「ポルトガル、夏の終わり」余命僅かな有名女優が望んだ家族との対話はなんだったのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ポルトガル、夏の終わり」を観てきました。

 

ストーリーは、

ヨーロッパを代表する女優フランキーは自らの死期を悟り、「夏の終わりのバケーション」と称して一族と親友をシントラに呼び寄せる。彼女は自分の亡き後も愛する者たちが問題なく暮らしていけるよう、すべての段取りを整えようとしていた。しかし、それぞれ問題を抱える彼らの選択は、フランキーの思い描いていた筋書きを大きく外れていく。

というお話です。

 

 

夏の終わり。シントラのホテルのプールで、水着を脱いで泳ぐフランキー。義理の孫が「人に見られるよ!」と注意を促すが、「私はフォトジェニックなの」と気にしない。彼女はヨーロッパを代表する女優であり、自身の余命があと僅かだと知っている。

ポルトガルの避暑地、シントラ。深い森と美しい海に恵まれ、歴史ある城跡が点在する世界遺産にも認定された神秘的な町。女優フランキーは、この地に家族や友人を呼び寄せる。夫、かつての夫、息子、義理の娘の家族、さらには最も信頼し、愛する年下の友人。何気ない夏の終わりの休暇の様相を呈していたが、実は自らの余命が長くないと知るフランキーが、最愛の者たちの人生を今のうちに少しだけ演出しようと仕組んだ集まりだった。



 

アイリーンはニューヨークを拠点にする映画のヘアメイクアップアーティスト。フランキーの信頼も厚く、彼女の仕事関係で唯一の友人と言える存在だ。フランキーの誘いを受け、恋人で映画の撮影監督でもあるゲイリーとこの地を訪れるが、ゲイリーは、なにか軽く、底が浅い男に思える。フランキーは、ニューヨークへの移住が決まっているものの、どこか情けない自分の息子ポールと彼女が結ばれることを強く望んでいた。アイリーンは到着早々にゲイリーからプロポーズを受けるが、その性急な申し出にどうも気持ちが付いて行かない。一方、母からアイリーンを暗に勧められたポールも、母の敷いたレールの上を進むような人生に抵抗を感じている。

義理の娘シルヴィアは結婚生活に問題を抱えていた。夫と一人娘の3人家族でこの旅にやってきたが、彼女は夫との離婚を望んでおり、この休暇中にも娘と2人で暮らせるアパートを隠れて探し続けている。娘のマヤは思春期で、両親の不仲に敏感に反応し、シルヴィアを追い詰めてくる。今回もいつも通り母と衝突したマヤは、ひとり“リンゴの浜”へと向かい、そこで同年代の少年と出会う。両親が離婚しているという彼との会話は、マヤの心になにか温かいものを残すのだった。



 

フランキーの夫ジミーは、その日の朝、目を腫らしていることを、朝食を買いに立ち寄ったパン屋のマダムに指摘される。アレルギーだと取り繕ったが、本当は違う。最愛のフランキーとの出会いは鮮烈で、彼女からのアプローチで結婚生活が始まった。フランキーはジミーの前に、この旅行にも参加しているミシェルと結婚していたが離婚。彼女と離婚した後に、自らがゲイだと気付いたミシェルはジミーに忠告する。「フランキーの後は、物事が変わる。人生が変わるんだ。」

眼下に海を臨む神聖なペニーニャの山。夕刻に山頂に集まるようフランキーから言われていた家族や友人が、初めて一堂に会する。燃えるような夕陽に照らされる、ユーラシア大陸の西の果ての広大な海を全員で眺めながら、やがてフランキーはあることに気付くが・・・。(公式HPより)後は映画を観てくださいね。

 

 

イザベル・ユペール主演のフランス映画です。有名女優のフランキーは、ガンにより余命僅かと宣告され、自分の家族を演出する為に、避暑地に集めるというのですが、イマイチ、意味が分からないんです。私が思うに、余命僅かだから、自分が生きていた証となる家族の姿を目に焼き付けて、願わくば、残す家族たちが幸せになって欲しいという事なんではないかなと考えました。

 

だけど、娘や息子たちは喜んでおらず、莫大な遺産を相続するのに会社組織にした方が良いのかなどを弁護士に相談していたりして、何だか寂しいなぁって思ってしまいました。でも、フランキーの夫は悲しんでいて、彼女がいなくなったらどうやって生きて行こうかと不安になっている様子でした。

 

 

フランキーの前の夫は、フランキーと別れ、自分がゲイだと目覚めて幸せになっているようでした。それで、彼女の今の夫に、彼女がいなくなったら、きっと新しい世界が見つかるというような励ましの言葉を送っていたんです。フランキーを通して、良い同志に会ったようなそんな感じでした。

 

フランキーは、あまり家族には期待しておらず、自分の仕事の友人のアイリーンも呼んでおり、大好きな彼女に息子のパートナーになって貰えたらと思ったようですが、そんな簡単にはいかず・・・。まぁ、フランキーの思惑は、何も上手くいかないのですが、家族に逢えて、自分がいなくなっても家族の人生は普通に続いて行きそうだなって事を確認して、納得したんじゃないかな。

 

 

この映画、イマイチ、何を伝えたかったのか、私はよく理解が出来なかったので、上手く感想を伝えられないのですが、もし、自分がそうなった時どうするのかなとフランキーに重ね合わせて考えてみました。確かに、もうどうしようもないので、家族に集まって貰えたら嬉しいなとは思うかな。でも反対に集まって泣かれてしまったら、死ぬ自分が悪い事をしている気持ちになるから嫌かもしれないし、どうなのかしら。これって、難しいなと思いました。

 

映像はとても綺麗で、ポルトガルのシントラという場所に行ってみたくなりました。街中の風景も美しいけど、最後の方の夕日の高台も良かったです。美しい風景を観るだけでも、この映画は良いかもしれません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ただ、ちょっと解り難いような気がしました。私は、この主人公が何をしたかったのか、イマイチ、解っていないので。でも、家族って大切だなという気持ちになりました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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