「女と男の観覧車」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしている。しかし、ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い男ミッキーと不倫していた。ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナの出現により、すべてが大きく狂い出していく。
というお話です。
コニーアイランドの遊園地に向かう若い女がいる。彼女がハンプティの居場所を尋ねると、担当の回転木馬の操作は夜担当なので、今はどこかに行っているだろうから妻のジェニーを訪ねるといいと言われ、ジェニーの働いているレストランを訪れる。ジェニーを探し、自分はハンプティの娘だと話すと、ジェニーは驚き、家に連れて帰る。彼女たちの家は遊園地の空家を改装したところだった。娘の名はキャロライナ。父親の反対を押し切り、ギャングと結婚し出て行ったのだった。ハンプティは亡くなったものと思っていた娘だったのだ。
家に戻って来たハンプティは驚き、出て行けと怒るのだが、キャロライナは泣いてすがって「ギャングとは別れたが、その秘密情報を警察に話してしまい、ギャングから追われている。」と言うのだ。仕方なく家で匿う事にするが、ジェニーは反対する。家には、ジェニーの連れ子・リッチーも居るのだ。ギャングに見つかったらどうすると訴えるジェニーにハンプティは、娘は父親と縁を切ったという話になっているから、ここには来ないと突っ撥ねれば大丈夫だと話す。
同じ頃、ジェニーは遊園地横の海水浴場を散歩していて、ミッキーと出会う。魅力的な男性で、直ぐに2人は惹かれあい親密になってしまう。夫の目を盗み、情事を重ねるうちに、ジェニーは本気になってしまうが、ミッキーは全てを捨ててジェニーと一緒になるほどの勇気は無い。そんな時、キャロライナも散歩をしていてミッキーと出会ってしまう。どちらも気になり始めるが、それぞれの問題があるので、直ぐには手が出せない。キャロライナは家に帰り、無邪気にミッキーに出会った事を話、彼は自分に気があると話してしまう。激怒するジェニーだったが、声には出せない。
嫉妬を燃え上がらせたジェニーは、夫が隠していたキャロライナを大学に行かせるためのお金を盗み、ミッキーに高価な時計をプレゼントし、気を惹こうとするが、ミッキーは好きだが愛では無かったと告げてしまう。そしてジェニーは・・・。後は、映画を観て下さいね。
ドロドロした女の嫉妬と、とんでもないバカ女の組み合わせがこんなにも最悪になるんだって事を描いた映画ですね。まず、最初の間違いは、ジェニーがハンプティと再婚した事かな。どちらも幸せになって無いもん。ジェニーは経済的に苦しいから、とりあえず近くで引っかかる男って事でハンプティと結婚した感じが在り在りで、それを感じて、息子も全然懐いていないんだと思うんです。そんな状態で上手く行く訳が無いんだけど、親子3人でバランスを取っていたところに、キャロライナが帰ってきて、ハンプティは娘を溺愛してしまうから、家の中が二つに割れることになってしまったんです。
キャロライナの頭が悪いから、そんな空気も読めず、その上、ジェニーからミッキーを奪ってしまうので、そりゃ、ジェニーもキレるわなぁ。キャロライナは、別に悪い子じゃないんだろうけど、バカで空気が読めないっていうのは、致命的に人間失格ですね。この女は、ギャングの夫に溺愛されて外に出さないでくれれば良かったのに。世の中に放置するなっていう類の女です。でも、マジでこういう女って居るんですよねぇ。
私、以前、友人の結婚式に行ったら、彼女の母親が若いから、再婚なんだろうなって思って黙っていたら、もう一人の友人が”お母さん若いねぇ。”って大声で言っちゃって、おおーい、それ言っちゃダメでしょって冷や汗をかいた覚えがあります。結婚式で周りも居るのにそれ言っちゃ、気まずくなるよね。そんな奴、マジでいるんです。困ったもんだ。
話を戻して、ジェニーは、若いミッキーと不倫をしているのですが、本気になっちゃうんですよね。お金が無くてハンプティと結婚したのに、お金の無い海の監視員をしているような若者と上手く行くなんて、どうして思うんだろう。もう、恋しちゃって、周りが見えなくなっているんでしょうね。こちらもバカ女としか思えません。ただでさえ、ウェイトレスなんてやりたくないと言っているのに、ミッキーについて行ったら、もう、身体を売るしかないでしょ。先が見えなくなった女って、怖いよねぇ。そんな恐さを感じて、ミッキーも離れていくんだと思うんです。当たり前よね。年を考えて下さいよ。やっぱり若い男に狂った女は怖くてグロいんです。相手は恐怖しか感じません。気を付けようね。
最期は、なんとも呆気ない感じに辿り着きますが、まぁ、こんなもんでしょ。私はね、もしかしてこれ、ハッピーエンドだったんじゃないかと思いました。確かにシブい終わり方だけど、もしかして無事に元サヤに収まったのかも知れないし、誰も傷ついてないかもしれないんですよ。分からないんだけどね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ハッキリ言って、スッキリはしません。言い方を変えれば、イヤな終わり方です。でも、もしかしたらハッピーエンドになっているのかもしれないんです。そんな映画でした。単館系の映画に慣れている方には良いけど、アクション系が好きな方にはちょっとダメかな。女のドロドロは、良く描かれているので楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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