「ダンガル きっと、つよくなる」インド映画の感動スポコンものです。これは素晴らしい内容でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ダンガル きっと、つよくなる」を観てきました。

 

ストーリーは、

レスリングを愛する男。生活のため選手の道を諦めた彼は、いつか自分の息子を金メダリストにすることを夢見ながら道場で若手の指導に励む日々を送っていた。しかし生まれたのは4人連続で女の子。意気消沈した男は道場からも遠ざかってしまうが、ある日ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして2人を鍛えはじめる。町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たちだったが・・・。

というお話です。

 

 

レスリング選手だったマハヴィルは、国際的な大会でメダルを取る事無く引退し、その後もレスリングが忘れられず、結婚し、子供に自分の夢であるレスリングをさせて、メダルを取らせようと考える。夢を叶えるために、妻と子作りに励むが、何故か、女の子しか産まれず、3姉妹となってしまった。もう、夢を叶える事は無理だと諦めて、全てのレスリング関係の物をしまおうとすると、上の娘二人が男の子と喧嘩をして、やっつけたといって帰ってくる。娘は男の子をボコボコにして帰ってきたのだ。驚き、喜びを隠せないマハヴィル。

 

 

その次の日から、2人の娘・ギータとバビータにレスリングのトレーニングを始めるマハヴィル。基礎体力をつけて、畑の一部をレスリングの練習場に作り変え、毎日、毎日、その場所で練習を続けて行く。そして、身体も出来て、技も覚えたところで、地域のレスリング大会に出そうと連れて行くのだが、男性ばかりの大会に、女性は無理だと断られてしまう。仕方なく帰ろうとすると、横から「女を入れたら人が集まるかもしれない。」という言葉が聞こえてきて、観客を増やす為に、ギータも参加させて貰える事になる。そして、初めての試合を行うが、ギータは負けてしまう。とても悔しがるギータは、その日から、訓練を重ねて、次の試合で、男の勝てるようになってしまう。

 

 

ほとんどの地域のレスリング大会で優勝をしてしまったギータは、とうとう全国大会へ出場することになる。サブジュニア、ジュニアと成長しながら優勝し、シニアとしてのチャンピオンとなり、父親の夢を叶えたと喜ぶギータだったが、マハヴィルは、これから国際大会に出て、メダルを取った時に、俺の夢は叶うと話す。ギータは、インド代表となって、国立スポーツ・アカデミーに入団し、家族と離れてレスリングの訓練を始めるが、父親の訓練との違いに戸惑いながらも、その生活を楽しみ始める。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、とても良い映画で、感動してしまいました。スポーツ感動ものです。お父さんがこんなに可愛がって、愛情深く育てたのだから、そりゃ、強い選手になるだろうなぁという感じがしました。これ、実話を基に映画化したものらしいんです。

 

それまで、男性のやるスポーツであるレスリングを女性がやると言う事で、彼女達が住んでいた田舎町では、奇異な目で見られて、大変だったんです。誰からも受け入れられず、お父さんは苦労をして、彼女達を指導していきます。ジータとバビータは、女の子なんだから、おしゃれもしたいし、美味しいお菓子も食べたいし、遊びに行きたいのに、全てを我慢して、レスリングをするんです。途中、何度も辞めたくて、お父さんに反抗するのですが、ある日、お友達が、2人に「女として育てられたら、家の手伝いをさせられて、15歳になったらお嫁に出されて、それで終りなのに、貴方たちはお父さんに凄く愛されている。」と話すのを聞いて、心を入れ替えて、一生懸命、レスリングのトレーニングを始めるんです。とても感動的でした。

 

 

もちろん、順調に行く訳ではありません。色々な困難があって、それなりに乗り越えて、少しづつ上がって行くんですよ。でね、国立スポーツ・アカデミーに入ってからなのですが、何か、私、日本の”伊調馨さん”の”、この間のパワハラのニュースを思い出しました。

 

スポーツ・アカデミーでは、沢山の選手を教育するから、その選手の特徴を良く判って指導する事が疎かになって行くんです。ギータも、コーチの言う通りにやって行くのですが、その指導方法が彼女に合わないんですよ。それでもコーチは自分の言う通りにやれと言うけど、ギータは自分に合っていないことに気が付くので、父親に助けを求めるんです。父親は、もちろんギータ専門で見ているので、特徴が判っていて、試合運びを指導しますよね。だから勝つのですが、コーチは良く思わない。

 

 

これ、伊調さんも同じだったのかなと思いました。新しいコーチを付けたら、気に食わなくて、練習場を使わせなかったりした訳でしょ。それは、ダメだよね。この映画と一緒で、間違っているんです。あの大学の校長かなんかも、酷い女でしたよね。やっぱり、スポーツ界って、周りが目を光らせていないと、酷い事をしているのかなと思いました。今までだって、良い選手が潰されていたかも知れません。今回、伊調さんは、良い弁護士とコーチがいたから、告発が出来て、認められたのでしょうが、これからも、ある程度の嫌がらせはあるのでしょうね。可哀想だと思います。

 

映画では、もちろん、悪い奴は成敗じゃ~!となりますが、現実はそう簡単には行きませんもんね。インドでは、この姉妹が優勝して、オリンピックに行くなどしたので、とても女子レスリングが盛んになったそうです。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画は、誰が観ても、本当に感動出来ると思います。子供から大人まで、スポコンものは、とっても楽しめるし素晴らしいです。インド映画なのに、ダンスも音楽もほとんどないのが驚きですが、それ以上の内容に満足出来ると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ダンガル きっと、つよくなる|映画情報のぴあ映画生活