「イソップの思うツボ」”カメ止め”の焼き回しに見えてしまい、オリジナルが観たかったと思いました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「イソップの思うツボ」を観てきました。

 

ストーリーは、

カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽、大人気タレント家族の娘である恋愛体質の兎草早織、父と2人で復讐代行業を営む戌井小柚。ウサギとカメ、イヌの名前を持つ3人は、有名童話さながらの奇想天外な騙し合いを繰り広げるが・・・。

というお話です。

 

 

内気な女子大生・亀田美羽は、大学に友達もおらず、学校が終ればすぐに家に帰る毎日を送っていた。家に帰ると、優しい母親が待っており、美羽を迎えて、一緒に食事をする。美羽は亀を飼っていて、大切に育てていた。そんな毎日を続けている美羽は、同じクラスの兎草早織が気になっていた。彼女は、両親と彼女の3人でタレント家族として有名であり、TVなどに出演し大人気だった。

 

 

ある日、大学に新しい講師が赴任してくる。28歳という講師は、イケメン?であり、早織のタイプだった。早織は直ぐに講師に近づき、デートを取り付ける。そんな早織と講師をコッソリ見つめていた美羽。そんな美羽に気が付いた早織は、美羽に近づき、”亀田さん、私に気があるの?”と話しかける。驚いた美羽は、そんな気持ちは無いと話し誤解を解き、自分の名前を憶えていてくれた早織に、それまで以上に好意を抱き始める。

 

一方、ある所で、戌井という男と、娘の小袖は、復讐代行屋という仕事をしており、今日も、ある人物に仕事を頼まれていた。その人物とは、早織の父親である兎草信司であり、妻の浮気相手に復讐を頼んでいたのだった。仲良し家族として有名な兎草一家だが、内情は違うらしい。

 

 

そんな戌井の前に、ある男が現れる。実は、戌井はその男・近藤の下で働いていたが、ある事件で金を持ち逃げしていたらしい。近藤に捕まった戌井は、娘も捕まってしまい、近藤の言われるままに、ある仕事を手伝わされることになる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

以上が導入部で、ここから大展開して行くのですが、前作の「カメラを止めるな!」を観ていた方は、きっと、同じだなと気が付くと思います。前と同じで、ある事が起きて、前に戻って、実はこうでしたという持って行き方なので、ああー、またこれかという気がしました。この展開の仕方ですが、一度目は、ほぉーと思うと思うのですが、何度もやられると、またですか!という気持ちになります。

 

 

”カメ止め”の原作は、ある舞台が元だったというニュースを読みました。今度こそ、自分のオリジナルでやってくれるのかと期待したのが、やっぱりオリジナルじゃないのかという気持ちになりました。前にウケたから同じ展開にしたのかもしれませんが、それは違うんじゃないかなという感じがしました。

 

 

”カメ止め”はスピード感があって、実はという話になっても前の事を直ぐに思い出せなかったりして、グイグイ押されて楽しめたのですが、今回は、実はという回想が予想出来たし、ゆっくりなので良く観て、考えてしまうんです。そうすると、後から解説されることが、とても嘘臭く見えて、後付けのように思えてしまいました。それに、取って付けた様に、カイジやライアーゲームのような、観客がいるという展開になるので、はぁ?と思ってしまいました。ここにきて、またパクリの展開かぁと思ってしまいました。

 

 

期待してしまったのも悪いかもしれませんが、前回にウケた作品と同じことを見せられたのでは、良い評価は出来ないです。本当のオリジナル作品が観たかったと思いました。このストーリーなら、実はこうでしたという話ではなく、最初から素直に持って行っても良かったんじゃないかと思います。ウサギとカメの話があって、そこに犬が混ざってきて、イソップ物語のように、教訓めいた展開になるという事でも、上手く作れたんじゃないかと思いました。

 

途中で、解ってしまったので、ちょっと興ざめしてしまい、私は、それほど楽しめませんでした。これ”カメ止め”を観ていなければ、ある程度は楽しかったと思います。もう少し、スピード感を出してくれたら、ワザとらしかったり、嘘くさい部分も消されるので、良いと思います。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思うかな。”カメ止め”を観ていない方ならば、楽しめると思います。でも、もし、前作を観ているようでしたら、同じ展開をするので、またですか、と思うかもしれません。気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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