TVドラマ「うつヌケ」の試写会に行ってきました。”hulu”さんでこれから放送されるドラマです。連続6話のドラマでした。トーキョー女子映画部の部活での試写会でした。
ストーリーは、
自身が”うつ”からヌケた経験を持つ漫画家・田中圭一と”うつ”とは無縁のアシスタント・カネコ。二人は”うつヌケヶ原”という気持ちのいい草原から、サラリーマン、専業主婦、フリーターなど、うつヌケが体験した当事者たちと一緒に、彼らのうつヌケエピソードを振り返る。
6話からなるのですが、1話目は
幼い頃から父親に将来を決められて育った直は期待に応えようと懸命に努力してきた。うまくいかなかったらそれは全部自分のせい。真面目に仕事をこなして来たが、会社の業績までも全部自分のせいと思い込み、鬱病を発症。入退院を繰り返し、やっと復帰した仕事先も偏見から解雇の憂き目にあう…。
2話目は、
生まれた長男が病弱だったことからヒトミは、極度のストレスを感じながら子育てをしていた。気が付くと、将来への不安と疲労で、簡単な家事すら出来ないくらい精神が参っていた。やがて入院。隔離扉が閉まった瞬間、「ああこれで息子を殺さずにすむ」と安堵して涙するヒトミ。投薬と静養で少し改善したヒトミは自宅に戻るが、誰とも接さずに過ごす。しかし、ある時そっとのぞく息子の気配を感じ…。
3話目は、
対人恐怖症から上村勇佑は部屋を出られないでいた。ボクシングで名を成すと郷里を飛び出したものの挫折、就いた仕事も長続きせず、人に会うのが怖くなり遂にはパニック障害とうつ病を併発した。そんな勇佑を過剰なくらい気にかけ、仕事まで見つけてくるおせっかいなご近所さんが、格闘家の慈恩崇だった。慈恩は勇佑が怯もうが、逃げようが、容赦なく表に連れ出す。そんな慈恩に勇佑は恐怖から逆らえない。ただ、それは慈恩なりの勇佑への思いやりだった。心が揺れだす余裕がないほど肉体を酷使する。それが、慈恩流心への対処法。勇佑はとうとう慈恩の格闘技ジムに連れて来られ…。
4話目は、
サラリーマンの男がうつになり、仕事の能率が落ちていき、色々な注意をされるのですが、それは自分に会社側が嫌がらせをしているんだという被害妄想から、症状が酷くなって行きます。会社側は休めというのですが受け入れられません。しかし、思い直して、うつの専門治療を受けてみようと思い立ち、そのセミナーに通い始めるのですが・・・。
5話目は、
ある女性がうつになり、仕事も辞めて実家にいるのですが、仕事を見つけようと思い、花屋でのバイトを見つけます。そして、花屋のバイトが楽しくなり、その内、デザインの仕事をしていた経歴から、花の宣伝用の札を作って欲しいと言われ、嬉しくなり、躁状態となって徹夜でデザインをしてしまいます。そして、今度は鬱状態が現れて・・・。
6話目は、
山内さん演じる男が、うつについて解説したり、自分の過去を話したりというお話で、ちょっとあんまり印象に残って無いかな。そんなお話でした。
うつには、こんなに幾つもの種類があって、対処方法も色々あるということが分かったのですが、でも、周りにいる人達はどうしたら良いのかというのは解りませんでした。遠巻きに見ているしかないのかなって。
3話目の男性は、先輩が強く引っ張り出してくれて、成功した例だと思うけど、たまたま、この彼には、そのやり方がハマったけど、他の人に同じ事をしても治るとは思えませんでした。変に、強制的に引っ張り出して恨まれても恐いし、かと言って、知らんぷりするのも人情が無いような気がして心苦しいし、どうしたら良いんですかね。
私の義叔父は、躁うつ病だったのですが、公家旧家の出で遺伝性だったらしく、躁状態の時は普通に暮らせるのですが、鬱になると暴れたり、どこかへ行ってしまったりと危なくて、叔母と離婚して、隔離されてしまいました。昔の話でしたので、公家旧家の一族にそういう病気が出ているということは隠蔽され、本当に護送車のような車で連れて行かれました。
私、まだ小学校に上がる前だったのですが、その叔父の目が恐くていつも隠れていて、そしたら車で連れて行かれるという場面を見たので、目に焼き付いています。母が、”お前は前から怖いって言ってたわよね。”と私に言いましたが、叔母は結婚するまで叔父のそんな病気を知らず、結婚し、子供が生れてから、失踪したりと大騒ぎになりました。公家に嫁いだということで、周りは幸せになれると思っていたようでした。
そして、その息子=私の従弟も遺伝性の躁うつ病であり、薬を常用していて、自分で危ないと思うと、直ぐに自分で病院に入っているようです。でも、これって、今、騒いでいる躁うつ病と同じなのかしら。もう40年位昔の事なので、その頃に聞いた躁うつ病と今の躁うつ病と同じなのか、良く分かりません。でも、そんな経験をしたので、実は、あまり良い印象はありません。そして、今も苦しんでいる従弟がどうなっているのか、私には全く分かりません。
同じうつ病と言っても様々だし、軽いものから重いものまであるように思いました。でも、カウンセリングなどで治るものなら、まだ幸せなのかもしれません。私は、このうつ病が、怠け者の病気だとは、全く思った事がありません。むしろ、恐ろしい病気だと思っています。最初に出会った躁うつ病の人間が酷い状態だったので、今、こういうドラマを見せていただくと、何とか治せるレベルの人もいる事を知って、少し、良かったなと思っています。でも、それなりに大変ですよね。ずっと付き合って行かなくちゃいけない病気だし、ストレスを溜めないで生きて行くというのは、ハッキリ言って非常に難しいと思うんです。だから、自分でポジティブに考える訓練をして行くしかないんでしょうね。うーん、大変そうです。
このうつ病という病気が、沢山の人に理解されるようになり、それなりに周りも対処出来るようになってきたので、良かったですね。何事も分からないと怖いけど、知れば恐さが無くなるので、こうやって、漫画やドラマなどで紹介されれば、恐さが無くなって行くのかもしれません。
私は、このドラマ、お薦めしたいと思います。hulu で観れるので、もし、気になったら、お試し期間とかでも観れると思うので、ぜひ、試してみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
「うつヌケ」 https://www.happyon.jp/utsunuke
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