「ANNA アナ」を観てきました。今日はキノシネマ横浜みなとみらいの会員デーだったので3本観てきました。
ストーリーは、
1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋アナ。ファッションモデルやコールガールなどさまざまな顔を持つ彼女の最大の使命は、国家にとって危険な人物を消し去ることだった。アナは明晰な頭脳と身体能力を駆使し、国家間の争いをも左右する一流の暗殺者へと成長していく。そんな中、アメリカCIAの巧妙なワナにはめられ危機に陥ったアナは、さらに覚醒。KGBとCIAがともに脅威する究極の存在へと変貌していく。
というお話です。
1990年、ソ連で苦しい生活を送っていたアナは、最後の逃げ場所として海軍に応募する。ホームレス同然だったアナはペーチャに拾われ、強盗に加担させられてしまうが、そこへKGBのアレクセイが現れ、諜報機関に協力するなら新しい道を開いてやると言われ、KGBの訓練を受けることになる。彼は海軍への応募で彼女の経歴を知ったのだ。
アナの父親は海軍大尉であり、士官学校へも通っていたのだが、両親が交通事故で亡くなり、全てを失くして放浪していたのだった。アレクセイによる訓練によりスパイとして作り上げられ、KGBの幹部であるオルガに面接を受けさせるが、オルガはあまり良い顔をしない。最終テストに合格すればKGBに迎え入れると言われ、ある男を殺しに行き、テスト時間を超過してしまうが、KGBの一員となる。
アナはKGBの諜報員としてスパイ活動を始め、最初の1年でパリのモデルという仮面を被りながら諜報活動を続け、沢山の殺人を行っていた。そんな仕事続きのある日、新しい殺人の依頼を受けて敵地に乗り込むと、そこにはCIAが待ち構えていて、アナは拘束されてしまう。
寝返れば最終的に自由を与えてやると言われ、KGBの仕事をしながらCIAの指示に従うという活動を続け、最終的に、KGB長官ワシリエフの暗殺を依頼される。ワシリエフは、KGBとCIAが同業者としてのルールの上で活動をしてきたバランスを崩し、CIAの諜報員を何人も突然に殺害したのだった。
CIAからの依頼を断ることは出来ず、ワシリエフ暗殺の為に動きだすアナだったのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
さすがリュック・ベッソンという感じで、美しい女性を最強の殺し屋に仕立て上げていました。ストーリー的には、ニキータから始まり、ルーシー、アナと、女性スパイ三部作と言って良いのかな。話としては、それほど変わらないけど、やっぱりパワーアップはしてますよね。アクションは、本当に美しくなっていると思いました。もちろん、映像技術も上がっているからなのか、細かい動きもホコリまでも、良く描かれているんですよ。迫力が伝わってくるんです。
主演のサッシャ・ルスさん、本当に美しいですね。典型的なロシア系美人という感じで、こんなに美しくてアクションも出来るなんて、努力したんだろうなぁ。ビックリでした。こんな美人に言い寄られたら、そりゃ、たとえスパイだと解っていても、騙されちゃうだろうなぁ。だって、すんごい魅力的なんですもん。
このアナですが、海軍大尉の娘だったのに、両親が事故で亡くなったらホームレスになっちゃったって言うんですけど、そこら辺、ソ連は恩給とかって無かったのかしら。共産主義なんだから、親が亡くなったら、国が面倒を見るのは当たり前なんじゃないの?何のための共産主義なのかよく解りませんね。素質はあったんだから、親が亡くなった時に保護して訓練しておけば、もっと若い頃からスパイとして使えたのにね。時間のロスしたねぇ。
ソ連の崩壊が1991年だから、アナがKGBに入る前後って、ソ連国内やKGB内も荒れていたんでしょうね。アナのご両親が亡くなった頃も、政府内で問題があったから、家族のフォローなんて手が回らなかったのかもしれませんね。酷い話です。
最強に育てられたアナ、はっきり言って、アクションは凄かったです。手足の長さもハンパないので、アクションも大きくなって、カッコ良く見えたのかも知れません。アジア人がやると、小ぶりで短い手足で動くので、どーもバランスが良くなくて、美しくないけど、ロシア人は良いですねぇ。直ぐに折れそうな足だったけど、勢いで出来たって事で・・・。
アナを育てるアレクセイをルーク・エヴァンス、CIAに寝返らせる諜報員レナードをキリアン・マーフィが演じています。この2人がカッコイイんだけど、2人ともアナに手玉に取られちゃうんですよ。もー、ここら辺が、超面白くて、イケメン、打つ手なしって感じが嬉しくなっちゃいました。
この映画、私は、お薦めしたいと思います。超を付けたいけど、リュック・ベッソンの前の女性スパイ映画と、やっぱり似た所があるので、また、と言われてしまいそうで超を付けませんでした。十分にスッキリして楽しめる映画なのですが、以前の2作を観ていると、ちょっと知っている気分になっちゃうかもしれません。でも、殺し屋の基本は”レオン”なんですけどね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
