「ダンスウィズミー」を観てきました。
ストーリーは、
一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のショーを見学し、そこで「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”にかかってしまう。その日から、静香は街中に流れるちょっとしたメロディや携帯の着信音など、あらゆる音楽に反応するように。術を解いてもらおうと再び催眠術師のもとを訪れた静香だったが、そこは既にもぬけの殻。困り果てた彼女は、催眠術師の助手をしていた千絵とともに、催眠術師の行方を捜すが・・・。
というお話です。
一流商社で働く鈴木静香は、仕事も充実し、何不自由無い生活を送っていた。ある日、注目のエリート社員・村上から新しいプロジェクトを手伝って欲しいと言われ、その上、食事にまで誘われて、私の人生、順風満帆だと満足していた。
ある日、姉から連絡があり、娘を1日預かって欲しいと頼まれる。姉は離婚し、娘と二人で実家に帰って同居しているのだった。実家の両親も留守にするとのことで、面倒を見るのが静香しかいなかったのだ。仕方なく姪を預かり、先日拾ったチケットを使い、”フォーチュンランド”なるイベントに行ってみることにする。行ってみると、しょぼいイベントなのだが、その端っこに、催眠術の小屋を見つける。
姪が入りたいというので、一緒に入り、話を聞いてみると、催眠術で苦手なことを直してくれると言う。姪は、今度、発表会でやるミュージカルで上手くやりたいと願い、嘘くさそうな催眠術師は”音楽を聴くとミュージカル俳優になれる。”という催眠術をかける。結局、催眠術などかからず、家に帰ってきて、姪は姉と帰ってしまう。
次の日、会社で村上に頼まれたプロジェクトの会議に参加すると、そこで企画内で使われる音楽が流れ、静香はその音楽を聴いたとたん、どうしようもなく身体が動き、ミュージカルのように踊りまくってしまう。社内は騒然とするが、村上の企画は通り、二人は食事に行くことに。すると、レストランでも音楽が流れ、またもミュージカルばりのダンスをしてしまう。レストラン内部は散々に壊れ、シャンデリアまで落ちて、全て静香が弁償することになってしまう。
これは催眠術が自分にかかってしまった事に気が付いた静香は、催眠術師を探して、術を解いてもらおうとするのだが、催眠術師はツアーに出てしまっており、見つからない。仕方なく興信所に頼んで探してもらうと、新潟にいるらしい。仕方なく、催眠術師を追って旅をすることになるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、この映画、凄く古い雰囲気がして、この主演の女性も時代遅れのOLという感じで、イマイチ、馴染める映画ではありませんでした。楽しい、コメディーミュージカル映画なのだと思いますが、本物のミュージカルを観ている私からすると、嘘くさくて違和感がハンパ無いんです。
矢口監督の作品、どれも好きなのですが、今回は、私はダメでした。まず、音楽が昭和?という感じだし、主人公もアカ抜けてない感じで、ミュージカル部分では、バランスが悪いんですよねぇ。何でかなぁ。ダンスの振り付けが悪いのか、彼女の手が長すぎてバランスが悪いのか分かりませんが、美しくないんですよ。主人公の三吉さんは、美人だし、モデルとしてなら良いと思うのですが、動くとバランスが悪いんですよねぇ。それこそ黄金比じゃないんです。腕がブンブン振り回されて、ちょっとキモち悪い感じかな。
そうそう、ムロさんが出演しているので期待していたのですが、ムロさんの良さは出ていませんでした。普通の興信所の男性というだけで、いつものムロさんのとぼけた感じが無くて、寂しかったです。
そしてストーリーですが、おもちゃの指輪が取れなくなり、それがはまっている限り催眠術にかかっているということだったのだと思うのですが、指輪はおもちゃなんだから、切れば良いよね。そして音楽がまずいなら、耳栓をすればいいでしょ。静香は催眠術にかかったと思いこんで、それに対しての対処は音楽の無い場所を探すということであり、一流商社に入った人間とは思えない行動ばかりなんです。もう少し、頭を使おうね。
ミュージカルの催眠にかかった理由は、子供の頃に学芸会で失敗したことがトラウマになっており、それをなかったことにしたいという思いがこうなってしまったらしいのです。彼女にとっては、これまでの人生の中で、ただ一つの汚点という事かな。努力して全て勝ち取ってきたのに、一つだけ汚点があったという事なんです。
静香と一緒に催眠術師を捜しに回る斎藤千絵というフリーターが出てくるのですが、この二人のコンビは楽しいと思いました。中盤からのロードムービー的な部分は、結構、楽しめました。まぁ、でも、ちょっとくどかったかな。日本を半分くらい縦断するので、長かったです。
ごめんなさい。私は、やっぱりあまりこの映画、好印象ではありませんでした。音楽は古いし、主演の女優さんは、イマイチのバランスだったし、そうそう、衣装も一昔前って感じなんですよねぇ。昭和とは言わないけど、平成の初期かしら。令和の時代に合わない気がしたんです。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~という程度ですかね。きっと、若い人にはウケないと思いました。古い映画を観せられているように感じてしまうのではないかな。そしてミュージカルを期待して観に行ってしまうと、はぁ?となると思います。私は、”エリザベート”を観た直ぐ後に、この映画を観てしまったので、ちょっと最悪でした。レベルが違い過ぎて、ミュージカルとは考えたくなかったです。でも、矢口監督作品なので、楽しめるとは思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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