「パラダイス・ネクスト」出演者は良いのに、どうしてこんなぶつ切り映画になっちゃったかなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「パラダイス・ネクスト」を観てきました。

 

ストーリーは、

世間から身を隠すように台北でひっそりと暮らすヤクザの島の前に、お調子者でなれなれしい牧野が現れる。牧野は初対面のはずの島の名前を知っており、島が台湾に来るきっかけになった事件の真相についてほのめかす。得体の知れない牧野をいぶかしく思う島だったが、牧野が何者かに命を狙われていると知り、一緒に台湾東海岸の町・花蓮へと向かう。そこで出会った女性シャオエンの存在により、牧野と島の閉ざされた過去が明らかになっていく。

というお話です。

 

 

台北の町をふらふらと逃げ回る男がいる。彼の名前は牧野といい、日本から逃げてきたらしい。ある店に飛び込んだ彼は、ある男の前に座る。目の前で食事をしている男は島というヤクザで、1年前にボディーガードをしていた女性が不審死をとげ、落胆して、台北に逃げてきていたのだった。牧野は島に自分を覚えていないかと話しかけ、全く覚えのない島は無視をしている。しかし、1年前のパーティーで、自分もあの会場にいたという牧野に驚き、何故か島についてくる牧野をほおっておけなくなる。

 

 

島は、地元のボスであるガオに庇護され、ひっそりと暮らしていたが、ある日、ガオを紹介してくれたヤクザの加藤が日本から現れ、牧野の写真を見せて、見つけたら殺すようにと指示をする。牧野が命を狙われていると知った島は、牧野が何故狙われているのかを問い詰めるのだが、牧野はどうしても話そうとしない。何も語らない牧野を連れて、今いる場所を離れ、台湾東海岸の町・花蓮に向う。

 

 

ふらりと入ったバーで、シャオエンという日本語を話す台湾人女性と出会う。彼女がシンルーという不審死をとげた女性にそっくりなことに驚く二人。シャオエンは、大きな家に一人で暮らしており、二人を家に招いて、滞在させることになる。

 

シャオエンは、母親との事で問題を抱えており、島は守れなかったシンルーに心を痛めており、牧野は事件に関して話せないことに心を痛めていた。3人とも問題を抱えているが、大きな屋敷でゆっくりと進む時間の中で、段々と癒されていく。

 

 

しかし、彼らを追ってくる刺客は、すぐそこまで来ていた。台北に現れた殺し屋の”346”は、島の逃亡を助けたガオたちを殺し、二人のすぐそこまで迫っていた。そして最初に狙ったのはシャオエンで・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

うーん、この映画、もう少し、どうにかならなかったのかしら。凄く解り難いんです。シンルーという女性が不審死をとげたという事も、途中でバラバラと切り張りした映像が出されて、それを繋ぎ合わせて、観る方が考えなければならないという感じで、それが本当に不審死なのか、殺人なのか、最後まできっちり映像を流してくれるわけではないので、解らないんです。ただ、島と牧野が話している言葉を拾って、殺されたんだろうなって思うしかないんです。とっても微妙な感じなの。

 

 

そして台北に来た理由も、全く分からないんですよ。身を隠す為というんだけど、繋がっている人がいるんじゃ、身を隠してないでしょ。まして、牧野が台北に来る意味が分からない。わざわざ、島のいるところに来る必要が理解出来ないんですよ。許しを請う為に来たというなら、何で最初は一人でふらふら逃げていたのか、それも解りません。

 

主演のお二人は上手いので、雰囲気が良くて、それを観ているだけでも良いのですが、さすがに、内容がぶつ切りで、「さあ、観て考えてくださいね、観客の皆さん」って感じの作り方だと、腹が立つんですよ。どんなに頑張って意図をくみ取ろうと考えても、どこまでもぶつ切りなので、いい加減にして欲しいっていう気持ちに最後の方はなるんです。

 

 

私には、監督のマスターベーション的な映画にしか見えませんでした。気持ちよく作って、出すのは良いけど、観る方の気持ちにもなって欲しかった。これでは、どのキャラクターにも共感が出来ません。目の前で、ぼんやり話が進んでいき、だからなんだったの?という状態で終る事になってしまいます。うーん、辛かった。

 

豊川さんと妻夫木さんは、美しいし、カッコいいし、良かったと思いますよ。一人の女性を無くして苦しむ男の姿は、映画の中に現れていました。折角、二人の雰囲気がこんなに良いのに、どうしてこんな写真のコラージュ的な映画になっちゃったんだろう。映像だけコラージュで、ストーリーはキチンと流れていて、説明も出来ているなら良いけど、ストーリーも何もかもがぶつ切りでは、観る方は辛いですよ。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁくらいですかね。主演のお二人は雰囲気が良くて、カッコいいので、彼らだけを観るなら良いかと思います。でも、映画として観るなら、お薦め出来ません。話が通っていないからです。これは、観る方が辛い映画だと思います。とりあえず、お二人が観たい方は、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

パラダイス・ネクスト|映画情報のぴあ映画生活

 

undo [DVD] undo [DVD]
4,104円
Amazon

 

 

怒り DVD 通常版 怒り DVD 通常版
2,850円
Amazon