「坂道のアポロン」あの輝いていた青春の日々は、決して消える事は無い。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「坂道のアポロン」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

医師として忙しい毎日を送る西見薫のデスクに飾られた1枚の写真。そこには笑顔の3人の高校生が写っていた。10年前の夏、薫は転校先の高校で誰もが恐れる不良である川渕千太郎と運命的な出会いを果たす。ジャズのドラムを叩く千太郎と、幼いころからピアノを弾いていた薫は音楽でつながり、千太郎の幼なじみの迎律子を交えた3人で過ごす日々の中、薫は律子に恋心を抱くようになっていた。しかし、律子が恋焦がれるのは千太郎であることを薫は知ってしまう。三角関係に思い悩みながらも、千太郎とのセッションを楽しむ薫だったが、そんなある日、千太郎が薫と律子の前から突然姿を消してしまう。

というお話です。

 

 

医者として病院に勤める西見 薫。彼のデスクには、笑顔で映る3人の高校生。それは10年前の夏、二度と戻らない特別なあの頃の写真だった。

 

10年前、既に片親だった父親を亡くし、横須賀から叔母の家がある長崎の佐世保へ引き取られた西見薫。父親の後を継ぎ、医者になるという約束で、この家に引き取られて来たのだ。ピアノが好きで、叔母の家にあるピアノを弾いているのだが、医者になるという事で引き取ったのだから勉強をしろと言われ、好きにピアノも弾けなくなってしまう。

 

 

薫は、学校でも、横須賀から佐世保へ転校となり、成績も良かったので、あまり周りの生徒と馴染めず、孤立していた。そんな時、クラス委員の律子が、学校を案内してくれると話しかけてきた。彼女に案内してもらい、学校を周っていると、精神的な抑圧で息苦しくなり、どうしても屋上に出たくなってしまう。止める律子を尻目に、学校の屋上に向かう薫。そこには、律子の幼馴染である川渕千太郎が居た。屋上に出たいという薫に、少し待ってろと言い、先輩と喧嘩をして、屋上の鍵を取り返し、薫を屋上に出してくれる。強く激しい千太郎は、薫には眩しく写り、何となく、意気投合していく。

 

 

千太郎と律子と仲良くなり、ある日、律子にクラシック音楽のレコードを探していると話すと、律子の家がレコード屋で、案内される。律子は薫がピアノを弾くことを知り、レコード店の地下に案内すると、そこにはスタジオがあり、千太郎は、そこでドラムを叩いていた。促されるまま、薫は千太郎のドラムとセッションを行い、そのスタジオでの楽しい日々が始まる。

 

 

東京の大学から帰ってきた淳一も現れ、スタジオは賑やかになって行く。薫は律子を想うようになるが、律子は千太郎をお持っていた。そして千太郎は、淳一を追ってきた百合香に恋をしてしまう。そんなある日、ある事故が起こり・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

このお話、漫画原作は読んでいないのですが、ノイタミナでアニメを観ていたので、ある程度知っていました。確かに、こんなお話だったなぁと思いながらも、ちょっと設定が変わっているなぁと感じながら、楽しんで観ました。良かったですよ。青春に1ページという内容で、あの頃の輝いていた自分を思い出して、また歩き出すという内容は、感動でした。

 

 

一番、良かったと思ったのは、千太郎を演じた中川くん。彼、本当に千太郎のイメージそのもので、上手いなぁと思いました。なんか、彼を見ていると、青春そのものという感じがして、その輝きが素晴らしいと思いました。それに対して、薫を演じた知念さんは、大人しくて優しい男の子を演じていて、この対比は良かったと思います。これが上手く行かないと、この映画、感動出来なくなっちゃうもんね。

 

輝いている千太郎を眩しそうに観る薫ですが、千太郎は反対に薫を眩しいと思っていて、お互いに内面に暗い部分を持っているのに表に出していないんですよね。悩みを抱えながら、それでも必死で前に進もうとする若者を、良く描いているんです。そして、別れが来る。それは仕方がない事だし、別れて、また出会って、それの繰り返しが、人の成長を促していくのだと思います。

 

 

この映画、あまりに素直な内容なので、感想の書きようがないんですよね。こねくり回した話じゃなくて、青春の王道を描いているような映画なので、あまり感想が無いのよねぇ。

 

セッションの場面は素敵でした。音楽も良かったし、やっぱりジャズは良いですね。観ていて、聞いていて、気持ち良くなりましたもん。それに、古い時代の佐世保のの風景も美しかったです。これ、1966年の夏と書いてあったから、もう50年くらい前のお話なんですね。だから、その時代の人は、私が感じるよりも、もっと色々な感想があるかも知れません。私は、この時代、どーもごちゃごちゃしていて、好みでは無いので、イマイチでしたが、この時代に生きていた方々には、懐かしい風景なのかもしれません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。良い映画だし、俳優さんたちも上手かったと思います。特に、私は中川くん押しですね。この千太郎役、ピッタリです。中川さんのこういう役、もっと観たいなぁ。それを見るだけでも、この映画は良いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

坂道のアポロン|映画情報のぴあ映画生活