「ポップスター」を観てきました。
ストーリーは、
クラスメイトによる銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよいながらも一命を取り留めた14歳の少女セレステ。皮肉にも姉エレノアと作った追悼曲が大ヒットし、敏腕マネージャーに見初められてスターダムへと駆け上がる。18年後、度重なるスキャンダルでトップスターの座から転落した彼女のカムバックツアー初日を前に、ある事件が起こる。それは、かつて彼女が被害に遭った事件を模倣するものだった。トラウマがよみがえる中、再起をかけてステージへと向かうセレステだったが・・・。
というお話です。
この映画、何を描きたかったのかなぁ。私はよく解りませんでした。マスゴミの酷さか、それともスターのど根性か、どちらも凄いけどね。銃乱射事件が起きて、同級生が自分や先生が友達たちを撃つという光景を目にしたセレステは、生死の境を彷徨って、回復するんです。そこから普通だった彼女の人生は、180度変わっていくんです。
元々、歌の才能があったらしいセレステは、その事件で生き残ったとして有名となり、追悼の歌を作って歌ったら、大ヒットするんですよ。周りの大人は、ここぞとばかりに儲かるからと言って、彼女をチヤホヤして、食い物にするんです。でも、セレステ自身も、チヤホヤされてスターとなれて、どんどん我が儘になっていきます。それまでの無垢な少女ではなくなっていくんです。
で、傲慢になったセレステは、若くして子供を産んだり、事故を起こしたり、麻薬をやったりで、スキャンダルまみれで成長して行きます。最初の頃は、姉と2人で音楽を作り楽しく歌っていたのに、可愛さなんて無くなって、荒れた生活を送っているのですが、それでも音楽への情熱だけは捨ててなかったのかな。ドラッグでふらふらしながらも、コンサートとなったら、ピッとして完璧に踊って歌う姿は圧巻でした。
スターのセレステは、いつもマスゴミの餌食となり、酷い取材を受けまくります。彼女には、いつも銃撃事件がまとわりつき、彼女は被害者にも関わらず、のちに同じような事件が起こると、マスゴミは”どう思いますか?”と追い回すんです。どう思うって、被害者に向って聞くことかしら。もう思い出したくないって思っているだろうに、本当に酷いと思いました。
描かれてはいないけど、セレステは交通事故を起こしたらしく、被害者に示談をとりつけて訴えは取り下げられたらしいのですが、それに関しても、いつまでもマスゴミが追求するんです。もう被害者加害者で話は終わっているのに、関係ないマスゴミが大騒ぎをする。そういうマスゴミの精神的な攻撃も描いていました。
思ったんだけど、マスゴミのこういう攻撃って、傷害にならないのかしら。精神的に凄く痛めつけられて、これで自殺をする人もいるわけでしょ。マスゴミによる傷害致死ですよね。よく、”知る権利”とか”報道の自由”とか言うけど、人間として、これ以上は言ったらいけないという部分ってあると思うんです。それをスターだからとか政治家だからとか言って、平気で突きつけるのは間違っていないかな。それに言った事を勝手に編集して出すとかね。それ偽造だから。
そんなマスゴミの酷さも良く描いていました。それでも、このセレステは、ステージに立ったら完璧なモノを見せてやると言わんばかりに、凄いステージを見せて、観客を魅了します。この辺りは、やっぱりナタリー・ポートマンだなという感じで、素晴らしかったです。
私は、この映画、お薦めしても良いかなと思います。ちょっと、私も良く理解が出来なかったので、お薦めしても良いものかとも思ったのですが、ナタリー・ポートマンの演技は凄いし、マスゴミの醜さは良く描かれているので、それを観るだけでも良いかなと思って。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()









