「ザ・シークレットマン」ウォーターゲート事件とは何だったのか。その秘密が明かされる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ザ・シークレットマン」を観てきました。

 

ストーリーは、

アメリカ合衆国史上初めて任期半ばで辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン大統領。その引き金となったウォーターゲート事件の捜査の指揮にあたったFBI副長官マーク・フェルトは、なかなか進展しない捜査の裏にホワイトハウスが捜査妨害をしていることを察知し、事件自体がホワイトハウスの陰謀によるものであることを悟る。大統領に忠実なL・パトリック・グレイFBI長官に捜査協力が期待できない中、フェルトは事件の真相を明るみにするため、大胆な決断をする。

というお話です。

 

 

1972年、リチャード・ニクソン大統領の任期中、民主党本部が入っているウォーターゲート・ビルに何者かが盗聴器を仕掛けようと侵入したところを発見され警察に捕まった。その犯人グループがニクソン大統領再選委員会の関係者だった事が分かり、ホワイトハウスの関与が疑われ、FBIは捜査に入る事になる。しかし、ホワイトハウスは捜査を妨害し、FBIにも圧力をかけてくる。

 

 

FBI捜査官マーク・フェルトは、何度かホワイトハウスに呼ばれ、補佐官や法律顧問などに、ホワイトハウスは関与していないと言われ、その後、FBIの裏の仕事が専門の捜査官ビル・サリバンがフェルトの前に現れ、捜査を辞めるように進言される。フェルトは、これ程に拒まれる捜査と言う事は、何かあるはずだと感じ、捜査を続けようとするが、その時、FBI長官ジョン・エドガー・フーヴァーが亡くなり、大統領に近いL・パトリック・グレイがFBI長官代行に任命されてしまう。グレイ長官代行は、捜査終了を促し、そのまま収束してしまうかに見えたが、マーク・フェルト副長官は、真理を貫くという考えを持っていて、どうしてもこれに納得が出来なかった。

 

 

そして、マーク・フェルトは、ある行動に出ます。ある日、タイムズ紙の記者に連絡を入れて、駐車場で機密である情報を渡すと伝えます。現場に行き、名前を明かさず「ディープ・スロート」と名乗り、国防総省機密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)をタイムズ記者に渡し、後日、タイムズ紙にすっぱ抜かれることになります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、本当に面白いのですが、これ、もうすぐ公開される「ペンタゴン・ペーパーズ」と、2011年に公開された「J・エドガー」を一緒に観ることをお薦めいたします。そうすると、この時代の動きが良く解かるかな。

 

俗に言う「ウォーターゲート事件」の真相を描いているんです。でもね、本当のところ、この盗聴事件って、何か特別に知りたい情報があった訳では無く、それまでに何度も情報漏洩が指摘されていて、その危険を察知する為に、ホワイトハウスが、色々な所を盗聴したい~って言っていたのに、FBIのフーヴァー長官がダメって言って止めてしまったので、ニクソンの関係者がこっそりやっていたらしいんです。

 

 

フェルトは、フーヴァー長官の元で、正義を貫く人物として信頼されていて、フーヴァーの暗い面と、フェルトの正しい面が合わさって、丁度良い感じだったようなんです。そしてお互いに信頼を置いていた。しかし、突然にフーヴァーが亡くなったために、ホワイトハウスを追求する力を失ってしまい、そのまま揉み消されそうになってしまうんです。そんな話を聞くと、フーヴァーも殺されたんじゃないかって疑っちゃいますよね。

 

事件発生から33年後に、マーク・フェルトは、自分が「ディープ・スロート」だった事を公表したのですが、それまでは、一切、話さなかったそうです。でも、凄くないですか。だって、副長官ですよ。そんな人が、どうしても許せないと考えて、機密文書をリークするなんて、何て素晴らしいのかしら。彼が居なかったら、全てが闇に葬られて、ニクソンは任期を全うし、アメリカの盗聴や秘密活動などの暗い部分が台頭して、暗い時代に突入したかもしれないんです。恐ろしいでしょ。ちゃんと、現実にも、ヒーローがいる国って、素晴らしいと思います。日本だと、あんまり聞かないですもんね。

 

 

日本の野党とかマスゴミとかは、本当にヤバい部分は、一切、リークしないでしょ。森友問題だって、加計学園問題だって、この部分だけは、自分たちに関係無いから突いているんだと思うけど、建築業界に居れば、政治家の力を使うなんていくらでもあるし、民主党(民進党?)の政治家だって、希望の党に移った人だって、いくらでも頼まれて、役所に口を聞いていると思うけど。ま、名前は言わないけどね。就職でもそうでしょ。会社に口を聞いて貰うなんて、いくらでもあるんだけど。不動産会社や建築会社のある程度の人は、色々な政治家の講演会に通っていますよ。優遇してくれるし、それが仕事になるからね。公共事業の情報もくれるし、それで寄付を渡したら問題だけど、講演会費として払ったり、パーティー券として買えば問題ないもん。日本はそんな事が今もまかり通っている世界です。アメリカは、50年も前に、真実を明らかにした人がいるって言うのに、恥ずかしい話です。

 

 

話を戻して、この映画、素晴らしいのですが、これだけで観ても、ハッキリ言って、全てを理解する事は難しいと思います。この映画に会わせて、他の映画も観ると、ある程度は理解出来るかなと思いました。この映画を観て、「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ると、FBI側からの話と、タイムズ社側の話が判るから、面白いだろうと思います。「ペンタゴン・ペーパーズ」を観る前に、ぜひ、この「シークレットマン」を観る事をお薦めします。そして「J・エドガー」を観ると、この映画の中で、個人の秘密がどーのこーのと囁かれている意味が解ります。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは、理解出来たら、本当に面白い世界です。ちょっとフェルトの娘の部分は蛇足のように感じたけど、でも、彼の人生を描いている訳だから仕方ないかな。リーアム・ニーソンも、シブくカッコ良くて、良かったです。本当は、直ぐにでも「ペンタゴン・ペーパーズ」を観たいのですが、まだ公開されないから、あちらを観たら、この映画をもう一度、観たいなぁと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ザ・シークレットマン|映画情報のぴあ映画生活