「Death Note デス・ノート」アメリカ版は酷い出来でしたね。原作の良さを解ってないです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「Death Note デス・ノート」のアメリカ版を観てみました。あまりにも酷くて、途中で止めようかと思ったけど、頑張って観ました。

 

ストーリーは、

 

高校生のライト・ターナーは優等生で頭も良かった。母親を酷い事故で亡くしてからは、あまり人と関わらず、友人から宿題の代行をバイトにしていたが、ある日、学校の問題児と揉めたことから、そのバイトが先生にバレて、居残りをさせられてしまう。
 
一人、教室から帰ろうとすると、変な声が聞こえる。恐れるライトだが、どうも昼に学校の庭で拾った黒いノートに関して話しているらしい。ノートを開いて読んでみると、”名前を書くと死ぬ”ノートらしい。声の主は死神リューク。試してみろと言われ、学校の問題児の名前を書き、死に方も書いてみると、書いたその通りの死に方を目の前でする。驚いたライトは、このノートが本物だと自覚する。
 
家に帰ると、警察官の父親が帰っていた。母親を事故で殺して、金で無罪放免になった男に何も出来ない父親を責めるライトは、どうしても犯人を許せず、ノートに名前を書く。次の日、父親に電話がかかり、犯人の男が不慮の事故で亡くなったとの報せが入る。この時から、悪い人間を殺して、良い世界を作ろうと考えたライトは、犯罪者の名前をノートに書き始める。
 
以前から気になっていたミア・サットンに話しかけられ、いい気になったライトは、彼女にデスノートの事を話してしまう。するとミアの方が夢中になり始め、邪魔な人間も殺してしまおうと言い始める。正義を貫きたいライトは、ミアの行動に躊躇し始めるが、業を煮やしたミアはノートを破り、ある行動に出てしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
 
うーん、酷かった。本当に酷かった。私、”デスノート”は、原作のファンでもあり、日本版映画のファンでもあるので、この映画には腹が立ちました。そりゃ、日本で劇場公開は出来ないでしょ。これじゃぁ。
 
デスノートの基本は、デスノートという人を殺すノートで世界を良い方向に変えたいということなんです。ライトは正義の為にノートを使い始め、それを貫こうするんだけど、人間の欲が出てきてしまうという所が良いのに、このアメリカ版は、正義の為と言いながら、女にへらへらして、正義より女になっちゃうんですもん。ライトは、ミサと付合うけど、それは利用するだけ。世界を変える為に必要な事だったからなのに、このアメリカ版はなに?女に主導権を握られて、殺しちゃいなさいよって言われて書いちゃうみたいな、そんなのデスノートじゃないよっ!許されません。
 
そんなライトが”L”と対峙しても、全然面白くないんです。一応、”L”は、特別な教育を受けた天才なんだけど、ライトがへにゃへにゃだから、全然、対等な敵となってないんです。それに”L”が銃を持って走るなんてあり得ないでしょ。猫背でゆっくり歩いてなくちゃ。この”L”も、必死で日本版の”L”に近づけているような感じだったけど、演技が追いついてないので、緊迫感が無いんです。
 
 
ああー、本当に日本版のデスノートは素晴らしかったな。やっぱりライトvs”L”=藤原vs松山 のコンビは凄かった。あの緊迫感と言い、追い詰めていく感じと言い、今、思い出しても、あれ程の映画は無いと思っています。本当に演技が上手かったから、あの映画が出来上がったんでしょうね。いつの日か、また、藤原さんと松山さんで、何か映画でもやって欲しいです。あれからもっと演技に磨きがかかっているので、凄いものが出来るんだろうなぁ。でも、脚本も素晴らしいものでないとダメだろうなぁ。
 
話をアメリカ版に戻すけど、とにかくライトが優等生で頭が良いと言いながら、酷く頭が悪いのよ。ご近所の人を殺すなら、その何十倍も他の地域で殺して、それも地方の小さな悪も見つけて殺さないと、どうしても自分がいる場所を特定されちゃうでしょ。それにライト、イケメンじゃない・・・。ライトがイケメンじゃないのは許せないっ!
 
”L”は、天才だからなのか、超能力を持っているのか、突然にライトがキラだって断定するのよ。おいおい、突然に何を言っているのかな?ほとんど何の捜査もしてないのにですよ。それに、最初にキラ捜査班を作った時に、ライトの父親だけが捜査班に任命されているんです。もー、可笑しいでしょ。世界的に殺人を行っているのに、いきなり、地方のシアトル警察署で、一人の警官をキラ捜査班にするなんて。リュークが警察にチクったのかと思っちゃった。あり得ない展開になるので、ビックリでした。
 
 
あまりの酷さに、途中でビールを飲み始めちゃいました。シラフで観れない程なんですもん。いやぁ、日本公開が無くて良かった。私は、この映画、お薦め出来ません。久々にお薦め出来ない映画が出て来たよ。もー、酷すぎて、頭を洗浄する為に、藤原&松ケン版のデスノートを観ます。でないと、気持ち悪い感じです。もし、気になったら、ちょこっとだけでも観てみてください。
ぜひ、悪態ついて楽しんでくださいね。カメ