「最高の人生の見つけ方」名作をとても上手くリメイクしていました。とても満足出来る作品です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「最高の人生の見つけ方」を観てきました。

 

ストーリーは、

人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝と、仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子。余命宣告を受けた2人は病院で偶然に出会う。初めて人生に空しさを感じていた彼女たちがたまたま手にしたのは、入院中の少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」だった。幸枝とマ子は、残された時間をこのリストに書かれたすべてを実行するために費やす決断をし、自らの殻を破っていく。これまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、彼女たちは今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく。そして、そんな彼女たちに待っていたのは、ある奇跡だった。

というお話です。

 

 

冴えない主婦の幸枝。彼女の人生はほとんどが家庭の為に費やされ、今も、定年した夫は何もせず、長男は引き籠ったままで、面倒は全て幸枝が見ている。唯一、長女だけは家を出てバリバリ働いている。幸枝は、明日から検査入院と言われ、今日は何もする気が無く、スーパーの弁当で済ませてしまった。そして検査を受けると、ガンで既にステージ4であり、余命宣告を受けてしまう。

 

一方、ホテル経営者のマ子は、ホテル女王として成功し、大金持ちになったが、ガンで余命宣告を受けてしまっていた。年下の夫は口だけは達者だがチャラチャラして浮気もしていた。マ子は個室の病室に入院していたが、タバコを病室で吸ったために、スプリンクラーが作動してしまい、病院の9階が全滅してしまう。部屋を移ったのだが、個室は無く2人部屋しかないと言われ、文句を言いながら入ると、隣には幸枝が入院していた。

 

 

二人は庭に散歩に出て、お互いにガンで余命宣告を受けてしまったと告白し合っていた。そこへ、生意気な女の子が現れ、憎まれ口を叩きながら倒れてしまう。直ぐに運ばれていくが、彼女が残したポーチに、「死ぬまでにしたい事」というノートを見つける。彼女にノートを返そうとするが、既に女の子は居なくなってしまったらしい。ノートには、子供らしい夢が書かれていたが、幸枝とマ子は、大人では思いつかないような、やりたい事を私たちが実践しようと思いつく。

 

「スカイダイビングをする」「ももクロのライブに行く」「世界一大きなパフェを食べる」「お金持ちになる」「好きな人に告白する」「エジプトを旅する」「両親にありがとうという」「ウェディングドレスを着る」「宇宙旅行をする」など、いくつもの”したいこと”を二人で実践していく。なんたって、マ子は大金持ちなのだ。秘書の高田に手配をさせ、プライベートジェットで海外までひとっ飛び。スカイダイビングをしたり、エジプトに行って砂漠でゆったりくつろいだり、ももクロのライブに行ったりと、リストの上から順に実行していきます。

 

 

性格も、生き方も違った二人がずーっと旅をしているので、もちろん喧嘩もしちゃったりするのですが、ある日、パフェを食べに行き、幸枝に促されてある場所へ向かうと、マ子が子供の頃に別れたきり、逢っていなかった父親に再会します。マ子は、父親に捨てられたことを幸枝に話していたので、彼女が騙して連れてきた事に激怒し、そこから逃げるように立ち去るのですが、近くの公園にいるところに幸枝と父親が追ってきて、マ子は父親と和解します。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この元になったモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの「最高の人生の見つけ方」は、随分昔に観たのですが、その時も凄く感動したんです。そして、今回、どうなるのかなと思って、観に行ったのですが、思っていたよりも楽しくて、良い内容で、満足いたしました。米国版とは、少し内容を違えてあって、まぁ、女性版になっているから、こんな感じで良いのかなと思いました。

 

 

吉永さんが出演という事で、またいつもの吉永さんなんだろうなぁと思っていたのですが、今回はバランスの取り方が良かったからなのか、吉永さんというより、主婦に近くなっていました。今回、相手役が天海さんという事で、彼女がとてもインパクトの強い演技をしてくださったおかげで、吉永さんのお嬢様的な感じが目立たず、主婦っぽく見えてきたのだと思います。もちろん吉永さんも、暗い顔をして、甲斐甲斐しく夫の面倒を見るということを放棄したような感じの演技をしてくださっていたので、凄く現実の主婦に近くみえました。吉永さんがお弁当を置いて、食べてねというようなイメージって無かったので良かったです。

 

そして、余命宣告を受けた後に、幸枝とマ子で旅行に行く部分になると、明るくて本当に楽しそうに遊んでいる姿がとても印象的で、暗い部分と明るい部分のギャップが、上手いなぁと思いました。犬童監督、こういう部分、上手いよなぁ。

 

 

幸枝もマ子も、お互いに暗い部分を持っており、それぞれに、このままじゃいけないと思っているのですが、踏み切れていないんです。それが、病気になったことで、一歩踏み出すことが出来て、旅行に出て、色々な経験の中で、また学習して、死ぬまでにやっておこうと思う事を行動に移していくんです。

 

自分はまだまだ生きると思っていると、色々な事を後回しにしたりしてしまうけど、彼女たちは、もう先が無いと分かっているから、出来ることはやらなければと動くところが、とても考えさせられました。余命宣告受けていなくても、ちゃんとやるべき事は、やらなくてはいけないんですよね。どうしても、まぁ、明日でイイかって感じで先延ばしにしてしまう。それはいけないんです。そんなことを考えさせられました。

 

ムロツヨシの秘書、良かったなぁ。マ子を献身的に支え続けるんです。でね、途中で幸枝に甘えて、膝枕をしようとして、マ子に怒られる場面があるのですが、あれ、もしかしてアドリブかなって思ったのですが、どうなんですか?もし、吉永さんと共演出来るとなったら、あんな場面があったら、あわよくばと思って、膝枕しちゃおうと思うよね。うん、解かる解かる。とっても笑ってしまいました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画、良かったです。キャスティングもピッタリでした。私は、米国版より好きかもしれません。だって、女性版の方が、何となく自分が重ねられるし、主婦のあの感じって、凄く理解が出来たんですもん。楽しめて、感動しました。少し、ラストも変えてありましたよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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