「アドリフト 41日間の漂流」しあわせな旅行になるはずが一転、苦しい漂流をどう乗り切るのか! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「アドリフト 41日間の漂流」を観てきました。

 

ストーリーは、

1983年、婚約したばかりのタミーとリチャードは、タヒチからサンディエゴへヨットでの旅に出る。出発から2週間後、記録的なハリケーンが襲い、2人の乗ったヨットは巨大津波に飲み込まれてしまう。ヨットは操縦不能となり、無線もつながらない、そしてリチャードは大けがを負い瀕死の状態にあった。最悪の状況で、タミーはセーリングの知識を総動員し3200キロ先にある陸を目指すが・・・。

というお話です。

 

 
1983年10月、婚約したばかりのタミーとリチャードは、贅沢なヨットに乗り込み太平洋へ漕ぎ出した。セーリングの経験豊富なリチャードが、イギリスの知人からヨットの回航を依頼されたのだ。タヒチの港から目指すは6,400キロ先のサンディエゴ。
 
サンディエゴは、タミーの故郷でもあった。タミーは若い両親から生まれ、彼女を育てたのは祖父母だった。早く家を出たいと思っていたタミーは、高校卒業後、友人と家を出たまま、5年間、家に帰っていない。目的地がサンディエゴと聞き、躊躇するタミーだったが、リチャードと一緒ならとサンディエゴ行きを了承する。
 
1か月の長旅になるが、無事たどり着ければ、その謝礼で1年は働かず世界の海を回って暮らせる。海と自由を愛するふたりは、危険であることを承知しつつも未来に胸躍らせ出航したのだった。
 
 
出発から2週間後、カテゴリー4の記録的ハリケーンに遭遇。最悪の事態を避けるため手を尽くすが、ついに巨大津波に飲み込まれてしまう。しばらくして、タミーは腰ほどまで海水が入り込んだ船室でひとり目を覚ました。
 
甲板に出ると、マストは折れ、船体にも穴が開き壊滅状態。無線機は故障し繋がらない。何より、舵を握っていたはずの婚約者がどこにもいない。絶望するタミーの目に、海に投げ出され波に漂うリチャードの姿が飛び込んでくる。なんとか救助し一命はとりとめたものの、彼は重傷を負っていた。
 
太平洋の真ん中で、大破したヨットの上に瀕死の婚約者とふたりきり。かき集めた食糧も水もこのままでは数日しか持たない。タミーは自らを奮い立たせ、セーリングの知識を総動員して3200キロ先の陸を目指すが・・・。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
 
 
実話ベースの漂流しちゃう映画です。宣伝で「実話」と言っていますが、映画にしている時点で、実話に近い映像でしょ。ドキュメンタリー以外は、実話と書いてあっても、実話がベースで、脚色などがしてありますってことですから、間違えないでくださいね。よく実話と書いてあると、本当に同じことがあったと勘違いする人がいますが、映画にして俳優が演じている時点で、既に実話とは変わっているんです。ほとんどの人は解っていると思うけど、よく実話だと思ってしまう人がいるので、一応、注意喚起しておきますね。実話ベースのフィクションです。
 
タリーという女性がタヒチで出会った男性リチャードと恋に落ちるんです。彼はイギリス人で33歳でした。タリーは24歳だったかしら。2人は婚約し幸せ一杯のところで、リチャードの友人と久しぶりに再会します。お金持ちで豪華なヨットを所有している夫妻は、リチャードにタヒチからサンディエゴまでヨットの回航を頼まれます。十分な報酬と帰りの飛行機のファーストクラスチケットをくれるというのです。
 
 
お友達のヨットだし、こんな風に頼まれれば引き受けるだろうなぁと思いました。もちろんハリケーンに遭ったりしても大丈夫なような装備はしていたし、運が悪かったとしか思えませんでした。慣れてないヨットだったというのもあったのかな。大波に飲まれて、転覆はしなかったまでも、ボロボロになっちゃうんです。
 
タリーは一人になり、慣れないヨットの操作で疲れて、朦朧としてくるんですけど、そんな時にリチャードが浮いているのを見つけるんです。そして彼を助けて、一緒に漂流するのですが、どんどん流されて、目的地より北の方に行ってしまいます。無線は通じなくなり、船も通らない場所で、何とか船を直して、どこか近い陸地へ着こうと考えます。これ、良く計算出来るなぁと驚きました。以前もロバート・レッドフォード主演の「オール・イス・ロスト」で、分度器みたいのを使って緯度経度を調べているのを見て、あれだけで計算出来るんだなぁと感心しました。
 
 
もちろん、主人公は助かったからこそ映画になったのですが、分ってはいても、あまりの迫力にドキドキしました。とにかく、ハリケーンに遭って、どんどん窮地に立たされていくのに、何とか対処して、生きようと頑張る姿は、目が離せませんでした。観ている人を飽きさせないように、船で漂流している苦しい場面の合間に、幸せだった時間の映像を挟み込み、何度も”海に出なければ良かったのに・・・。”って思わせるところが、とっても憎い演出だなと思いました。
 
漂流する映画って、結構、沢山あるのですが、その中でも、出来が良いと思います。観客が、「もー、面倒だなぁ、死んじゃえばいいのに。」って思う前に、楽しい頃の映像を入れているので、もう少し頑張って!って応援したくなるんです。それに、上手くコンパクトにまとまっていたと思います。見やすい映画でした。
 
 
私は、この映画、お薦めしたいと思います。この海での漂流映画、幾つもあるので、また一緒でしょと思われるかもしれませんが、この映画は、短編小説のように、上手く出来上がっていると思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
 
 

アドリフト 41日間の漂流|映画情報のぴあ映画生活