「あの頃、君を追いかけた」あの頃、自分にもこんな時代があった事を思い出し懐かしくなりました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「あの頃、君を追いかけた」を観てきました。

 

ストーリーは、

地方都市の高校に通う水島浩介は、クラスの仲間たちとバカなことばかりしながら、お気楽な高校生活を楽しんでいた。ある日、浩介の度を越した悪ふざけによって授業が中断。激怒した教師が浩介のお目付け役として任命したのが優等生の早瀬真愛だった。クラス一の優等生で真面目で堅い真愛を疎ましく思う浩介だったが、彼と4人の仲間たちにとって中学時代からの憧れの存在だった真愛に浩介の胸はざわつきはじめていた。

というお話です。

 

 

地方の高校に通う水島浩介は、高校生活を楽しんでいた。校則の厳しい高校では、毎朝、天パーの許可証を出せとか、スカートの長さを測るとか、訳の分からん事をほざく先生が待ち受け、頭を叩かれながら通っていました。浩介は、旅館の息子の秋山、嘘をつくと鼻血が出る杉村、スポーツ万能の町田、頭脳明晰な中華屋の息子の大野、とつるんでおり、そこに幼馴染の詩子も混ざって、ぼんやりと楽しんでいた。

 

ある日、勉強をやる気が無い浩介に勉強をやらせようと、先生が早瀬真愛の前に座らせ、彼女にお目付け役を命じる。真面目な優等生の早瀬はちょっと迷惑と思っていたが、ある日、教科書を忘れた早瀬に気が付いた浩介が、自分の教科書を渡し、自分が忘れたと申し出て彼女を庇ってくれた。それから早瀬は、浩介の優しさを知り、彼が気になるようになって行く。そして、浩介が数学が苦手なのを知り、彼に毎日、数学の勉強を教えるようになって行く。

 

 

段々と、早瀬と浩介、そしてその仲間たちとの距離が近くなり、元々、早瀬と仲の良かった詩子の影響もあって、早瀬を混ぜた7人で、それからの高校生活を楽しむようになって行く。しかし、彼らには大学受験が迫っており、これからの進路をそれぞれに考え始める。そんな中、浩介の早瀬に対する想いは膨らんで行くが、どうしても告白が出来ない。そして、早瀬も、浩介が好きと言う気持ちはあるが、自分から告白する事は出来なかった。

 

各自、それぞれの道を探し進路を決めて、地元の高校から旅立っていくのだが、浩介は、地元に近い大学の文学部を受験し、そこへ通う事に。早瀬は東京の名門私立大学医学部へと進み、詩子は東京の美大へ、秋山は旅館を継ぐための学部がある大学へ、大野は東大へ、町田はバスケ推薦で大学へ、杉村は浪人することとなった。地方と東京に離れても、浩介と早瀬の交流は続いていたのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、台湾映画のリメイクですが、凄く良かったです。台湾版も良くて、感動だったのですが、私は、日本版の方がしっくりしたかな。「SUNNY」の時もそうだったのですが、国によって、時代の雰囲気がちょっと違うでしょ。今回も、高校時代の描き方が自分の感覚に合うものだったので、台湾版よりも共感出来ました。

 

だって、校門前でスカート丈を測るとか、天パーの注意とか、あったもん。変な校則が多くて、教師もムカつく奴ばかりで、共感出来たんですよねぇ。あの時代の様に頭を叩いたり、生徒を疑ったりしたら、今時、生徒に訴えられるよね。全く、あの頃の教師は、自分たちを何様だと思っていたんだろう。思い出しても腹が立つわっ!

 

 

話を戻して、映画の内容としては、青春グラフティなのですが、その描き方が上手いんですよ。本当に普通の日常を描いているのですが、それが細やかで、そうそう、そんな事ってあったよねぇ~って感じにことが、一杯あるんです。高校卒業して、どんな道を選ぶかという問題が出てくるけど、まだ何がしたいなんて見つけられないし、でも、この時点で何かを選ばなくちゃいけないという分岐点ですよね。これ、誰もが悩むと思うんです。私の様にオバサンになってしまえば、そこで選び間違えてもやり直しは出来るんだよって言ってあげられるけど、その時は、間違えたらどうしよう、失敗したらどうしようって、不安になっちゃうんですよね。この気持ち、凄く分かりました。

 

 

そして、恋愛についてですが、まだ自分が何者かも分からないのに、付き合おうって言っても良いのか、相手は自分を好きでいてくれるのか、などなど、考え過ぎちゃって、告白出来ない子もいるわよね。本当に、この頃って、青いって言うか、若いってイイなぁって感じなんですよ。それが、この映画に、良く描かれていて、嬉しくなっちゃいました。

 

 

私が、この映画で一番上手いと思ったのは、ネタバレが出来ないからぼやかして書きますが、ある女性にキスをさせて貰いたいと申し出ると、オレで試してからなら許してやるとある男性が言うんです。その一言で、その男性が凄く女性の事を愛している事が分かるんです。イヤな奴かと思っていたけど、本当は、凄くイイ奴なのかもしれないと思える場面で、この一言は上手いなぁと思いました。こういう細かい所が上手いって、本当に素晴らしい。これ、台湾版もあったかなぁ。私、台湾版が凄く良い映画で、感動した事も覚えているんだけど、細かい部分をほとんど覚えていないのよ。残念です。レンタルで観ようかな。

 

 

浩介役の山田さん、上手いですね。若手実力派俳優の一人ですよね。表情がとっても豊かで、観ていて楽しくなりました。今回、家では裸族という役だったので、ずーっと裸でしたね。すっごく笑っちゃいました。豆腐屋で裸族って、どーよ!変な毛とか、入って無いでしょーね!!(笑)

 

他の俳優さんたち、あまり知っている方は居なかったのですが、皆さん、上手いと思いました。こういう同年代が出る映画だと、一人が上手いと引っ張られるから、周りもどんどん上手くなって行きますよね。若手の人も、どんどん上手くなって欲しいな。楽しみです。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当に良かったです。私は好きです。これは、友達でも、恋人でも、親子でも、誰と行っても、それぞれに感動出来ると思います。映画館も、満杯でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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