「ライド・ライク・ア・ガール」を観てきました。なんと”シネマNAVi”さん @CINEMA_NAVI のTwitterプレゼントに応募したら、この映画のムビチケが当たりまして、大喜びで、観に行ってきました。
ストーリーは、
10人兄弟の末娘として生まれたミシェル・ペインは、生後間もないころに交通事故で母が他界したが、父や多くの兄たちに囲まれて健やかに成長する。ペイン家は調教師の父をはじめ、兄たちのほとんどが騎手という競馬一家で、ミシェルも思春期にあたる頃には騎手になることを願うようになる。やがて華々しいデビューを飾るミシェルだったが、落馬によって騎手生命を左右するような大ケガを負う。それでもミシェルは、亡き母と家族の思いを胸に、女性騎手では勝てないとされてきた競馬界の「聖杯」に挑む。
というお話です。
10人兄弟の末娘としてこの世に生を受けたミシェル・ペイン。生後半年の頃に交通事故で母を亡くすが、父や多くの兄弟に囲まれ健やかに成長する。
ペイン家は調教師の父をはじめ兄弟のほとんどが騎手という競馬一家。ミシェルも思春期にあたる頃には騎手になることを強く願うようになる。しかし、女性騎手は採用されることが極めて難しく、姉たちも騎手になっていたが、大きな大会に出場出来る事は稀だった。そんなある日、一番上の騎手になった姉がレース中の落馬で亡くなってしまう。
父親は、娘が亡くなったことにショックを受け、これから騎手になりたいというミシェルに騎手の道を歩かせたくないと思い、牧場の仕事を手伝わせようとするのだが、騎手になりたいミシェルは家を飛び出し、一人で馬主や調教師の所を周り、乗せて貰えるようにアピールをするのだが、誰も取り合ってくれない。苦戦するミシェルを見ていられず、父親がミシェルのマネージメントを叔母に頼んでくれ、ミシェルも騎手としてレースに出場出来るようになっていく。
やがて華々しいデビューを飾るミシェルだが、落馬によって騎手生命を左右するような大怪我に見舞われてしまう。一時は、意識が戻らないかとも思われたが、必死の看病で意識が戻り、動かなかった手足も、欠けていた記憶も、彼女の努力で元に戻り、また騎手としてレースに出れるようになる。
そして、女性騎手では勝てないとされてきた競馬界の“聖杯”(メルボルンカップ)に出場出来るほどの成績を収め、ミシェルは亡き母と家族の想いを胸に挑むことになる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、実話を基に作られています。最初の数分と、エンディングで、本当のミシェル・ペインさんの映像が流れ、ダウン症の弟も一緒に映っていました。ご兄弟皆さん、仲が良いようで、家族のほとんどが競馬に関わっているという、日本でいう武一族や横山一族とかみたいな感じなんですかね。三つ子の魂百までっていうから、家族が馬の世話をしていたり、子供の頃から馬に近い生活を送っていたら、自然とそうなってしまうかもしれませんね。
ミシェル・ペインは女性騎手ということで、レースに出場するのも簡単ではなかったようです。競馬界も男社会なので、女が入ってくるのを嫌がるんですよね。ホント、ムカつきます。この映画を観て、オーストラリアでも、やっぱりそうなんだなぁって思いました。日本の競馬界も、女性騎手は難しそうですよね。最近は、時々女性を見ますが、本当に僅かです。体力的な事もあるのかもしれないけど、やっぱり男社会なんでしょう。でも、確かに、女性って思春期になると下半身に肉が付き始めちゃうから、出来るだけ軽い体重で、馬に振り落とされないようにバランスを取るのが難しくなるかもしれないですね。
そんな状況でも、こつこつと成績を上げて勝利を重ねて、良い馬、良いレースに出して貰えるようになって行くんです。それなのに、落馬して頭蓋骨を折っちゃうんです。普通なら、ここで騎手生命は終わると思うのですが、ミシェルは諦めず、そこから努力を重ねて、とうとうG1レースに出して貰えるようになるんです。日本で言うと、ジャパンカップみたいな感じかしら。凄いですよね。
この家族がとっても素敵なんです。なんたって10人兄弟姉妹で、末っ子がミシェルだから、可愛がられていて、みんな応援しているんです。兄のスティーヴィーはダウン症ながら、馬に精通していてファームの厩務員として働いています。彼は馬を見抜く目を持っていて、馬の方も彼が教育すると、とても良く言う事を聞くようでした。このスティーヴィーさんの役、どうもご本人様が演じられたようで、そこも驚きですね。ビックリするほど上手くて、活き活きとしているんです。そんなスティーヴィーの存在が、ミシェルを支えたと言って良いのかなと思いました。
メルボルンカップでミシェルが乗った馬は、プリンス・オブ・ペンザンスという馬で、強かったようです。ブリンカーを付けていたので、本当は臆病な性格なのかもしれません。映画の中で、本当のメルボルンカップの映像も出てくるのですが、強い勝ち方なんですよ。後ろから刺して、凄い勢いで上がってくるんです。馬も強いけど、騎手も上手いなぁ~って感じの勝ち方で、カッコいいんですよ。ネットでも、このメルボルンカップ2015の映像が観れるので、ぜひ、探して観てください。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。凄く良い映画でした。家族の絆が描かれているのと、女性でも負けずに努力して、男社会の中で、自分を認めさせたというところが、凄く嬉しくなりました。まだまだ、日本では女性の地位が上がってきませんが、立ち向かって行かないとダメですよね。頑張りましょう。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。