「ラスト・クリスマス」を観てきました。
ストーリーは、
ロンドンのクリスマスショップで働くケイト。華やかな店内で妖精エルフのコスチュームに身をまとうケイトは仕事に身が入らず、乱れがちな生活を送っていた。そんなある日、ケイトの前に不思議な青年トム現れる。トムはケイトが抱えるさまざまな問題を見抜き、彼女に答えを導き出してくれた。そんなトムにケイトは心をときめかせるが、2人の距離は一向に縮まることはなかった。やがてケイトはトムの真実を知ることとなるが・・・。
というお話です。
ロンドンのクリスマスショップで働くケイト。クリスマスも近いので、混み合ってきているのだが、ケイトは仕事に身が入らない。母親が束縛し、煩すぎるので、自宅に帰りたくなくて、友人の家を泊まり歩いているのだが、何処の家に泊めて貰っても酷い失敗をし、友人に迷惑をかけてしまい、追い出されてしまう。そろそろ泊めてくれる友人も居なくなり、どうしようと思っていたケイトの前に、あるアジア系の男性が現れる。トムと名乗る彼は、優しく泊めてくれるのかと思いきや、ホームレスのセーフハウスを紹介し、あそこで食事もさせてくれるし、泊まらせてくれるという。何でこんなところに!と怒って帰ろうとするケイトに、僕はボランティアをして行くからここで別れるよと、消えてしまう。
とうとう泊まるところが無く、タクシー運転手の父親に迎えに来てもらい、自宅に帰る。自宅に帰ると、母親があれもこれもと面倒を見て、子守唄まで歌ってくれる始末。実は、ケイトは少し前に大病を患い、生きるか死ぬかで昏睡状態だった。その間、母親は娘に付き添い、手厚い看護をし、周りから同情されて、注目を集めていたのだ。その時に、沢山の人に注目して貰っていたことが忘れられず、今も、ケイトの面倒を全て見ようとしているのだろうとケイトは思っている。
嫌々ながらも自宅から仕事に通い始めたケイト。ある日、また、トムがケイトの前に現れる。何よと思いながらも、トムに惹かれていくケイト。ケイトがスケートでのオーディションを受けると聞くと、手を引いて、スケート場の裏口から入り込み、誰もいないスケート場で練習に付き合ってくれる。途中で警備員に見つかってしまい、走って逃げて、仕事に行くというトムを見送る。
トムは、突然に現れ、現れたと思ったら、何日も現れなかったりする。一体、何をしている人なのか、何処に住んでいるのか、と知りたくなるケイトですが、ボランティアをすると言っていたセーフハウスに行って聞いても、誰も知らないようだった。その日から、何となくホームレスの人たちが気になり始め、自分もボランティアをしてみようかと思い立つ。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、結構、前半でラストが解ってしまい、ちょっとなぁと思いました。何度も観たことがあるような内容なんです。彼女が大病を患っていたという所がミソなのですが、まぁ、その辺りは、映画を観てくださいね。
内容に、移民の差別とか、LGBTの差別とか、ホームレスへの差別なども描かれていて、深い部分も描いているのですが、それがいやらしくなくて、良いんです。最初は、ケイトも自分では感じていなくても、色々な差別をしているんです。ホームレスと一緒に並ぶなんてとか、同性愛なんてとか、差別のつもりでは無いのですが、差別しているんです。
ケイトは、子供の頃は何でも人より出来て、歌も上手くて、ちやほやされていたので、それが当たり前だと思っていたのですが、大病をして、治療して戻ってきてからは、何だか、何をやっても上手く行かず、生きている感じがしない、自分ではないような気がするというんです。それは、気の持ちようだけなのですが、ちょっと見ていてイライラしました。
自分は本来の自分じゃないと思っているようでしたが、只のいい加減な女にしか見えず、最初の方はイライラしました。日本などでも、いわゆる”ドジっ子”という奴ですかね。私、この”ドジっ子”っていうくくり、大嫌いなんです。ドジという可愛い言葉で誤魔化しているけど、人に迷惑をかけているという事でしょ。社会では、何をしても謝れば許されるなんてありえないからね。失敗したら、その責任を取ることは常識です。物を壊したら弁償するのは当たり前。お金が無いなら働けっつーの。最初は、ケイトは、そんな女性でした。
でも、後半に行くにつれ、トムと出会って、心の変化があり、人間としてまともになって行きます。人の気持ちも解るようになり、ただ、逃げるのではなく、向き合うという事も出来るようになっていきます。うーん、どんな子でも、成長するんです。成長してからのケイトは、マトモだったなぁ。
トムの正体はネタバレなので書けませんが、まぁ、こんなラブストーリーには、結構あるタイプの結末でした。途中で、ケイトの大病が何だったのか分かったところで、トムの関わりも全て解っちゃうんですけど、何故か、映画の中のケイトは気が付かないんですよねぇ。不思議でしょ。とっても調子の良いお話でした。だって、ツッコミ部分は山ほどあったんですもん。スケート場に入った時も、どこからそのスケート靴を持ってきたの?って感じで、とにかく適当でした。
あ、そうそう、ワム!の”ラストクリスマス”が主題歌になっていて、懐かしかったです。このワム!のクリスマスの曲、流行りましたよねぇ。ジョージ・マイケル、カッコ良かったなぁ。本当に懐かしいです。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。確かに、話としては、粗い作りだったと思います。他でも観たような話だし、都合が良すぎる部分も多いので、ツッコミを入れたくなりますが、まぁ、クリスマスなので大目に見て、そこら辺は流してあげてください。チラシなどだとカップルなどにお薦めそうに見えるけど、これからのカップルにはあまりお薦めは出来ないかなぁ。まぁ、普通に観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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