「ハニーボーイ」この映画は人生の1作になりそうです。心に沁みてくる愛を感じて欲しいです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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ストーリーは、

ハリウッドで人気子役として活躍する12歳のオーティスと、彼のマネージャーを務める父のジェームズ。前科者で無職のジェームズの不器用な愛情表現に、オーティスは常に振り回されていた。そんなオーティスを心配する保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、共演する俳優たち。彼らとの交流を経て、オーティスは新たな世界へと踏み出していくが・・・。

というお話です。

 

 

若くしてハリウッドのトップスターに躍り出たオーティスは、撮影に忙殺されるストレスの多い日々の中で、アルコールに溺れるようになっていた。2005年のある夜、泥酔して車を運転し事故を起こしたオーティスは、更生施設へ送られる。

更生施設でPTSDの兆候があると診断され、「まさか」と驚くオーティス。原因を突き止めるために、今までの思い出をノートに書くようにと指示をされたオーティスは、過去の記憶を辿り始める。



 

真っ先に思い出すのは、父のこと。10年前の1995年、子役として活躍する12歳のオーティスはいつも突然感情を爆発させる前科者で無職の“ステージパパ“ジェームズに、振り回される日々を送っていた。オーティスは命令口調で厳しい事しか言わない父親に不満を募らせていたが、ジェームズも禁酒をするように言われており、イライラしていたのだ。

ジェームズの横暴な態度を見て、虐待を心配した誰かが通報し、オーティスは心配する保護観察員から連絡が入るようになり、ジェームズは禁酒会に行くように指示されたのだった。一緒にいたければ、それを続けるしか無かったのだ。



 

そんな毎日でも、オーティスは父親と一緒にいられる事が大切だったし、どんなに辛い事を言われたとしても、父親が彼の全てだった。しかし、ある時、オーティスが父親に向けてはなった酷い言葉が父親を傷つけてしまい・・・。

過去を思い出したオーティスは、そんな生活の中にも、自分がいっぱい父親に愛された事実があった事に気が付き・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画は、心に突き刺さったなぁ。本当に良い映画でした。シャイア・ラブーフが、自身の体験を基に脚本を書いて映画化した作品で、自身の酷かった生活や、子供の頃の父親との関係なども赤裸々に描いていて、もちろんフィクションが多いとは思うけど、感動する作品でした。

 

主人公のオーティスは、子役から仕事をしていて、俗に言うステージパパが付いて周っていました。この父親は、子供の為だと言って撮影途中でもオーティスを連れ出して学校に行かせたりするかと思えば、今度はタバコを与えて吸わせていたり、めちゃくちゃなんです。父親が子供にタバコを吸わせるって何なの?子供の頃から吸っていたら、気管支が弱くなって、肺炎になったらあっという間に死んじゃいますよ。

 

 

本当に、観ていると、どうしてこんな父親から子供を引き離さないのかしらって思うほどの酷い扱いをしているし、出かけて帰ってこなかったり、酷いんですよ。でもね、父親も小さな息子に仕事をさせて養ってもらっているというのが苦しくて辛くて情けなくて、でも誰にもそれを言えないので辛いんです。だからオーティスに当たってしまうんです。でも、訳も分からずに傷つけられる子供にしてみたら、たまったもんじゃなかっただろうと思います。それでも、父親が一緒にいてくれるというだけで、幸せだったんです。

 

そして思い返してみると、本当に幸せな時間も過ごしていたんですよね。ちゃんと父親はオーティスを愛していて、大切にしようとしていたんです。不器用で、上手く行かなかったかもしれないけど、そこには愛があったんだと気が付けたオーティスは、もう大丈夫になると思います。

 

 

子供って、凄く可愛いし、ただ愛していたいけど、育てる為には厳しい事も教えなければならないし、嫌われてでも何かを強要しなければならない時もあると思うんです。それで恨まれるかもしれない。でも、いつの日か、その子が大人になった時に、その愛に気が付くと思います。だって、自分だってそうだったですもん。泣き喚いているのにどこかに預けられたり、行きたくないのにいかされたり、やりたい事をやらせて貰えなかったり、でも思い出してみると、あそこでやって置いて良かったと思うことや、やらないでおいて良かったと思うことって、幾つもあるんです。それは、親が嫌われてでも言ってくれたからだと思うし、それが愛してくれた、育ててくれた証だと思うんです。

 

 

シャイア・ラブーフが父親の役を演じているのですが、これ、考え深かっただろうなぁ。自分を苦しめた父親を理解して、それを許して、演じるなんて、凄いと思いました。リハビリ施設入所中にこの脚本を書いたそうですが、きっと、父親が凄く愛してくれていたことに気が付いたのでしょうね。本当に良かったです。彼は、この脚本でハリウッド・フィルム・アワードのブレイク脚本家賞を受賞したそうです。この前の「ピーナッツバターファルコン」も良かったですもんね。この賞を渡したのがロバート・ダウニー・Jrという事から、若い頃は色々あったけど、一皮剥けて、大きな俳優になるのかもって思いました。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。凄く感動してしまいました。私もだけど、きっと誰もが自分とオーティスを重ねて見てしまう部分があると思うんです。色々あったよなぁ、親のこんな部分は嫌いだよなぁ~なんて思い出したりして。でも、それもこれも、ひっくるめて、自分を愛して育ててくれた人なんだって思い出せて、やっぱり大切にして行こうなんて今更ながら思ったりして・・・。とっても素敵な映画でした。私は大好きです。ぜひ、観に行ってみてください。8/7に公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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