「SHADOW 影武者」を観てきました。
ストーリーは、
戦国時代、沛(ペイ)国が敵の炎国に領土を奪われて20年の時が流れた。炎国との休戦同盟により平和な時間が続いていたが、若くしてトップの座を継いだ沛国の王は屈辱的な日々に甘んじていた。領土奪還を願う男たちを束ねる同国の重臣・都督は、敵の将軍で最強の戦士としても知られる楊蒼に、手合わせを申し込む。王は都督の勝手な行動に怒りをあらわにするが、王の前にいる都督は影武者だった。本物の都督は、影武者に対して自由と引き換えに敵地での大軍との戦いを命じていたが・・・。
というお話です。
国が荒れていた時代、沛国が炎国に領土を奪われた。それから20年の月日が流れ、炎国との休戦同盟により、沛国には平和な時間が続いていた。しかし、沛国の王は、この屈辱的な状況に納得してはいなかった。若くして王の名を継いだ彼は、領土奪還を考え、日々、思いを巡らせていた。
国の男たちも領土奪還を願い、それらを束ねているのが重臣・都督だった。彼は一計を案じて、敵の将軍にして最強の戦士・楊蒼に手合わせを申し込む。彼の勝手な行動に怒り狂う王だったが、王の目の前にいるのは都督の影武者だった。本物は、影武者に自由と母親の命を引き換えに、敵の将軍との手合わせを皮切りに、敵地での大軍との戦いを命じていた。
影武者の都督は敵地へ行き、将軍との手合わせを始めることになる。最初は唐傘での戦いを。本当の手合わせには鉄の傘を用いて、戦う事になっていた。そんな都督の手合わせに合わせて、敵に攻め入る為の戦士たちが、潜みながら敵地へ向かっていた。そして時は迫り、本当の手合わせが始まる。後は、映画を観てくださいね。
中国映画の歴史大作です。話としては、よくありがちな話なんです。奪われた領土を奪い返そうと、ある国の重臣が、王の気持ちを汲み取って、敵国の将軍に戦いを挑み、復讐を果たすというお話なのですが、そこでちょっと違うのが、その重臣の都督という男が、自分の影武者を使って、相手の将軍を倒そうとするところなんです。
影武者の彼は可哀想なんです。母親を人質に取られているような状態で、自由にしてやるから、敵国の将軍を倒して来いって事なんです。酷いでしょ。でも、この都督は病気のようで、自分では戦えないんです。それで、影武者を使うんですけどね。
王は、自分では何もやらないんだけど、プライドだけは高くて、本当に嫌な奴なんです。でも、表向きは人が良い顔をしているんですけどね。こいつが曲者で、この王のせいで、どんどん予定が狂ってしまい、めちゃくちゃになっていくのですが、それは、映画で観てくださいね。まぁ、酷い男でした。
この映画のどこが凄いかって言うと、映像美だと思うんです。モノトーンに抑えながらもモノトーンではなく、その明暗を上手く使って、美しさを引き出しているんです。中国なんだけど、和の雰囲気があって、凄い静寂美という感じなんです。特に、陰と陽を表す、あの勾玉を合わせたような図柄が色々なところで使われていて、光があれば影がある、善があれば悪がある、という、世界は表と裏があるのだという事が、深く描かれていました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。内容が凄く面白いという訳ではないのですが、とにかく美しいというのが一番のお薦めです。これだけ美しい映像なら、それだけで十分に満足が出来ると思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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