「ルイ14世の死」不思議な映画で途中でウトウトしても同じ場面なので安心して観れますよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ルイ14世の死」を観てきました。

 

ストーリーは、

1715年8月、77歳の誕生日を目前にしたルイ14世の体は、心不整脈から左脚の壊疽(えそ)が始まろうとしていた。8月9日にその苦しみが始まったルイ14世が9月1日に亡くなってるまでの様子と、医師や側近、貴族たちの姿を、ドラマチックな要素を排して淡々と描いていく。

というお話です。

 

 

マルリーでの狩りから戻った王は、疲れ果てて見えた。翌日、王は左脚の痛みを訴える。侍医ファゴンは坐骨神経の病と診断する。王は痛みをこらえながらも公務についていたが、夜になると痛みは増し、食事を摂ることもほとんどなくなり、日々、体は弱っていった。

 

宴の席で、王は疲れているように見えた。それでも、帽子をとって挨拶し、貴族たちの前でビスケットを食べて見せた。しかし、夜になると左脚の痛みは激しさを増した。

 

 

王の健康が突然、悪化する。パリ大学の4人 の医者が王の病状を診るためにやってくる。彼らは王の脚の変色を危ぶみ、瀉血をすすめるが王はファゴンの診断を受ける。それから数日、左脚の壊疽が明らかに見てとれるようになるが…。後は、映画を観て下さいね。

 

うーん、この映画、何と言って説明したら良いのか、難しいです。確かに、映像は美しいと思いました。独特な雰囲気で、あまり観た事の無い切り返しとか、アングルとか、ほぉ~と思うのですが、うーん・・・。

 

 

唸ってばかりで申し訳ないけど、この映画、感想と言っても、ほとんど、最初から最後まで、主人公のルイ14世が画面の中心で寝ていて、その周りを医者がウロウロしていて、時々、新しい人が来たりして、あーだこーだと言って行くという映画なんです。だからね、内容に関しての感想を書きようがないんです。寝ていて、左足が腐っていって、亡くなって行くお話だよって事だけなの。

 

映画を観た後に、映画関係の方がトークショーで解説はしてくださっていたのですが、ルイ14世を有名な俳優のジャン=ピエール・レオが演じていると盛んに言っていましたが、私は、それ誰?でした。古い映画の俳優なんて知らないし、老人にも興味が無いですもん。トリュフォー映画に出ていた人らしいのですが、だからって演技が上手いとは限らないし、今回は寝ているだけですから、演技も何も分かりません。

 

 

アルベルト・セラ監督というスペインの監督で、映画監督というよりも、映画作家、アーティストらしいです。私は、難しい事は解りませんが、商業映画を撮る監督とは違うようでした。芸術家肌の作品で、理解不能な場面がいくつもありました。だって、”そのアップはなんなの?”とか、”病気なのにワインとビスケットなの?”とか、その場に居たら、何やってんの?と声を掛けていただろうような場面が沢山ありました。

 

素晴らしい監督なんだとは思うんです。だって、映像、キレイだったから。それに、不思議な感覚を与えてくれる映画だったので、どちらかというと好きな映画に入ると思うけど、それを人に薦められるかと言われると、難しいかなぁ。だって、説明出来ないんですもん。

 

 

私、ルイ14世というので、ヴェルサイユ宮殿を作った絶頂期なども描いてくれるのかなと思っていたら、死ぬまでの1ヶ月だけしか描かれていないので、ハッキリ言って、内容的には面白い事はありません。ただ、老人が介護を受けている様子を描いているだけなんですから。途中でウトウトしてしまっても、目を覚ますと、ウトウトした時と同じ場面のままだし、話しも問題無く進んで行くので、まぁ、途中で寝ても大丈夫な映画かなと思います。だけどね、何故か、これ、観ちゃいたくなるんですよねぇ。不思議な映画でした。

 

 

私は、この映画、お薦めしない方が良いと思いながらも、興味があったら観てみて欲しいなぁとも思います。薦めると、内容が無いじゃないかと怒られそうな気がして、薦められませんが、不思議なモノ好きな方は、観てみると、今までとは違う映画を観たような気がして、ほぉ~と思うかも知れません。ぜひ、観る事にチャレンジしてみたらいかがでしょうか。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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