「カメラを止めるな!」口コミで広がった人気映画はマジでヤバかった!お腹抱えて笑ったよぉ~! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「カメラを止めるな!」を観てきました。

 

ストーリーは、

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき・・・。

というお話です。

 

 

ある制作会社の監督の所に、無理くりな仕事が舞い込んでくる。ローカルTV局ゾンビ専門チャンネルを立ち上げるにあたり、開局記念番組で、生放送でドラマを作って欲しいとの話だった。有り得ないと思っていた日暮だったが、その企画の主演が、娘の好きな俳優だった為に、つい引き受けてしまう。そして、ゾンビドラマを撮影することになってしまう。

 

撮影当日。撮影を始めた彼らだったが、主演女優の演技に納得がいかない監督は、ゾンビへの恐怖が足りないとテイクを重ねていくが、上手く出来ない。仕方なく、少し休憩を入れて休んでいると、外からドアを叩く音が聞こえ、何だろうと開けてみると、そこにはゾンビ立っていた。

 

 

実は、この現場は、いわくつきの場所であり、その昔、日本軍が人体実験をしていたらしい。まさかと思いつつも見てみると、どうも本当のゾンビらしい。そして、外に出た撮影隊も、次々とゾンビ化して行ってしまう。そして・・・。というドラマを撮影しているつもりだったのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

もー、この映画、笑った・・・。マジで笑った・・・。全く有名な俳優は出ておらず、役者も、申し訳ないけど上手いとは言えない方々なのですが、もう、お腹が痛くなるほど笑えるんです。いや、これ、役者さん、もしかして上手いのかもしれない。もう、訳分からなくなっちゃうんですよ。だって、どこまでが本当で、なにが本物なのか、分からなくなっちゃうんですもん。もちろん、最期には、全部解決しますけどね。

 

 

まず、最初は、私の書いたあらすじ通りではなく、ゾンビ映画制作場所から始まります。そして、ゾンビに追われる人々と、それを撮影する人々の映画製作が映り、その映画がエンディングを向かえます。その後、話が1か月前に戻って、制作会社の話などに行くんです。だから、観ている人間は、始まって30分くらいでエンディングを観る事になるので、あれ?もう映画終わっちゃうのかなって不思議に思っていると、1か月前の話が入って来て、そのゾンビ映画を撮ることになる話になるんです。

 

そのタイミングも凄く良いんです。ゾンビ映画なんて、もうお決まりだから、長く見ていると飽きるでしょ。それを30分くらいで切り上げて、それを作るに至る部分に切り替わり、そして、その映画を創り上げるところまで、一気に描いていくんです。その構成が上手いんだよなぁ。

 

 

でもね、最初、映画が始まった時は、ゾンビ映画を撮影している場面で、主演女優を演じている方が凄い整形鼻で、まして監督がベタベタの熱血監督で、という、いかにもな素人映画集団で、ちょっとイライラしちゃいました。だって、こんな状態でゾンビ映画をずっと見せられたら耐えられませんもん。きっと、映画館を出ていたと思います。でもね、それがこの映画のイイところなんです。最初、感じていたものが、全てひっくり返って行く面白さが、この映画にはあるんです。

 

制作会社の監督さんって、こんな風な苦労があるんでしょうね。予算は少なく、時間も少なく、でも面白いものを作れと言われて苦しむという姿が、何とも現実的で、その時は笑っているんだけど、後から考えると、大変なんだろうなぁと思いました。上に居る人達は、言いたい事言って、何の役にも立たないんですよね。不条理な世界です。

 

 

それにしても、ゾンビ映画ってどうしてこうなんだろう。ゾンビは、人を食べる為に襲ってくるでしょ。でも、自分もゾンビに襲われてゾンビになった訳じゃないですか。ゾンビに襲われて食べられちゃったら、身体が無くなるからゾンビにならないと思うけど、何故かゾンビは一口噛んだだけで止めて、その人もゾンビになるでしょ。食べたくて襲うのに、なんで最後まで食べないのかしら。そこら辺、突き詰めた映画って無いのよね。たとえば、脳の前頭葉だけが好きとか、心臓だけが好きとかなら、その部分だけを食べて捨て置くと、部分的な臓器を無くしてゾンビとして生き還るっていうなら、納得します。もし、未来に、その食べられた臓器を戻す事が出来れば、ゾンビから再生出来るとかになれば、ゾンビ映画も解決に向かうと思うんだけどねぇ。

 

話を映画に戻して、この映画、海外でも沢山賞を貰っているようですね。全然、知りませんでした。ゆうばり映画祭辺りから、口コミで面白いっていうのが伝わって来ていて、早く観たいなぁと思っていたのですが、なかなか来なかったな。でも、やっと観れて、スッキリです。話題になったの、解りますよ。凄く面白いもん。

 

 

でも、何度も言いますが、最初の方だけ観ていると、素人映画で面白くありません。そこを通過すると、凄く面白くなって行くので、その素人映画の部分を、良く覚えておいてくださいね。その部分の解明がされて行くので、そちらが超!面白いです。

 

ああー、なんか、この映画を観ちゃうと、ハリウッド映画の感想が書きたく無くなります。実は、今日、「オーシャンズ8」を試写会で観たのですが、昨日観たこの「カメラを止めるな!」の印象が強くて、全然、楽しく無かったよ。ありきたりの使い回しを何度も見せられても、お腹がいっぱいになっちゃって、疲れるだけなのよねぇ。それに比べて、この映画は、楽しかったなぁ。また観たい位です。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは面白いよ。特に、映画好きな人には、お腹を抱えて楽しんでもらえると思います。王道映画が好きな方には、全く有名俳優が出ていないので、ちょっとどうかなぁと思いますが、映画好きには、ぜひ観て欲しい1作です。これこそが、映画の原点と言って良いような作品でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

カメラを止めるな!|映画情報のぴあ映画生活