「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」を観てきました。
ストーリーは、
ブルックリンの海辺の街レッドフックでレコード店を営む元ミュージシャンのフランクは、17年間続けてきた店を閉めることに。フランクが男手ひとつで育ててきた娘サムは、ロサンゼルスにある医大への進学が決まっていた。ある夜、フランクは勉強中のサムの邪魔をして一緒に曲をレコーディングする。その曲をSpotifyにアップロードすると瞬く間に拡散され、多くの反響を得る。予想外の出来事に舞い上がるフランクだったが、サムには恋愛や進学など向き合うべき人生の課題が山積みで・・・。
というお話です。
ブルックリンの海辺の街でレコード店を営むフランク。昔は妻と一緒にミュージシャンとして活躍していたらしいが、今は妻も亡くし、一人娘のサムと暮らしていた。サムは、医大への進学を決めていて、その準備に暇がない。そんなサムの勉強中に、セッションをしようと持ち掛ける父親のフランク。子供の頃から、夜になると娘と一緒に、曲を作ったり、セッションをしたりと楽しんで来たのだった。
しかし、サムは進学を前に忙しい時期であり、本当はセッションなどしているヒマは無いのだが、あまりにも父親が騒ぐので、仕方なく、勉強を中断してセッションを始める。サムには音楽の才能もあるようで、素晴らしい曲を作るのだが、サムは音楽を続ける気はなく、医大に行く頃が最大の目標になっていた。
フランクは、売上も上がらず、レコードなど今どき購入する人も少ないと分かっていて、家賃が上がると言うこの時に店の閉店を考え始める。そして店の片づけを始めるのだった。そして、娘の才能が生かされないのが残念だと思い、医大に行く前に、とりあえず、良い曲をレコーディングしておこうと思い、サムが歌った曲をレコーディングする。そして勝手にその中の一曲を、Spotifyにアップしてしまう。しばらくして、その曲がラジオなどで取り上げられるようになり、段々と有名になって行く。
曲が有名になって行くのを大喜びしたフランクは、サムに医大進学を1年延ばして音楽をしようと言うが、サムにその気はなく、勝手にウェブに音楽をアップした父親に対して怒りをぶつける。そしてサムの医大への入学は近づき、ブルックリンを離れるひが近づいていく・・・。というお話です。
うーん、良くあるサクセスストーリーっぽい感じかな。私は、あまり感動はしなかったです。だって、父親が酷過ぎるんですもん。もちろん、娘を愛しているのは理解出来ます。でもね、音楽の才能があるからって、娘が医者になるという夢を止めようとするのは最低だなと思いました。あり得ないでしょ。
サムには音楽の才能があるのかも知れない。だけど、彼女の夢は医者になることなんだから、まず、最短距離で医者にならせてあげてから、時間が出来たら音楽をやれば良いじゃないですか。一番大切な時期に1年間大学を送らせて音楽をやれだなんて、最悪な父親ですよ。親の夢の為に娘の夢を犠牲にするなんて、親がやることじゃないです。本当にムカつきました。
音楽をやる方には失礼かも知れないけど、音楽なんて年齢は関係ないでしょ。何歳になってもやろうと思えば出来るし、本当に才能があれば、空いた時間で曲を作っておいて、本業を引退してからでも出来るじゃないですか。若い頃の時間は貴重だから、特に医者になるなどの夢がある場合には、まず、そちらをするべきですよね。バカッ親に引っ張られるんじゃないわよって、観ていて思いました。
音楽の才能があるという事でしたが、これは素晴らしいという程の音楽ではないと思うんだけどなぁ。まぁ、良くあるような、流れていても気にならないような曲かなという感じでした。この音楽だけでお金を稼いでいこうと思っても、無理なレベルだと思うけどな。まぁ、映画の中の話だから、イイんですけどね。
そうそう、サムはレズビアンなのかな。女の子が好きになって、恋人になるんだけど、音楽だけじゃ寂しいと思ったのか、無理やりに女性同士の恋愛を組み込んだように見えて、ちょっと蛇足的だなぁと思いました。別に、普通に彼氏が出来ても良いのに、わざわざ女性同士にしたところが、なんか流行りに乗せているように見えてしまいました。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。父と娘の関係や、サムが医者になるという夢に向かって頑張る部分は良かったなぁと思いました。フランクが娘の夢よりも音楽と言った部分は、ムカつきましたけどね。気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた|映画情報のぴあ映画生活