「羊とオオカミの恋と殺人」を観てきました。
ストーリーは、
大学受験に失敗し、絶望した毎日を送る黒須は、壁につけたフックで首吊り自殺を図るが失敗。そのはずみで部屋の壁に穴があいてしまう。その穴から隣に住む美人で清楚な宮市さんの生活が丸見えとなり、その日から穴をのぞくことが黒須の生きがいとなる。いつものように穴から宮市をのぞいていた黒須は、彼女が部屋で殺人行為をおこなっているのを目撃してしまう。覗き行為を見つかってしまった黒須は宮市に愛を告白し、2人は付き合うことに。2人の交際は順調にだったが、宮市は黒須とのデート中も構わず殺人を犯していく・・・。
というお話です。
大学受験に失敗し絶望した黒須は、自殺をしようと壁に付けたフックに紐をかけて首つり自殺を図るが、フックが壊れて失敗してしまう。フックが抜けた壁に穴が開き、そこから隣の部屋が見えることに気が付く。つい覗いてみると、隣家には、美人で清楚な宮市さんという女性が住んでいた。そんな美人が住んでいることを知り、がぜん生きる気力が出てきた黒須。
今日も、穴から隣の宮市さんを覗いていると、男と一緒に部屋に入ってきたと思ったら、血しぶきがっ!宮市さんが殺人をしているのを見てしまいます。驚いた黒須が音を立てた為、宮市さんに見つかってしまい、覗いていた行為も見つかり、次は黒須かという所で、黒須は彼女に愛の告白をします。覗きながらずっと彼女に好意を持っていたんです。
何故か、そこから二人は付き合うようになり、食事を共にしますが、宮市さんの殺人行為は止まることが無く、黒須が宮市さんにキスを迫ると殺されそうになり、何ともアンバランスなカップルになっていきます。
ある日、アパートの下の階の男性・川崎がいなくなり、その妹・春子が黒須に行方を聞いてきます。知らないと答えますが、実は川崎も宮市さんが殺していたのです。真実を言えない黒須は、春子に見かけたら連絡しますと話します。警察に行かれたらどうしようと動揺する黒須でしたが、宮市さんは延命寺という処理業者に事態の収拾を頼みます。とりあえずは問題なく収まるのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。
またもベタな青春ラブストーリーかと思ったら、結構、ハードな内容で楽しめました。突然に覗き穴が出来て、そこから殺人が見えるってシチュエーション、凄いでしょ。想像を絶する内容なのですが、何故か、ほんわりとしたラブストーリー的な雰囲気を漂わせながら、殺人を重ねていくという、何とも不思議なお話でした。
宮市さんは、結構、頻繁に人を殺しているのですが、何故か、捕まらず、疑われもしないので、ちょっと笑っちゃいました。これ程に周りで失踪者が出たら、どう考えても警察が動くよね。死体処理業者さんも完璧っぽかったけど、それでも、従業員を沢山使っているんだから、それなりにヤバいと思ったなぁ。まぁ、楽しかったから良いけどね。
この映画で、やっぱり、一番好きだなぁと思ったのは、延命寺役の江口さんです。彼女は、本当に上手いです。この映画は、彼女の淡々とした演技によって、締まりが出て、まとまっていると思いました。他のメンバーも、悪くはないのですが、やっぱり若いということでイマイチ、ふわふわしている感じがあり、殺人をいう事をしているのに、それが遊びのように見えてしまう。それを、死体処理屋という彼女が、現実を見せてくれているようで、良かったと思いました。
下の階に住んでいた川崎の妹という役なのですが、あまり意味が無かったような気がしたのは私だけなのでしょうか。無駄に青春ラブストーリー感を出すために作られたような感じで、違和感がとてもありました。確かに、宮市さんが嫉妬するという内容も必要だったかもしれませんが、こんなにべたべたして、黒須に付きまとったりとなると、殺人に感づいて、探ろうとしているとか、そういう展開なら分かるのですが、ただ、黒須が好きになったとかいうと、どーも嘘くさいというか、取って付けたようで、違和感がありました。
考えてみれば、内容は大して無いんですよね。殺人を目撃して、付き合って、というだけなんです。殺人をしているからと言って、何か他と変わっているかというと、そうでもないので、うーん、面白いけど、まぁ、こんなもんなのかなぁと。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。軽く楽しめて、面白かったです。普通のラブストーリーとは違うので、”またかよ”と思う事も無く、楽しむことが出来ました。ただ、ちょっと殺人場面が怖いので、それは覚悟して行ってください。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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