「プラスチックの海」をオンライン試写会で観ました。
ドキュメンタリー映画なので、内容は、
シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトンより多く見つけたのはプラスチックゴミだった。
美しい海に、毎年800万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知り、海洋学者、環境活動家やジャーナリスト達と共に、自身が監督となり世界の海で何が起きているのかを調査し撮影することを決意する。
調査の中で明らかになるのは、ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないこと。海鳥の体内から、234個のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること。そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないこと。
撮影クルーは世界中を訪れ、人類がこの数十年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにしていく。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。
というお話です。
「グリンピースジャパン」さんと「ユナイテッド・ピープル」さんが主催のオンライン試写会でした。
いやぁ、映画を観て、凄く考えてしまいました。私たちが一番身近で、このプラスチックを減らさなきゃという事に触れているのは、レジ袋が有料になるということですよね。でも、なんで有料にして、数を減らそうとしているのか考えていますか?それが、この映画で描かれているんです。本当に恐ろしくなりました。自分たちの身体にも、それが関わってくるんです。
私たちが日常に排出しているプラスチックですが、いつもリサイクルするからと言われて、分別して捨てていますよね。でも、ほとんどリサイクルはされていないようなんです。え?と思いますよね。じゃ、なんで分別しているの?って。うーん、それについては、この映画では描かれていませんでしたが、日本ではどうしているのかしら。有毒ガスを出さない焼却炉で燃やしている地域もあるようですが、それだけでは終わらないと思うのよね。調べたいなぁ。
年間800万トンのプラスチックが海に捨てられていて、それが劣化して粉砕され、その小さなチップに毒素が付着し、それを魚や鳥が食べてしまって、食物連鎖で、私たちが食べる魚類に取り込まれているそうなんです。なので、魚の身体の中に、毒素が取り込まれているという事なんです。そのプラスチック、様々な地域の海底に沈んで、マイクロチップとなったプラスチックは、海を漂って魚の身体に入ったり、時には、海鳥などが食べてしまい、死んでいた海鳥を調べると、体内から、沢山のプラスチック片が出てきたりという事が起こっているそうなんです。
凄く専門的な事も説明してくれるんだけど、難しい事は私は説明出来ないのよ。でもね、プラスチックが海を汚染して、地球を壊して、そのうち、人間にも影響を出してくるというのは解るんです。もう、その時は、すぐそこに来ているんです。南の小さな島や国では、ゴミの収集などを一切行っていないので、誰もが、食べたらそこら辺の川に捨てていて、それが海に流れ出て、プラスチックごみが海岸を覆いつくして、その上で子供たちが遊んでいるという事が起こっているようです。そして、もちろん、その地域の魚は汚染されていて、怖くて人間は食べられなくて、家畜の餌にしているというのですが、その家畜を人間が食べているのだから、結局、人間の体内に毒素が入ってしまっていますよね。この毒は、水銀のように蓄積されてしまうそうです。
死んだクジラのお腹には、沢山のプラスチックが詰まっていたり、水鳥のお腹にはビニールのレジ袋が入っていたり、酷いものでした。これが、今、世界の海で起こっている事なのかと思うと、恐ろしいです。
そんな事もあり、映画の中で出演者が、プラスチック容器に入れないで食べ物を買おうとすると、買えないんです。ジュースもプラスチックのコップ、ポテトもプラスチック容器、何を買おうとしても、プラスチックに入っていて、他の入れ物と言っても、紙容器を探して出してくれたのは1店舗ほどだったかしら。今、プラスチックを排除しようとしても、簡単ではないですよね。本当に、地球規模で考え直さなくちゃいけない時が、来ているのかなと思いました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。でも、シネコンなどでは上映が無くて、単館系の映画館のようです。この映画、国連総会でもプレミア上映されて、70カ国で上映されています。もっと、上映館が増えてくれると良いなぁ。コロナ禍で映画が減っている今こそ、こういう、社会貢献出来るような映画を少しでも上映してくれたら、みんな考えるのになぁ。人間が作ったプラスチックで、動物たちが死んでいる現状を止めたいなぁ。この映画、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
ユナイテッド・ピープル「プラスチックの海」
https://unitedpeople.jp/plasticocean/