「ブレスラウの凶禍」ちょっと残酷なサスペンス映画でした。ポーランドの暗い面を描いています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ブレスラウの凶禍」を観ました。Netflixで4月22日から配信されています。ポーランド映画ですね。

 

ストーリーは、

 

女性刑事ヴロツワフは、ある日、牛革の中に入れられた男性の死体を捜査することになる。男は生きたまま牛革の中に入れられて縫い込められ死んだらしい。ヴロツワフは牧場で育った経験から、牛の種類を特定し捜査を進めていく。しかし、証拠が少ない為、捜査は困難を極めていた。

 

そんな中、2件目の犯罪が起き、今度は競走馬に人間を引かせて、バラバラにして殺していた。この犯罪も生きたまま行われたらしい。

 

そこへ、中央局から応援の刑事が来ると言われる。刑事の名はイウォナ。彼女は暴力犯罪のエキスパートらしい。ヴロツワフはイウォナと共に捜査を進め始めると、彼女は歴史に詳しいらしく、この犯罪は、18世紀に起きた疫病週間に行われた処刑になぞらえたものらしい。イウォナが言うには、あと4人殺されるらしい。

 

2人は被害者の関係性を調べていき、また新しい殺人が起こるのだが、その関係性は全く分からない。ランダムに殺しているのではというヴロツワフにイウォナは、何か関係性があるはずだと話す。そして新たな殺人が起こると、突然にイウォナが消え、中央局から連絡が連絡が入り、イウォナは名前が違い、その刑事は何年も前に退職しているという。すると、ヴロツワフにイウォナから電話が入り・・・。

 

後は、映画を観てくださいね。

 

 

凄くハードな内容のサスペンス映画でした。とても残酷な殺され方をしていて、それを生々しく描いているので、これ、スプラッターがダメな人は観ない方が良いかと思いました。だって、一番驚いたのは、ギロチンで、スパンって首が落ちるんですよ。もー、ちょっとビックリしちゃった。

 

復讐のお話なのですが、このヴロツワフも、過去に婚約者を事故で亡くしていて、その加害者は力を持っている人物で、飲酒運転で殺しておいて、非は無いとされて罪に問われなかったという過去があります。そんな彼女も、復讐をしたいと望みながら、日々、耐えて、仕事をしているんです。そんな彼女の前で、軽々と復讐を遂げていく犯人に対して、もちろん捜査をし、逮捕しようとするのですが、少し、戸惑うような部分もあり、その心理描写が微妙で面白いと思いました。

 

 

でも、内容としては、もう少しスマートにした方が良かったのではないかなと思いました。もう少し、連続殺人の意味合いと、なぞらえた過去の歴史を解りやすく提示してくれて置かないと、途中で分からなくなっちゃうんです。今までも、こういう歴史になぞらえた連続殺人という作品はいくつもありますが、やっぱり歴史をきちんと説明をしておかないと、事件の描写を残酷にしたり、生々しく写したりしても、どーも響いてこないんです。

 

主人公のヴロツワフも、イマイチ、描き方が微妙で、もう少し生活感を持たせて、悲しみを引きずりながら生きているんだよっていう場面を、ただ泣くとかだけじゃなく、もう少し別の表現をして欲しかったと思いました。ちょっとチープに見えちゃって、強い女として行動しているけど本当は優しさがある女性として描きたかったんだろうけど、演技が下手なの?って思ってしまうような感じでした。

 

ポーランドの警察って、女性が凄く強い感じで描かれていて、本当にこんな風なのかしら。男性と同等に活躍しているというのは良いなぁと思いました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。実はとても後味が悪いですが、まぁ、サスペンス映画としては、楽しめるかなと思いました。それにしても、結構、グロいので、そこら辺は覚悟して観てください。ちょっと、ビックリするほど残酷でグロい場面があります。うーん、お薦めして良いのかなぁ~、でも、ポーランド映画って珍しいし、体験して欲しいとも思うのよね。ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

「ブレスラウの凶禍」  https://filmarks.com/movies/90490