「家なき子 希望の歌声」をオンライン試写会で観ました。cocoさん (http://coco.to) の応募で当選しました。
ストーリーは、
南フランスの農村で暮らす11歳の少年レミは、優しい母と貧しいながらも幸せな毎日を送っていた。そんなある日、長い間パリへ出稼ぎに出ていた義父により、レミは旅芸人の親方ヴィタリスに売り飛ばされてしまう。情の深い親方に歌の才能を見いだされたレミは、犬のカピや猿のジョリクールと親交を深めながら、ひたむきに旅を続けていく。
というお話です。
フランスののどかな高地にあるシャヴァノン村で、11歳になる男の子・レミは、やさしい“ママ”と貧しいながらも幸せに暮らしていた。そんなある日、パリに出稼ぎに行っていた石切り夫の“パパ”、ジェローム・バルブランがケガを負って10年ぶりに帰宅。レミに意外な事実を告げる。
レミは10年前、パリで高級な産着にくるまれて捨てられていたところをジェロームが拾った赤ん坊だというのだ。金持ちの両親が捜しに来て礼金がもらえるかも、という当てが外れたジェロームは、レミを老いた旅芸人のヴィタリスに売ってしまう。こうして“ママ”と引き裂かれたレミは、芸達者な犬のカピ、猿のジョリクールと一座を組んだヴィタリスと旅に出る。
レミが持つ歌の才能に目をつけたヴィタリスは、彼に歌のレッスンばかりか読み書きを教えて師となり、ふたりの間には絆が生まれていく。夏になると、一座は運河に浮かぶ船で、ハーパー夫人という貴婦人が娘リーズのために開いた誕生会に呼ばれ芸を披露。
足の不自由なリーズを笑顔にしてくれたレミに、ハーパー夫人は好感を抱いていた。その数日後、大道芸を始めたヴィタリスが、警官に「違法だ」ととがめられ、逮捕されてしまうという災難が。2カ月の禁固刑となったヴィタリスの出獄まで、レミを預かってくれたのはハーパー夫人だった。夫人はそのままレミを手元に置きたいと申し出るが、ヴィタリスは「レミの将来にはもっと大きな可能性がある」と彼女に言い、レミもヴィタリスとの旅を選ぶのだった。
さらに旅を続ける一座に、苦難が待ち受ける。森で狼に襲われそうになり、ジョリクールが病気になって死んでしまう。ヴィタリスもまた、重い肺炎を患っていた。彼らがホテルに滞在している間に、レミにリーズからの手紙が届く。ロンドンにいるレミの本当の母親がわかり、弁護士が連絡を取りたがっているというのだ。
ヴィタリスに連れられ、ロンドンへと向かうレミ。しかしそこに待ち受けていたのは、とんでもない罠だった。レミは本当のママに会うことができるのだろうか?(公式HPより) 後は、映画を観て下さいね。
子供の頃、本で読んで、アニメでも観ていたような気がするのですが、あまりにも子供だったので、話をよく覚えていなくて、この映画で、やっと少し思い出しました。そうそう、こんな内容でしたよね。レミという名前と犬は覚えていたんですけどね。
監督のインタビューか何かで、日本のアニメの「家なき子」の方が、原作に近いとおっしゃっていたようですが、もう、内容を忘れちゃったから、この映画がこれからの私の「家なき子」のベースになるかな。
ある農家で暮らしている少年・レミは、実は、父親が拾ってきた子供なんです。捨てられていた時に豪華な産着を着ていたからという理由で拾ってきたのですが、捨てられていたんだから、探しに来る訳がないでしょ。何で、拾っておけばお金になるとか考えるのかな?凄く不思議でした。普通は、育てるのにお金がかかるんだから、貧しいなら拾わないよね。
母親は可愛がっているのですが、父親はレミを売り飛ばします。たまたま居合わせた旅芸人のヴィタリスが買ったから良かったけど。今回のヴィタリスは、オペラ歌手じゃなくてバイオリニストだったという過去を持っています。ここら辺、レミの声に感動したからと言うなら、オペラ歌手にしておけば良かったのに、なんで変えたのかしら。ま、ここで言っても仕方がない。旅芸人なので、そこら辺で芸を披露してお金を貰うのが職業です。犬と猿を連れて芸をしています。結構、可愛かったな。
今でいう大道芸なので、警察が来て許可を持っているのかとか、難癖をつけるんです。本当は許可なんて要らないのに意地悪をするんですね。それで窮地に陥ったり、レミは行くところが無くなったりと、困難が続きます。
もちろん、苦しい事ばかりではありません。良い人たちだっているんですよ。レミと仲良くしてくれる、上流階級の女の子もいて、その子がレミの本当の両親を探してくれるんです。捨てる神あれば拾う神ありって事で、助けてくれる人も沢山いるんですよ。まぁ、時々、騙されるけどね。
基本的には、とっても良いお話で、確かに子供の頃に読む本だよねっていうストーリーでした。良いお話だと思いました。やっぱり、こういうお話は、子供に観せてあげたいなぁ。どんなに苦しい事があっても、正直に頑張っていれば、報われる時が来るというお話なので、心が洗われます。でも、酸いも甘いも知ってしまったオバサンには、ちょっと綺麗すぎるかしら。
映画としては、こんな美しい風景があるんだっていうほど、美しい田園風景だったり、草原や山など、映像が素晴らしいと思いました。レミ役の男の子も可愛くて、ヴィタリス役と年を取ったレミ役の俳優さんは、フランスで舞台に立っている、有名な俳優さんのようです。安心して観ていられました。
吹替版なのですが、変な俳優を使わず、ミュージカル俳優や演劇俳優、声優さんが吹替をしているので、とても自然に感じて、違和感がありませんでした。子供と一緒に観るなら、やっぱり吹替版よね。楽しめると思いますよ。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当に、心が洗われる映画でした。恐かったり、笑ったりする映画も良いですが、こういうストレートで正直な人間が出てくる作品も、やっぱり観たいと思います。じゃないと、バランスが取れなくなっちゃう。可愛いくて正直なレミを観て、ほっとしてください。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「家なき子 希望の歌声」
「coco」