「海底47m 古代マヤの死の迷宮」を観てきました。
ストーリーは、
親同士の再婚で姉妹になったミアとサーシャ。まだどこかぎこちない娘たちの距離を縮めようと考えた父親の提案で、2人は週末に行われる船中からサメを鑑賞するツアーにでかける。当日、現地で偶然友人たちと出会った2人は、マヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟を目指すケーブダイビングに誘われ、海に潜ることに。神秘的な海底遺跡に目を奪われる2人だったが、複雑に入り組んだ遺跡を前に迷子になってしまう。そして、そこには盲目の巨大人喰いサメがいた。
というお話です。
いじめられっ子の女子高生ミアは気弱な性格で、父親グラントの再婚相手の娘サーシャとの関係もぎくしゃくしていた。マヤ文明の遺跡を研究する考古学者のグラントは、2人の距離を縮めるため、週末に自身の研究場所近くで行われる、グラスボートでサメを鑑賞する観光ツアーへの参加を姉妹に提案する。親友のアレクサとニコールとの先約があったサーシャだったが、ツアーへの参加を渋々受け入れる。
当日、グラントに連れられてツアー会場にやって来た姉妹は、グラントが研究場所に向かった直後に現れたアレクサとニコールから、もっとスリリングな遊びをしないかと誘われる。それはマヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟に潜るケーブダイビング。通常のダイビングよりも遥かに危険なアクティビティだ。姉妹はダイビング初級だったが、その魅力的な誘いに乗り、不十分な装備のまま、海に潜るのだった。
グラントの助手のベンと一緒に一度訪れたことがあるというアレクサのガイドにより、4人は海底洞窟の入り口に到着する。そこに広がるのは神秘的なマヤ文明都市の遺跡。目を奪われ、はしゃぐ4人だったが、ニコールが遺跡の石柱を倒してしまい、その衝撃で舞う泥に視界を遮られ、パニックになる4人。だが、偶然そこで作業をしていたベンに遭遇する。
未知の海底洞窟で大人と会い、安心したのも束の間、突如として巨大なホオジロザメが現れ、ベンを食い殺してしまう。そのサメは暗い海底で進化し、視力を失うかわりに異常な聴覚を得たようだ。物音を立てずに必死で逃げようとするが、遺跡は複雑な迷路のような構造で出口が見つけられない。さらに、襲い来る海底の主から逃れようとするうち、地上と繋がっていた命綱も切れてしまう。
助けを呼ぼうにも、石柱に遮られて無線は通じない。ボンベの中の酸素も残り僅かとなる中、脱出する唯一の道は激しく渦巻く潮流を超えた先。絶望だらけのこの状況下から、彼女たちが生還する術はあるのだろうか?(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
実は、サメ映画なので、ちょっとバカにしながら観に行ったのですが、これが怖かった。思っていたよりも良く考えられている映画で、展開が上手いなぁと思いました。ずーっとサメに追われるだけだと飽きてくるんだけど、そこら辺が考えられていて、海底遺跡が崩れたり、潮流が強かったりと、色々な海の要素が使われていて、楽しめました。
主人公のミアが虐められる場面から始まるのですが、このヒロインが虐められるっていう法則、もう、いい加減にしませんか?イマドキ、教室でジクジク虐めるとかはあっても、プールに突き落とすなんて、直ぐに呼び出しで厳重注意じゃないの?気が弱かった子が困難を乗り越えて独り立ちするって事を描きたいんだろうけど、もう、描かれ過ぎです。いつもそうだから、飽きちゃいます。反対に、凄いいじめっ子が困難に遭って改心する方が、まだ楽しめるかも。
古代マヤだから、メキシコかな。洞窟湖みたいのが沢山あって、その一つに入ると、古代遺跡が沈んでいて、地下で海と繋がっているということで、ミアはサーシャと友達に誘われて潜るんです。この辺りは、とってもありそうな設定で、面白そうだなって思いました。でも、狭い所に入って行くって恐怖ですよね。先がどん詰まりだったらどうすんの?とか思っちゃって、通常、命綱を持って入るはずなんだけど、何の準備も無く、そこに置いてあったボンベを背負って潜るだけなので、なんとフィンも無いんです。ダイビングをする時にフィンが無いって致命的なんだけどなぁ。まぁ、映画だからね。
遺跡に着いて喜んだのも束の間、何かがいるって事になって、盲目のサメが襲ってくるんです。目が見えないけど、音や波に敏感で、音を立てたり、動いたりすると、襲ってくるようでした。それで逃げ始めると、遺跡を倒してしまい、砂が舞い上がって何も見えなくなってしまいます。ここら辺は、ドキドキハラハラでした。でも、まぁ、色々あって、そこから逃げ始めるのですが、何処までもサメは追ってきて、必死で逃げ回ります。
この目の見えないサメが怖いんですよ。超巨大で、岩とかの隙間にも突進してくるんです。ぶつかったら痛いでしょって思うけど、痛覚が鈍いのか、全然大丈夫なんです。こんなのがいたら、本当に怖いです。でも、昔のジョーズに出てきたサメよりも小さかったかな。でも迫力がありました。
そんなんで、ずーっとサメに追われて、逃げられたって思うとまた追ってきて、今度こそっていうと、潮流が凄くて、流されたら何処に行っちゃうか分からないので、助からないだろうって感じなんです。いやぁ、何処まで行っても、助かる要素が無いってところが、楽しかったなぁ。
クライマックスのお楽しみは書きません。ここが面白かった。私は、おおっ!ここまでやってくれるのかって思うほど、徹底的に虐める感じが楽しかったです。最後の最後まで楽しませてくれて、とても満足でした。ま、でも、サメ映画だから、それなりだと思ってください。
でもね、この映画の素晴らしいところは、最後に、今の地球のサメの状況を伝えてくれるんです。人間を襲うサメはほとんどいなくて、サメを乱獲しているのは人間だということ。既に絶滅に瀕している種類も多く、地球の生態系を崩してしまうことになるという事など、サメは悪い子だとは言わないんです。そうよね、だって、サメはお腹が空いているだけで、お腹が一杯なら人間なんて襲わないんだから。本能だけなのに、人間がサメだサメだって騒ぐから、怖いってイメージが付いちゃったんですもんね。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。頭を使わずに、本当に楽しめる映画だと思います。今年は海水浴も出来ないようなので、映画で海を楽しんでください。サメちゃん、怖いけど、本当は助けてあげるべき種類なんです。それも解ってあげて下さい。楽しいので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。