「ザ・ミスト」を観ました。昼頃にムービープラスで放送していて、観たことが無かったので観てみました。
ストーリーは、
マチューとアナ夫妻には、幼少期の病気のせいで隔離部屋の医療装置から出られない11歳の娘がいた。ある日、パリで大地震が発生し、街中が濃霧に包まれてしまう。夫妻はビルの屋上に避難したものの、娘を部屋から救出できずにいた。レスキュー隊も為す術がなく医療装置のバッテリー切れが迫る中、2人は娘を助けるべく霧の中へ飛び込むが・・・。
というお話です。
パリに住むマチューとアナ夫妻には、幼少期の病気のせいで隔離部屋の医療装置から出られない11歳の娘がいた。空気を清浄した空間でしか生きられない。24時間、隔離部屋はいつでも清浄機が回っていた。
ある日、パリで大地震が起こり、地下から何かが上がってきて、街中が濃霧に包まれてしまう。ガスの一種なのか、人々は霧を吸ってどんどん倒れていく。どんなガスなのか、どこから上がってきているのか、どうしたら消えるのかなど、全く分からず、パリは大混乱に陥ってしまう。僅かな人々は、アパートやビルの高層階に避難し、何とか難を逃れるが、霧はどんどん上に上がってくる。
マチューとアナも、自宅が霧に汚染され、仕方なく上階の老夫婦の家に避難させてもらう。娘は隔離部屋にいるので汚染されない。しかし、このままでは、霧が上がってきて自分たちは死んでしまう。下階の娘も、隔離部屋のバッテリーが切れてしまえば、空気が汚染されて死んでしまう。
街中が死んだようになったパリで、娘を助ける為に、防護服を手に入れ、ガスボンベを手に入れ、何とか街の外へ逃げようと考えるのだが、霧が迫る中、動くことが出来ない。マチューは家族を助ける為に、一人、霧の中を走ってボンベを手に入れにいく。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、2017年の映画なのですが、韓国映画の「EXIT」は、この映画のパクリなんですね。だって霧の雰囲気が全く同じなんですもん。ローカルな映画ならバレないと思ったのか、少し内容を変えれば良いと思ったのか、さすが韓国映画、やることが凄いです。
この映画の霧は正体不明なのですが、大地震により地下から湧いてきて、人々が死ぬということから、どう考えてもガスですよね。死ぬ感じを観ていたら、一酸化炭素中毒っぽく見えました。あっという間に亡くなるんです。で、主人公のマチューは、仕方なく屋根伝いで家に帰ろうとしたり、途中で酸素マスクを手に入れてボンベを背負って走ったりと、大変でした。
この映画の人気が出なかったところは、やっぱり霧の正体がわからないことと、隔離された娘を助ける為に必死に頑張るんだけど、あんまりそれが役に立たないって事かしら。頑張っても、頑張っても、これが報われないんだよなぁ。何なのよって言うくらい、報われないので、観ていて辛くなっていくんです。周りの人々は居なくなっていくし、それなのに、娘はのほほんと寝ているし、もー、娘なんてほっておきなさいよっ!って思ってしまいました。
マチュー役をロマン・デュリス、妻のアナをオルガ・キュリレンコが演じていて、結構、良い俳優が揃っているのですが、どーもスッキリしないし、フランス映画にしてはガチャガチャしている感じが、馴染めなかったかな。でも、面白くない訳じゃないんです。日本なんて、地震が多いんだから、もし、有毒ガスが地下から吹き出したりしたら、こんな風になることもあるんじゃないかと思ってしまいました。
それにしても、あまりにも韓国映画「EXIT]に似ているので、笑ってしまいました。この映画の方が2年も前に作られているのに、観るのが逆だったので、とても変な感じでした。まぁ、「EXIT」の方は、サスペンススリラーにアクションを加えていたので、パクッてないと言い張られてしまうとうーんと思いますが、でも街に霧が充満するシチュエーションとか、迫ってくる場面とか、屋根を伝って逃げるところとか、いくらアクション映画に変えてあるとは言え、酷いなぁと思いました。それを平然と大ヒットとか書いて宣伝しちゃうところが、厚顔無恥という感じです。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。日本では「EXIT」の方が有名になっちゃったので、今更観ると、こちらの映画がパクリのように見えてしまいますが、この映画の方が先に作られています。韓国映画より、大人しいし、どーもスッキリはしませんが、それなりにフランス映画の良さと面白さを含んでいます。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
P.S : Amazonプライムでも観れるみたいですよ。