「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」を観てきました。
ストーリーは、
3人の子どもを育て上げ、猫のチビと穏やかに晩年を暮らしている勝と有喜子の夫婦。夫の勝との暮らしは静かで平穏ではあったが、妻の有喜子にはある不安があった。そんな思いから有喜子は娘の菜穂子に「お父さんと別れようと思っている」と打ち明ける。そんな時、猫のチビが姿を消し、チビを心の拠りどころにしていた有喜子の気持ちは追い詰められていく。
というお話です。
漫画原作で「娚の一生」の西炯子さんの作品です。この映画を観ると、自分の両親を観ているようで、ちょっと笑ってしまいました。でも、ちょっと酷かったなぁ。だって、夫が家に帰ってくると、靴下まで脱がしてあげるんですよ。信じられんっ!何様なんじゃ!洋服も何もかも、脱いだら脱ぎっぱなしで、あまりにも酷くて、ムカつきましたよ。
その上、ペット探偵代金を有喜子が自分のお金で払いますって言ったときに、”それも俺の金だろ。”と言った時には、年寄ながら、張り倒してやろうかと思いましたよ。はぁ?あんた、主婦を何だと思ってんの?こんなに沢山の労働力を無料で使ってると思うなよっ!あんたの給料ぐらいじゃ払いきれないわよっ!靴下まで脱がさせて、何様よっ!はぁ~、ムカついたっ!映画館でキレそうになってしまった・・・。
気を取り直して、そんな夫婦なのですが、黒猫のチビが有喜子さんの心の慰めになっていて、何とかもっていたと思うんです。それなのに、チビがいなくなっちゃって、有喜子の不安はどんどん大きくなってしまいます。そんな時に、勝がカフェである女性と会っている場面を見てしまって、とうとう爆発してしまうんです。当たり前ですよねぇ。
二人には、昔、ちょっと複雑な恋愛の出来事があり、その時代に関する記憶の事での相違があり、有喜子は今でも、その事について、不満溜まっているんですけど、勝には言えません。その不満プラス、新しい不満で、もう、どうしようもなくなって、”離婚するっ!”って話になるんです。
勝は、いつもと同じようにやってきたのに、なんで突然にそんな事を言い出すのか全く判らず、オロオロしながら、なんでなんだというんです。夫って、普段のことは当たり前だと思っていて、なんの感謝の気持ちも無いんですよねぇ。妻の方は、ずーっと不満が溜まりまくりなのに、ぼんやりしているから”離婚”って言われるのよ。もー、ちゃんと相手の気持ちも考えようよね。
我が家はどうかなぁ。私は何にもしないので、夫は一人で十分に生活をしていけます。それに週末婚状態なので、あまり一緒にいません。なので何で結婚したの?と聞かれるのですが、何でかなぁ。親が相続問題が出てきたから結婚して欲しいと言った事と、年を取って病院入ったりすると家族じゃないと入れないみたいなので、困るかなって思ったからかな。でもね、結婚してみて、何となく、良かったのかもって思いました。精神的に好きな人と何かで繋がってる感が出来て、安心するんですよね。離婚は簡単に出来るけど、もし好きなら、やっぱり一緒にいた方が良いと思うのよ。この映画もそんなことを訴えていたかな。
倍賞さんがとってもかわいいお祖母ちゃんで、守ってあげたくなるような感じでした。だからこそ、夫=藤さんの横暴さにムカついたんです。本当にお二人は上手いですよねぇ。本当に夫婦に見えるんだもん。ベテランの方々の作品を観ると、やっぱり感動しますね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。地味な映画だけど、結構、楽しく観れました。特に、年配の方向けかしら。でも、若い人が観ると、結婚の嫌な部分も見れるけど、でも結婚てイイかもしれないなぁと思ってもらえるんじゃないかしら。いつもいい事ばかりじゃないけど、でも、一緒にいるとやっぱり幸せって思えるような気がしました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・初恋~お父さん、チビがいなくなりました|映画情報のぴあ映画生活
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