「ポップスター」どんなに苦しくても表では平然とした態度を取るスターの凄さを見せられました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ポップスター」を観てきました。

 

ストーリーは、

クラスメイトによる銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよいながらも一命を取り留めた14歳の少女セレステ。皮肉にも姉エレノアと作った追悼曲が大ヒットし、敏腕マネージャーに見初められてスターダムへと駆け上がる。18年後、度重なるスキャンダルでトップスターの座から転落した彼女のカムバックツアー初日を前に、ある事件が起こる。それは、かつて彼女が被害に遭った事件を模倣するものだった。トラウマがよみがえる中、再起をかけてステージへと向かうセレステだったが・・・。

というお話です。

 

 
時は2000年。アメリカに暮らすセレステは、14歳にして、同級生による銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境を彷徨った涯に蘇ることになる。姉のエリーと作った犠牲者への追悼曲が国民的大ヒットを記録。敏腕マネージャーと契約して発売したアルバムも注目される。エリーに見守られながらヨーロッパでのレコーディング、LAでのMV撮影など、スターへ一気に駆け上がっていくセレステ。そんな中、エリーとマネージャーが男女の関係になり、セレステは姉に裏切られたと感じ、大きなショックを受ける。その日以来、姉妹の心は決裂し、セレステの純粋無垢な少女時代も終りを告げてしまう。
 
 
時は2017年。31歳になったセレステは、頂点を極めたスターダムから転落していた。何かと世間を騒がせる言動に走り、スキャンダルで炎上し、アルコールに溺れていたのだ。だが、歌への情熱だけは失くしていない。何とか復活を遂げようと、1年をかけて自信の集大成となる最高のツアーを企画。ところが、その初日を前にして、クロアチアのビーチで銃乱射事件が起こり、犯人全員がセレステの大ヒット曲「ホルグラム」のMVで使ったシルバーのマスクを着用していたらしい。
 
バッシングを避けるために、記者会見を開くことになるが、事件のトラウマが押し寄せナーバスになるセレステ。そこへ娘のアルビーが子育てを任せてきたエリーに連れられて訪ねてくる。セレステは、ストレスをエリーにぶつけ、些細な事で姉を罵倒する。傷ついたエリーは、涙ながらに「今度、私を脅したら、子育ても曲作りも私がしたって暴露する」と言うが、セレステは「何を暴いても誰も気にしない時代よ」と平然と言いのける。
 
 
記者会見の席で、何度か危ない発言に流れそうになるが、何とかマネージャーが用意した無難な声明を暗唱するセレステ。だが、個別の取材で今回のツアーは数年前に危険運転で相手に重症を負わせて逮捕されたことからの復活かと問われ、我を失ってしまう。
 
コンサート会場に到着すると、緊張と恐怖、メディアへの怒りなど様々な感情が爆発してパニックを起こすセレステ。だが、遂にショーが幕を開けると、満員の観客はもちろん、セレステに人生を奪われたエリーさえも興奮と換気に包まれる圧倒的なパフォーマンスが始まる。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
 

 

この映画、何を描きたかったのかなぁ。私はよく解りませんでした。マスゴミの酷さか、それともスターのど根性か、どちらも凄いけどね。銃乱射事件が起きて、同級生が自分や先生が友達たちを撃つという光景を目にしたセレステは、生死の境を彷徨って、回復するんです。そこから普通だった彼女の人生は、180度変わっていくんです。

 

元々、歌の才能があったらしいセレステは、その事件で生き残ったとして有名となり、追悼の歌を作って歌ったら、大ヒットするんですよ。周りの大人は、ここぞとばかりに儲かるからと言って、彼女をチヤホヤして、食い物にするんです。でも、セレステ自身も、チヤホヤされてスターとなれて、どんどん我が儘になっていきます。それまでの無垢な少女ではなくなっていくんです。

 

 

で、傲慢になったセレステは、若くして子供を産んだり、事故を起こしたり、麻薬をやったりで、スキャンダルまみれで成長して行きます。最初の頃は、姉と2人で音楽を作り楽しく歌っていたのに、可愛さなんて無くなって、荒れた生活を送っているのですが、それでも音楽への情熱だけは捨ててなかったのかな。ドラッグでふらふらしながらも、コンサートとなったら、ピッとして完璧に踊って歌う姿は圧巻でした。

 

スターのセレステは、いつもマスゴミの餌食となり、酷い取材を受けまくります。彼女には、いつも銃撃事件がまとわりつき、彼女は被害者にも関わらず、のちに同じような事件が起こると、マスゴミは”どう思いますか?”と追い回すんです。どう思うって、被害者に向って聞くことかしら。もう思い出したくないって思っているだろうに、本当に酷いと思いました。

 

 

描かれてはいないけど、セレステは交通事故を起こしたらしく、被害者に示談をとりつけて訴えは取り下げられたらしいのですが、それに関しても、いつまでもマスゴミが追求するんです。もう被害者加害者で話は終わっているのに、関係ないマスゴミが大騒ぎをする。そういうマスゴミの精神的な攻撃も描いていました。

 

思ったんだけど、マスゴミのこういう攻撃って、傷害にならないのかしら。精神的に凄く痛めつけられて、これで自殺をする人もいるわけでしょ。マスゴミによる傷害致死ですよね。よく、”知る権利”とか”報道の自由”とか言うけど、人間として、これ以上は言ったらいけないという部分ってあると思うんです。それをスターだからとか政治家だからとか言って、平気で突きつけるのは間違っていないかな。それに言った事を勝手に編集して出すとかね。それ偽造だから。

 

そんなマスゴミの酷さも良く描いていました。それでも、このセレステは、ステージに立ったら完璧なモノを見せてやると言わんばかりに、凄いステージを見せて、観客を魅了します。この辺りは、やっぱりナタリー・ポートマンだなという感じで、素晴らしかったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしても良いかなと思います。ちょっと、私も良く理解が出来なかったので、お薦めしても良いものかとも思ったのですが、ナタリー・ポートマンの演技は凄いし、マスゴミの醜さは良く描かれているので、それを観るだけでも良いかなと思って。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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