「TENET テネット」難しいと言われているけど、展開をそのまま受け入れればみんな楽しめますよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「TENET テネット」を観てきました。IMAXで観たかったのですが、チケットが全然取れず、仕方なく1回目は普通の字幕版で観ました。

 

ストーリーは、

特殊部隊に所属する名もなき男は、フェイと名乗る人物からあるミッションを命じられる。それは、未来からやってくる敵と戦い、人類にとって核戦争以上の脅威となる事態を回避するというものだった。そしてその任務のキーワードは“TENET“という言葉で・・・。

というお話です。

 

 

満席の観客で賑わうウクライナのオペラハウスでテロ事件が勃発。罪もない人々の大量虐殺を阻止するべく、特殊部隊が館内に突入する。舞台に参加していた名も無き男は、仲間を救うため身代わりとなって捕らえられ、秘密をバラさないために渡された毒薬を飲んで自殺をする。

昏睡状態から目覚めた名も無き男は、毒薬と聞いて飲んだ薬が偽物だった事を知る。そしてフェイと名乗る男から”あるミッション”を命じられる。それは、未来からやってきた敵と戦い、世界を救うというもの。未来では、”時間の逆行”と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へと移動出来るようになっていた。



 

ミッションのキーワードは「TENET」。「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」。謎のキーワード、TENETを使い、第三次世界大戦を防ぐというのだ。突然、巨大な任務に巻き込まれた名も無き男。彼は任務を遂行することが出来るのか。そして、彼の名前が明らかになる時、大いなる謎が解き明かされる。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、あらすじなんて上手く書けませんよ。だって、1回観たくらいでは、完璧な理解なんて出来ないんですから。でも、難しく考えないで、目の前で起こる出来事を素直に受け止めて行けば、そんなに違和感は無いと思います。説明は出来なくても、理解は出来ると思いました。まぁ、2回、3回と観れば、エントロピーを弱めて、時間に逆行するという意味も解ってくると思いますが、物理学的に完璧に理解する必要も無いんじゃないかなぁって思いました。

 

 

まぁ、私が理解出来た雰囲気で説明しますね。この映画の中でも言っていますが、未来人がエントロピーを弱めて時間を逆行させる方法を現代に持ち込んで戦争を起こそうとしているという事なのですが、何故、逆行出来るのかというのは、まだよく解明されていないという説明があるんです。なので、何でというのを突き詰めてはいけません。出来るという設定だと思ってください。

 

エントロピーは置いといて、とりあえず、人がいる空間は無重力空間に浮いていると思って、その空間の時間を進ませるために何かが押しているのだけれど、その押す力が少なくなると時間が進まなくなり、反作用で逆行させることも出来るという事だと思うんです。なので、未来からもらった機械を潜り抜けると、時間を反転出来るという事なんです。

 

 

この”名もなき男(主人公)”は、ある組織に世界を救うための依頼をされるのですが、まず、時間が逆転するという事を教えられ、プルトニウム241を手に入れて、世界を救うようにと言われます。じゃ、核戦争かなって思うのですが、それも違います。でも、とりあえずプルトニウムを手に入れようと作戦を決行するのですが、手に入れてみると、それプルトニウムじゃないんです。四角い箱なの。はぁ?と思っていると、それは、世界を滅亡させるためのアルゴリズムの1個ですよって言われるんです。またも、はぁ?と思うけど、そこも”うん”って聞いておいてね。

 

で、いくつか集めて機動すると世界を壊せるらしいんだけど、なんで未来人が世界を壊したいんだってことになるでしょ。だって、未来人だったら、過去を壊したら、自分たちだって居ないことになるんですから。完璧にタイムパラドックスなんだけど、これも映画の中で言っているけど、それでも過去を滅ぼしたいと思っているらしいんです。またも、はぁ?でしょ。まぁ、最後まで観ると、どうして過去を滅ぼしたいと思っているのか解るんですけどね。

