「サークル」を観ました。Netflixにあったので観てみました。2015年のアメリカ映画です。
ストーリーは、
この映画、人の心理戦を楽しむ内容なのですが、主人公という人間がいないので、注目が集まったと思ったら死んでしまったりして、うーん、どうなんだろうと思いました。キーとなるのは、50人の中に子供と妊婦がいて、その2人を残すか残さないかという選択になって行くんです。何人もの人が、やっぱり子供と妊婦は残すべきだと訴えるのですが、何人かは、自分が残った方が社会の役に立つと訴えたりして、まぁ、人間の優劣なんて決められないんだから、これは、生き残りたい人たちの心理戦で、誰かを陥れる為に誰を味方に付けていくか、最後はどう騙すかという戦いになりますよね。
結構、途中までは、どうなるんだろうと思って楽しめました。真ん中の球体は、まるで「GANTZ」に出てくるような球体で、何なのかは、全く分かりません。どうも宇宙人が地球に飛来して、彼らを拉致したらしいことは解るのですが、それ以上のことは解明しませんでした。
最後の一人になるまで、このゲームは続き、ちゃんと決着になるのですが、映画としての解決にはなっていないような気がしました。これ、ちょっとネタバレになるけど、私の解釈をここから書かせていただきますね。観ようと思っている方は、観た後に、ここからは読んでください。
一人残った人が外に放り出され、一応、生き残るのですが、空を見上げると、大きな宇宙船がいくつも浮かんでおり、人間たちは、みんなそれを見上げているんです。その場面で映画は終わってしまいます。私が考えるに、宇宙人は人間の知識と心理を勉強する為に50人を拉致して、ゲームをさせたのではないかと思うんです。
そして、人間が、もし、愛情深く人を助ける為に考えて、動いていたならば、もしかしたら宇宙人も、地球人を殺さなかったかも知れないけど、最後に残った1人は、ちょっと酷い勝ち方をしてしまうので、きっと、この後、宇宙人は地球人類を全滅させるのだと思うんですよね。あんなに酷い事をする人類なら殺してもイイでしょって感じで、皆殺しになると思うんです。だから、最後に残った一人も生きている意味が無かったというオチで終っていると思うのですが、それを全く描いておらず、ただ、空に大きな宇宙船が浮かんでいるだけのエンドなので、これは伝わらないし、映画館で上映しても、賛否両論になるだろうなぁと思いました。
でも、賛否が分かれるとしても、この映画、面白かったと思います。ずーっと50人が立ったままの部屋が舞台で、外には出ないで進んで行くのに、全く目が離せないんです。会話劇なんだけど、この心理戦は面白いと思いました。ラストではぁ?とする方々もいるかも知れないけど、これ、舞台劇としても面白いだろうなぁと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。私が書いたように、ラストを理解した人には面白いかもしれませんが、私と同じラストに辿り着かないと、はぁ?となると思います。ゲーム自体は面白いのですが、最後にガッカリしないために、出来たら、私と同じように考えて欲しいと思いました。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
「サークル」 https://www.eiganetflix.jp/サークル/20416