「空飛ぶタイヤ」実際にあった事件を描く問題作。事件を忘れてはいけません。 | ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「空飛ぶタイヤ」を観てきました。

 

ストーリーは、

ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。

というお話です。

 

 

このお話、2002年に起きた横浜市母子3人死傷事件を描いています。三菱自動車のリコール隠し事件ですね。

 

ある天気の良い日、走行していたトラックからタイヤが外れ、そのタイヤが母子を直撃した。母親は即死、子供は怪我を負いました。事故を起こした運送会社社長・赤松は、事故の知らせを聞き、直ぐに警察に飛んで行きます。走行中のトラックからタイヤが外れて死亡事故が起きたと聞き、驚くばかり。トラックの整備は入念にさせていたはずなのに、何故と。自社の整備士を疑うも、完璧な調査資料が残っており、整備不良など考えられない。では、何故タイヤは外れたのか。

 

 

被害者のお葬式にも参列させて貰えず、責められる赤松の会社だが、赤松はどうしても納得が出来ない。そんな時、ホープ自動車から整備不良との報告が上がってくる。再度の車体調査をして欲しいという赤松に、ホープ自動車は全く取り合わない。自分たちで調査をすると言って、車体を返して欲しいと言うと、車体は返ってくるが、一番のネックであるハブの部分が返ってこない。何度も連絡をするのだが、そこの部分はバラバラでお返しできる状態じゃないとの返答だ。

 

ホープ自動車の販売部の沢田は、何度もかかってくる赤松からの電話に呆れていた。技術からは整備不良だとの連絡を受けていたからだ。しかし、製造の友人と品質保証の社員から、リコール隠しらしい情報が入ってくる。まさかと思いながらも調べていくと、リコール隠しが濃厚になって行く。沢田は上司と打合せをし、赤松の会社にハブは返却出来ないが、その補償費として1億払うということで終わらせようとするが、赤松に拒否されてしまう。

 

 

同じ頃、経営不振に喘いでいるホープ自動車は、同系列の銀行に融資を頼んでいるが、その担当者の井崎は融資決定を渋っていた。実は友人のジャーナリストからの情報で、リコール隠しの情報を貰っていたからだ。もし、公になれば、銀行も大きな損失を抱える事となる。井崎は上司に相談すると、取締役に何と言われても納得がいくまで決定はするなと言われ、保留としておくことにする。

 

どう考えてもおかしいと感じた赤松の所に、ジャーナリストがやってきて、同じ様な事故が何件も起こっているという話を聞く。そして、この事故に関しての記事を週刊誌に載せるからと言う事で取材を受けるのだが、ギリギリになってその記事はボツになってしまう。ホープ自動車からの圧力がかかったらしい。ジャーナリストは、記事の内容は渡せないが、同じ様な事故のリストは赤松に、と言って託される。

 

 

赤松は、リストにある事故を起こした会社を一軒づつ当たるが、良い返答は貰えない、その中の一つで、ニュースにならなかった事故があると聞き、その会社を探して訪ねてみると、恐るべきことが判ってくる。それを足掛かりに、ホープ自動車と交渉し始めるのだが・・・。

後は、映画を観て下さいね。

 

これ、実際に在った事件(あえて事故とは書きません。)なので、凄く考えさせられました。もちろん、映画なので、沢山の脚色はされているとは思いますが、それでも、事実は事実だからねぇ。同じような事があったと思いますよ。だって、現実に、事故が起こってから、リコール隠しに至るまで2年もかかっているんですから。そりゃ、ダメでしょ三菱さん。人が死んでいるんですから。

 

 

この財閥系という会社は、何処までも甘えているというか、何でも思い通りに動かせると考えているので、たちが悪いですよね。他にも何社かありますが、体質は変わらないんだろうなと思っています。だって、この事故は、今から16年ちょっと前でしょ。それでも三菱自動車は同じように残っている。だけど、この赤松運送のモデルになった会社は廃業に追い込まれたんです。何処までも弱者は潰されるという典型じゃないですか。この事件後は、隠蔽といえば三菱自動車と言われるような代名詞になったし、一般的に三菱のトラックは怖くて近寄りたくないですよね。オオカミ少年は、簡単には払拭出来ないんですよ。

 

映画としてはどうかなぁ。池井戸先生の小説は、TVドラマには向いていると思っていたのですが、映画になると、難しいですよね。色々な方向の目線で描かれているから、それを全部やってしまうと、話にまとまりが無くなるんです。この映画でも、赤松自動車側、ホープ自動車側、銀行側と、3つの目線で描かれていて、それに絡んでくる人々がそれぞれ出てきて、その絡む人が3つの部分を繋げているんです。だから、小説やTVドラマだと、ゆっくり考えながら咀嚼出来るけど、映画だと、一気に2時間で描かれるから、ここが繋がって、あそこが繋がってという事を整理出来る前に進んじゃうから、慣れていないと辛いのかなと思いました。

 

 

内容としては、十分に面白いのですが、これ、脚本を赤松側からだけとか、ホープ自動車側からだけとか、銀行側からだけとかにしたら、謎が多くて、それが解けてスッキリという感じになったかも知れません。銀行側からだと客観的に見れて面白かったかもしれないね。この脚本だと、謎は無いですもん。観る側からだと謎は無いけど、それぞれのパートの人物たちは分からないことを探して行くので、観ていると、ちょっとイライラするかもね。だって、何で見つけられないの?ってことになるから。

 

 

長瀬さん、こういうお父さん役が合ってきましたね。ガテン系親父の役、これからも良いと思います。結構、建築現場って、こんなイケメン、多いですよ。まつ毛長いイケメンが、メット被ってネコを押しているとか沢山います。(注:現場用語が入ってます。)誇り塗れなので、その時は気が付かないんだけど、お茶の時間とかに顔を合わせると、二度見するくらいのイケメンだったりするの。イイっすよ。

 

ディーンさんは、こういう役、合いますね。モンテも良かったもん。これからも沢山出て欲しい。高橋さん演じる銀行側は、あまり出演場面が無いんです。長瀬さんやディーンさんとの共演部分も無いし、なんか、勿体無い使い方でしたね。まぁ、それくらい、この役は重要だったんだけど、出演部分が少なくて、ちょっと物足りなかったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。実際にあった事件だし、こういう問題は忘れてはいけないと思うんです。三菱自動車だって、既に忘れて、何か隠しているかも知れない。いつも周りが疑いながら見ていないと、何をしているか分かりません。もちろん、三菱自動車だけでは無く、他の大手自動車メーカーだって同じです。ある程度リコールが出てくるのは仕方ないし、当たり前なんです。人間が作るものなんだから。でもね、それを隠したらダメなの。お金がかかっても、責任を最後まで取って、直さなくちゃプロじゃない。メーカーと言われるプロならやるべきなんです。そんな事を思う映画でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

空飛ぶタイヤ|映画情報のぴあ映画生活

 

 

 

 

 

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