「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」彼女の温かい絵はその生活から出てきたのでしょう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」を観てきました。

 

ストーリーは、

カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが・・・。

というお話です。

 

 

カナダ東部の町に暮らすモードは、親が亡くなり、借金を背負った兄に家を売られてしまい、遺産も無く、叔母の家に預けられてしまう。もう良い年なのだが、重度のリウマチを患っており、一人で生活をして行くのは無理だと言われていたんです。モードは、自分を迷惑がる叔母と一緒に暮らすのを嫌がり、どこか住み込みで働ける場所を探します。

 

ある日、お店に買い物に行くと、町はずれに住む魚屋の男性が家政婦を求むという募集を掲示板に貼る所を目にします。家政婦として雇ってもらおうと思ったモードは、その掲示を取って、男性の家に向かう。男性はエベレットと言い、孤児院育ちで学も無く、粗野な人物だった。最初は、リウマチのモードを追い返すが、雇って欲しいと言って掃除を始めるモードを仕方なく雇う事にする。

 

 

はみ出し者の二人は一緒に暮らし始め、モードは仕事の合間に、エヴァレットが拾ってきた板や、小さなカードに好きな絵を描くようになる。ある日、魚を頼んでいたアメリカ人のサンドラが、魚が届かないと文句を言いに来る。サンドラは、対応したモードの横にあった絵を見て、彼女の才能を見抜き、絵を描いて欲しいと頼む。小遣い稼ぎくらいにはなるだろうと、エヴァレットは、その依頼を受けさせ、サンドラに描いた絵を売ると、その絵が評判を呼び、二人の生活は変わり始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

周りから見ると、貧しくて学も無く、足に障害を持つモードとエヴァレットは、幸せではなさそうに見えたと思いますが、二人は、とっても幸せだったのだと思いました。裕福でたくさんの物を持っているよりも、二人でいることが幸せだったし、絵を描くことが、モードを豊かにしていたのだと思います。エヴァレットも、乱暴な男性に見えますが、本当は、とても優しくて温かい人物で、その表現の仕方を知らないだけなのだと思いました。

 

表向きに優しい男よりも、エヴァレットのように、いつも寄り添い困った時は助けるという、そんなやさしさを持った男性の方がステキですよね。彼の不器用なやさしさが、モードの心を支えていたのだと思います。だからこそ、重度のリウマチで苦しんでいても、楽しく生活が出来ていたのだと思いました。

 

 

モード・ルイスさんの絵って、凄く可愛くて温かい雰囲気の絵なんですよね。子供が描くような絵なのに、そこには奥行きがあって、命が描かれているんです。鳥たちは、今にも羽ばたきそうで、見ていると楽しくなる絵なんですよ。それが、たくさんの人々に愛されたのでしょうね。絵が、そんなに有名になっても、小さな小屋で暮らし続けたモードとエヴァレットは、その生活を愛していたのかな。

 

モードの叔母は、彼女に向かって”アンタは不幸にしかならない。”と言い放ったのに、結局、兄も借金まみれ、叔母も一人で不幸になっていって、最後には、幸せになれたのはモードだけ。いい気味だと思っちゃいました。家族なのに、自分の幸せしか考えず、モードの事を利用しかしなかったバチが当たったんだよね。ホントにいい気味でした。

 

 

モードを演じたサリー・ホーキンスは、やっぱり上手かったです。シェイプ・オブ・ウォーターでも、喋れない女性の役でしたが、この役も足をいつも引きずっていて、リウマチで苦しむ役で、本当に上手かったです。素晴らしい女優さんでした。エヴァレットは、イーサン・ホークさんで、彼も上手いですね。粗野なエヴァレットを上手く演じていました。この二人、演技派ですもんね。最高のコンビだと思いました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画は良かったなぁ。もちろん、シェイプ・オブ・ウォーターも良かったけど、また違ったサリー・ホーキンスを観ることが出来ます。そして、こんな素晴らしい画家がカナダに居たという事も、ぜひ知って欲しいと思いました。ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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