 

 

名もなき男は、そのアルゴリズムの起動を阻止しようとするのですが、起こったことは止められないので、過去に戻るしかないという事で、敵が作っていた反転させる機械を通って、時間を反転させます。なので、同じ空間に過去の自分と未来の自分がいることになります。この映画では、ある一定の時間を主人公たちが行ったり来たりしていて、同じ時間をループしていると考えてください。過去の自分が通常の時間軸で敵を追い詰めていて、未来の自分は時間を逆行してそれを補助しながら未来から敵を追い詰めていくという、同じ空間の中で、2種類の自分が敵を追い詰めていくというお話です。

 

でもね悩んだのは、機械に入ったら、その時点からその自分は時間が反転していくので、過去に戻って行って、また過去で機械にはいれば、前回に自分が機械に入った時間までは、自分が同じ空間に2人いることになり、映画の中では自分が自分に触れなければ大丈夫と言っていたけど、これ何人もやっていたら、その時間の世界の素粒子の数が増えてしまい、爆発するんじゃないかなって心配になりました。よくSFでは、世界の全体の素粒子の数は決まっているから、不確定に素粒子が増えたら、世界が耐えられなくなり爆発するという考え方があるんです。人間は素粒子(素粒子が集まって原子、それが集まって分子細胞です。)で出来ているから、何人も自分が同じ空間にいたら、素粒子が増えるでしょ。それ、飽和状態になり爆発に至ると思うんだけどね。もちろん自分で自分に触れたら、同じ素粒子がぶつかる訳だから、原子爆発で消滅すると思うんです。そこら辺は、とっても曖昧でした。

 

 

そうそう、ネットで調べたら、ケネス・ブラナー演じるアンドレイ・セイターの姓が SATOR。キエフ・オペラの OPERA。ゴヤの贋作者の名前が AREPO。オスロ空港の警備会社が ROTASという名前になっていて、全てを合わせると、「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」となり、これもTENET、いや、前から読んでも後ろから読んでも一緒という事が が表れるんです。一応、ここら辺はこだわっていたみたいです。

 

えーっと、またレディースデーに、こんどこそIMAXで観ようと思っているので、もう少し解明出来たことをお伝え出来たらと思います。でも、何度観ても一緒かなぁ。でも、この感覚、凄く面白かったです。一応、物理の法則には則っているように思えました。まぁ、同じ空間の分子の数については、ちょっと危ないなぁと思いましたけど、それ以外は、理屈上は出来る計算になると思います。まぁ、反転したいことなんて、まず無いと思うけどね。例えば、事故が起こった後に、それを阻止する為に過去に戻るというのはあるだろうけど、全ての人がそれをやっていたら、人生って何なのって話になっちゃうから、ダメよね。やっぱりあるがままの時間を生きて行くことが、人間らしいわよね。

 

 

映画の最初の事件時から、既に逆行している人たちが混ざっていて、後から、あれがあの人だったのかとか、自分だったのかとか、どんどん判ってきます。なので、いつも画面全体を脳に刻み込んでおいてください。そうすると、凄く面白いですよ。

 

主人公の名もなき男は、あのデンゼル・ワシントンの息子のジョン・デイビット・ワシントン、そして相棒のニールをロバート・パティンソンが演じています。ロバート・パテインソン、凄く良い役者になりましたね。実は、最初の頃の「トワイライト」の役が気持ち悪くて嫌いだったのですが、良い役者になって魅力的になっていました。今回はニール=パティンソン押しです。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。面白いです。難しいと言われているけど、目の前で展開されるままを受け入れて、適当に自分で理解すればいいんです。別に、逆転する法則なんて知らなくても良いでしょ。もちろん、物理学的にエントロピーとはとか、時間の逆行が出来る解説とか、解ってくると面白いけど、映画を観ながら、学生時代の物理を思い出して反芻するなんて無理だから、とりあえずは映画を楽しんでください。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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