「きみの瞳が問いかけている」を観てきました。先行上映をすると聞いて観に行こうと思ったら、丸一日、建築講習会の日でして、仕方なくレイトショーで観てきました。さすがに疲れた~。
ストーリーは、
不慮の事故で視力と家族を失った明香里は、ある日、管理人の老人と間違えて塁という青年に話しかけてしまう。彼はかつてキックボクサーとして将来を有望視されていたが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、現在は日雇いのアルバイトで食いつなぐ日々を送っていた。その後も時々やって来ては屈託なく話しかけてくる明香里に、塁は次第に心を開いていく。やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と接点があったことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、不法な賭博試合のリングに立つことを決意する。
というお話です。
篠崎塁は、酒の配達のバイトをしていたが、住み込みの駐車場管理人の仕事を見つける。前にいた老人が突然消えてしまい、その代えだった。管理人の仕事を始めて直ぐのある日、突然に食べ物を手渡して、横に座ってくる女性がいた。何だろうと思っていると”おじいさん”と塁を呼んでいる。前にいた老人は辞めて私が入りましたというと、女性は驚いて謝り、毎週、老人と一緒にTVを観ていたという。
雨も降って来たし観て行けばよいですよと言うと、嬉しそうに座り恋愛ドラマを観る。しかし彼女は眼が見えず、音だけで楽しみ、主人公の服装などを塁に聞いて楽しんでいた。その日から、彼女は毎週ドラマを観に来るようになり、塁も彼女が来るのが待ち遠しくなる。
仕事も安定してきて、塁は以前通っていたキックボクシングジムへ行き、突然に消えた事を謝る。彼は将来を有望視されたキックボクサーだったのだ。どうしていなくなったと聞かれ、ある事件で3年半服役をしていたと告白する。今はバイトをしていると話す。戻ってこいというコーチに、自分が昔、酷い事をしていた事を告白し、もう戻れませんと項垂れる。
毎週来る彼女は柏木明香里と言い、二人の距離は縮まっていく。明香里は塁の事を36歳くらいのオジサンだと思っていたが、ある事件で塁が彼女を助けた事から、塁が若い青年だと解る。お互いに惹かれ合い、塁は彼女の為に、もう一度キックボクサーとしてやってみようとジムに通い始める。順風満帆に思えたある日、明香里の眼が見えなくなり両親が亡くなった事故の詳細を聞き、愕然とする。彼女が起こした事故には、塁が関わった事件が関係していたのだった。ショックを受ける塁。
そんな塁を昔の悪い仲間が見つけ、また利用しようとする。彼らは以前、塁をアンダーグラウンドの格闘技に参加させて稼いでいたのだった。彼らとの関係を切りたかった塁だが、明香里の眼は、今手術をすれば治るかもしれないと聞き、その為のお金を必要としていた。一度だけという約束で裏のリングに上がる塁だったが・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、泣けるラブストーリーだった。三木監督がラブストーリーを撮ると、やっぱり主人公たちが綺麗に見えますねぇ。キラキラして見えるから不思議です。いや、マジで横浜さんと吉高さんが、ロミオとジュリエットに見えたもん。横浜くんなんて、ホント、王子様のように美しくて、ビックリしちゃったわ。ちょっと天パーって感じの髪が濡れている感じが、もう、マジで王子様。久しぶりに、マジな王子様を見たような気がしました。
ストーリーは、元々が韓国映画でそのリメイクらしいので、素直に進む訳が無い。あっちへ行き、こっちへ行きと、どこまで行っても、主人公たちが幸せにならず、おーい、もしかして悲劇で終るのか~い!って思いましたが、まぁ、どうなるのかはお楽しみです。でも、これだけこねくり回している割には、よく出来ているストーリーだなと思いました。ほとんど、落としが無いんです。あの問題を回収してないねって部分が、ほとんど無かったんじゃないかなぁ。一応、全部が完結していて、良かったと思います。
実はね、またも好きな人が死んで、角膜移植をするのかって思っていたので、そうならなくて良かった。結構、よくあるでしょ。ほらほら、この間もドラマで横浜くんがやっていたじゃないですか。だから、また同じだったらイヤだなぁと思っていたんです。でも、全く違いました。嬉しかった。予想通りにならないでくれて良かったです。
そうそう、BTSの主題歌が話題になっているけど、映画に本当にマッチしていました。このお話にピッタリなのよ。いい曲ですね。私、あまりBTSなんて知らなかったんだけど、最近、話題になっていて、この主題歌がとっても良いので、ちょっと彼らの曲を聞いてみようかなって言う気持ちになりました。良い場面で流れるから、感情も高まるんです。素敵でした。
もう、べったりのラブストーリーなので、何も言うことが無いのよ。本当にお互いに好きなんだけど、色々な事件が絡み合っていて、一緒に居たいけど居られないっていうジレジレが続いて、もう目の前にいるのに会えないって、ぎゃー!って感じでしょ。韓国の恋愛モノってそういう感じじゃないですか。それをガッツリ見せてくれて、最後まで行きつくと、はぁ~って脱力感と幸福感が混み上げるって感じでした。
それにしても、横浜くんの身体、良く出来上がっていたなぁ。俳優さんって、ボクサーと言ったらボクサーの身体にしてくるから凄いですよね。あのキレイな顔でバンバン打ち合っちゃって、顔が腫れちゃって、つい三原じゅん子さん(今は政治家ですね。)の”顔はダメだよ、ボディボディ。”という名言を思い出してしまいました。私の年代しか判らないだろうなぁ。”金八先生”です。あー、もー、横浜くん、素敵~!王子様顔なのに、打たれないで~!(笑)
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。秋にピッタリのジレジレする恋愛ドラマが展開されて、主人公は美男美女、もう、これに文句なんて言えませんよ。主題歌も最高です。あ、でも、ジレジレする恋愛ドラマが嫌いな方は止めてくださいね。今回は、これでもかってくらいに、ジレジレさせられますので。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : こうやって先行上映してくれると、早く観たい人は行くから良いですよね。そして感想を書くので、一般の試写会はやる必要は無いと思います。映画業界、経費削減した方が良いですよ。