「ソワレ」駆け落ちしなくても、良い方法が沢山あったと思うんだけどどうしてこうなったのかな? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ソワレ」を観てきました。

 

ストーリーは、

俳優を目指して上京した翔太は、俳優では芽が出ずに今ではオレオレ詐欺に加担してなんとか食い扶持をつないでいる。ある夏、翔太は故郷の和歌山にある高齢者施設で演劇を教えることになり、その施設で働くタカラと出会う。数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太が目撃したのは、刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けるタカラの姿だった。とっさに止めに入る翔太、そして逃げ場のない現実に絶望してたたずむタカラ。翔太はタカラの手を取り、夏の街の中へと駆け出していく。

というお話です。

 

 

俳優を目指して上京するも結果が出ず、今ではオレオレ詐欺に加担して食い扶持を稼いでいる翔太。まだ自分には才能があると信じていて、どうしても前に進めない。

ある夏の日、故郷・和歌山の海辺にある高齢者施設「さくらの園」で演劇を教えることになった翔太は、そこで働くタカラと出会う。沢山の高齢者と一緒に演劇の練習をしていると、一人の女性高齢者が倒れる。直ぐにAEDで蘇生措置を行おうとすると、施設長が本人から蘇生は行わない旨の書類を貰っていると言い、そのままお亡くなりになる。



 

突然の出来事にショックを受ける劇団員たちだが、まだ期間が残っているので、少しでも楽しもうと声を掛け合い、七夕の祭りがあることを聞き、職員のタカラを誘ってみんなでお祭りに行こうと約束する。

数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太は、刑務所帰りの父親から激しい暴力と性的暴行を受けるタカラを目撃する。咄嗟に止めに入る翔太が早く逃げろというのに動かないタカラ。何している!と叫ぶ翔太に、一瞬、近づいたタカラが離れると、その手に大きなハサミと血が。痛がる父親のお腹が赤く染まっていく。直ぐに救急車を呼ぼうとする翔太だが、タカラはそれを止める。



 

逃げ場のない現実に絶望し佇むタカラを見つめる翔太は、やがてその手を取ってその場から逃げ出し、夏のざわめきの中に駆け出していく。警察に追われる事となった二人は、”かけおち”したカップルという事にして仕事を探し始める。しかし簡単に行く訳もなく・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、うーん、良い映画とは思うんだけど、どこかで聞いたことがあるような観たことがあるような、そんな気がして、イマイチ新鮮さが無いような気がしました。

 

 

主人公の翔太は田舎から出てきたけど役者としての芽が出ず、劇団で頑張りながら、オレオレ詐欺の受け子のバイトをしているんです。このシチュエーションって良くありますよね。老人を騙していることに心を痛めながらも、それでも生活する為には仕方ないという理屈なんだと思うけど、普通のバイトをすればよいだけだからね。

 

ある日、翔太の実家近くの老人ホームに劇団でボランティアに行くことになり、何も無い田舎に行くんです。その福祉施設でタカラという女性に出会い、事件が起こります。彼女は、父親から性的虐待を受けていて、そんな彼女を助ける為に、彼女を連れて、駆け落ちのように逃げるんです。

 

 

行き当たりばったりの行動で何も先の事を考えていなくて、若いからとは思うけど、でも、もう20歳は超えている設定だよね。社会人なら、もう少し冷静に考えて行動しないと、決して幸せになれないと思いました。頭を使って行動することが、自分の未来を決めていくんです。親からの虐待だって、訴えても何も変わらなかったって言うけど、訴え方を変えてみるとかしたのかしら。人頼みでぼんやりしているだけでは、何も変わりませんよ。自分で変えていなかければ。

 

そう思うと、今回の事件がとっても良い機会だと思うのよね。これで警察に訴えれば、彼女の環境も変える事が出来たと思うし、20歳以上になっているなら、自分一人で訴えられるでしょ。もう母親は関係無いはずなので、自分で頑張らなきゃ。ま、だからこの映画の結末は、こうなったのかなと思いました。

 

 

翔太は、タカラよりも考えが浅くて、お金稼ごうと思えばパチンコ屋に行ったり競輪に行ったり、頭が悪いんです。こういう子だから、オレオレ詐欺の受け子とかしちゃうんだろうなって思いました。でも、タカラを助けようと思ったのは、彼の良心からなのかなと思いました。

 

そうそう、途中でタカラがお腹が大きくなっているような場面があり、妊娠しているのかな?と思ったんだけど、もしそうなら父親の子供になるのよね。でも、その後、それに関しての場面は一つも無くて、一体、どうしたのかなとモヤモヤしたまま帰ってきました。あれ、何だったんだろう。深読みして良いのかな?

 

ごめんなさい。村上さんの最後の悲しい顔がとても良かったのですが、でも、内容をよく理解出来たとは言えない感じだったので、あまり良い感想が書けませんでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。感動的で、女性が親に虐待されても性被害にあっても、簡単には逃れられず、逃げられたとしてもトラウマが残ってしまい、普通の幸せを手に入れるのが難しいという事が描かれていたのかなと思いました。結構、辛い内容です。でも、考えさせられる内容でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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