【演劇】「フリムンシスターズ」パワフルな役者が揃って松尾さんの演出なので圧倒されます。(笑) | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「フリムンシスターズ」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

開発から取り残された一角に立つモルタルのアパート。隣室からの物音も聞こえてくるような古びた部屋に住み、その1階の手狭なコンビニで夕方から朝まで働いている玉城ちひろ。故郷の沖縄からたまたまたどり着いたこの場所で、彼女は過去を忘れ、見えないものの声を受け入れながら、目的も無く、ぼんやりと流されるように生きている。

 

西新宿の少し離れた場所。雨が降る雑踏のなか、稽古場に向かうふたり連れ。もとは演劇賞を総なめにするほどの実力派女優だった砂山みつ子。ある事件をきっかけに表舞台から遠ざかっていたが、再起をかけて10年ぶりの大きな舞台に挑もうとしている。そんなみつ子の傍らで取り巻きのように世話を焼いているヒデヨシ。俳優養成所で己の実力を思い知り、いっとき新宿二丁目で花を咲かせるも、なぜかみつ子と離れられずに行動を共にし続けている。

 

 

ある晩のこと。みつ子とヒデヨシは、酔った勢いのままコンビニを訪れる。そのレジには退屈そうに店番をするちひろがいた。そして、フリムンシスターズの物語は始まる。

 

出会いによって共振しはじめる、それぞれがとらわれていた過去。3人の抑えていた感情は、大いに人を巻き込みながら、見えない明日に向って爆走し、新宿の街に大きなうねりを引き起こす。

 

そんな彼らの濃すぎるほどに濃い、わずか1日半の物語。

 

というお話です。

 

 

この舞台は、11月5日に観に行きまして、東京国際映画祭の真っ最中に、映画を観た後に行きました。結構、ハードでしたが、この舞台を観て、なんか笑っちゃって、ま、いいか、っていう気持ちになりました。やっぱり松尾スズキさんの舞台は、面白くて、楽しくて、どこか切なくて、世の中どこか間違ってんぞ!って思うんだけど、それも許容しながら生きて行かなくちゃねって言われているようで、凄く満足するんですよ。

 

長澤さんと秋山さんと阿部さんのトリオ、笑ったなぁ。長澤さんは、とっても華があって、パッと明るくなるような感じで素敵でした。阿部さんも、おネェで、やっぱり華があるように出てきて目立つんだけど、やっぱり、その中心に秋山さんが出てくると、真っ赤な牡丹の華が咲いたような感じになって、本当に素敵ですね。この舞台の中では、落ちぶれた女優という役なのに、そのオーラは誰にも消せないぞっていうほど、光っていました。やっぱり、綺麗だし、歌も上手いし、本当に舞台では、大スターですね。私、秋山さん、大好きなんです。

 

 

内容も、そんな落ちぶれた大スターを、沖縄から来たちひろと、おネェの元ホスト・ヒデヨシが、もう一度、盛り上げようとするので、本当に配役が上手いと思いました。長澤さん、本当に上手くなりましたよね。だって、前に出ないで、秋山さんを押し出す役目をしっかりこなしていましたもん。そこら辺の女優だったら、自分が出る事しか考えないから出来ませんよ。もう、若手女優の中でも、一段上になっていますね。凄いと思いました。

 

相変わらずの皆川猿時さん、素敵なおネェ役、笑いました。だって、最初は、素晴らしく美しいおネェなのに、なんと”伊勢丹のムードを愛す会”に襲撃を受けて、ぶちゃいくなおネェになっちゃうところが、何とも凄い設定だなって笑っちゃいました。最高でした。つーか、伊勢丹のムードを愛す会ってなんだっ!

 

ま、でも、この舞台で一番印象的なのは、村杉さんの”バスタオルおじさん”かな。三角すいの少し上部分に顔が出ていて、ただ、白いバスタオルを撒いているだけなのよ。”今治”のタグがついていて、何だかわかんないけど、バスタオルおじさんなの。もー、印象的すぎて、キーホルダーを買ってしまいました。好きです。

 

色々な出来事があるんだけど、とりあえずは大事にならず?、街もゲイも救われたってことかな。はぁ~、良かった良かった。(笑)

 

 

私は、この舞台、超!超!お薦めしたいです。まだやっているので、もし、チケットが手に入るようでしたら、いってみて下さい。11月12日にWOWOWのオンデマンドでライブ配信されていましたので、もしかしたら、これからも配信してくれるかもしれません。私は、舞台で観て、ライブ配信でも観てしまいました。うーん、やっぱりバスタオルおじさんが忘れられない・・・。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「フリムンシスターズ」