんです。でも、なんか、帰ってくると何かの薬を飲まされたり、変な博物館があったり、怪しげな男たちがいたりと、不思議なんだけど、でも謎は解決しないまま、どんどん積み重なってい
き、そのてんこ盛りの謎が多すぎて、眠くなっちゃうんですよ。
もう、ずーっと、変な事が続いて行くだけなんですもん。村の変な事も多いけど、UFOが飛んでいたり、給水車が襲撃されたり、人が殺されてたり、不穏な動きも周りで起き始めるのに、人々は、変だねーって言いながらも、そのまま暮らしているので、これ、このまま行っちゃうのかな、それとも何か起こってくれるのかしらと思って観ていました。ホント、眠くて、眠くて、ウトウトしながらも、頑張って観ていたら、子供が殺されて、その後、傭兵さんたちが集まっている場所が映って、これは雇われている人たちが襲ってきているんだという事が解ってきます。雇われている人たちも、どーも、狩るのが趣味的な人たちばかりで、喜んでいるようでした。
で、まぁ、その指揮をしているボスみたいのが率いて、村を襲いにかかるんです。でも、もちろんバクラウの村人たちも黙ってはいません。村
は、襲ってくる人間に対しての方法を良く知っているようで、それは、昔からの教えみたいでした。きっと、その村は、辺境地にあって、何度も襲われたりしていたのでしょう。だから、その対処法を、村人に伝えていたのだと思います。地下通路があったり、隠し部屋や、沢山の武器も備えてあって、驚くほど、全員、銃の使い方が上手いんです。
後半部分は、その敵との壮絶な戦いになるんですけど、そこが気持ちイイのよ。人殺しをして気持ちイイなんて書いていたら、おかしいんじゃないかと言われるかもしれませんが、これほど気持ちよく殺してくれると、もう、何て言って良いのか、爽快としか言いようがないんです。だって、凄く悪い奴らなんですもん。つい、嬉しくなっちゃって。
この映画、カンヌで賞を貰ったらしいのですが、うーん、私にはそれほど素晴らしい映画とは思えなかったんだけど、でも、ゆっくりしていた前半に対して、怒涛の後半は迫力があったし、あまりの爽快感に吹き出して笑ってしまうほどでしたから、そのバランスが良かったのかな。なんとパラサイトと争った作品だそうで、ちょっと不思議でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。私は、前半眠かったけど、後半に楽しめたので、良かったと思います。前半は寝てても大丈夫な映画なんですよ。何となく解かっていれば、最後に理解が出来ますから。あまり上映館が無いので探して観て下さい。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「バクラウ 地図から消された村」