「マイ・サンシャイン」を観てきました。
ストーリーは、
92年、ロサンゼルス・サウスセントラル。ミリーは家族と一緒に暮らすことができない子どもたちを、貧しいながらも愛情を注いで育てていた。隣に暮らすオビーはミリーたちの騒々しさに文句をつけながらも、陰では彼らをあたたかく見守っていた。そんな中、黒人が犠牲になった事件で不当判決が下されたことから、暴動がぼっ発。その影響でミリーたちの生活にも変化が訪れる。
というお話です。
1992年、ロサンゼルス・サウスセントラルに住むミリーは、家族と暮らすことが出来ない子供たちを引き取って、一人で育てていた。まだ、乳飲み子から思春期の子供まで何人もの子供たちがいて、騒ぎだすと手が付けられない。隣の家に住むオビーは、ミリーの子供たちの騒がしさに文句を言いながらも、何となく見守る態度を取っていた。
ある日、黒人の少女が雑貨屋で万引きを疑われ、無実を主張しようと店主に近づいたところを、韓国系の女性店主は拳銃で撃ってしまう。黒人少女は殺され、店主は逮捕されるが、裁判で不当判決が出て、店主は無罪と同じになってしまった。既にロドニー・キングの事件で判決を不服に思っていた黒人たちは、もう耐えられないとキレてしまい、暴動を起こし、白人を襲ったり、白人警官を襲ったり、白人の店舗に強盗に入ったりと、収まる所を知らないほどになってしまう。
警察は見境なく、黒人や彼らを庇う白人に対して、攻撃をし始め、直ぐに逮捕をするという行動に出てしまう。街は、酷い状況になり、そこに住む子供たちも、大人たちのすることを見て、悪い事だと認識せずに、罪を犯し始めてしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、1992年にロサンゼルスで起きた事件を元に作られています。一人の黒人少女が殺されて、公平な裁判が行われると信じていたのに、結局、犯人は無罪と同様の罪にしかならず、黒人は殺されても仕方が無いというような判決が出て、それまで理不尽に差別を受けてきた黒人の人たちが、キレちゃうんです。当たり前だと思いました。だって、おかしいですよね、人を殺しておいて、何の償いもしないなんて、あり得ないでしょ。
私、驚いたのですが、韓国系の店主が犯人なんですよ。白人なら分かるけど、アジア系の人って自分たちも差別されているのに、黒人が相手だと、それよりは上という事になるんですね。何か、酷いなって思っちゃいました。何処までも、差別だけじゃないですか。人間に優劣なんて無いのに、こんなにあからさまにそれを主張してしまう人たちって、何だったんでしょうね。おかしな世界だと思いました。
警察の中でも、おかしいと思っていた人はいたと思うけど、周りからの目を気にして、自分たちも差別されたらと心配で言えなかったのかなと思いました。それにしても、一度、暴動が始まってしまうと、みんな、止められなくなるんですね。恐ろしいと思いました。
日本では、街中で殺し合いが始まったり、略奪が始まることはほとんどありませんが、ハロウィンとか正月の渋谷の人混みを見ると、ちょっと恐ろしくなります。日本人は、理性を無くさないと思っていたのに、最近はおかしくなってきたんですかね。ちゃんとした教育を行って欲しいです。調子に乗ってアホな事をすれば、誰かが映像を取っているんだから、逃げられないってことです。
ハル・ベリーとダニエル・クレイグが共演していて、結構、イイ感じですが、ハル・ベリーが演じるミリーの妄想部分は、一体、どんな意味があったのか、イマイチ解りませんでした。黒人と白人の組み合わせという事で、何か問題が起こるのかと心配したのですが、それは無くて、ちょっと寂しかったな。
子供たちが、大人のすることを真似して、物を盗んだりし始める場面があり、子供は大人の行動を見ているから、子供の前では、決して、酷い事をしてはいけないと思いました。小さなことだけど、横断歩道だって、車がいなければ赤でも渡っちゃうけど、周りに子供がいたら、マズイと思って止めてます。やっぱり、正しい事は何なのかを教えてから、それで自分で考えて、ちょっとズルをするなら良いけど、正しい事を知らないのはダメですよね。本当に考えさせられました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。重要な事を訴えている部分もあり、ちょっと、えぇ~?と思う部分もあったけど、全体的には、良い事を描いていると思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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