「去年の冬、きみと別れ」ダマされると書きすぎなので、深読みしてダマされませんでした。(笑) | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「去年の冬、きみと別れ」のYahoo!レビュアー試写会に参加してきました。

 

ストーリーは、

婚約者との結婚を間近に控えた新進気鋭のルポライター耶雲恭介は、盲目の美女が巻き込まれた不可解な焼死事件と、容疑者の天才写真家・木原坂雄大について調べはじめる。しかし真相を追ううちに、いつしか抜け出すことのできない深みに飲み込まれていく。

というお話です。

 

 

婚約者との結婚を間近に控えたルポライターの耶雲恭介。彼は、結婚前に、社会に認められるような記事を書き、飛躍したいと思い、1年前くらいに盲目の女性が、写真家・木原坂雄大のアトリエで焼死した事件を、もう一度、掘り返して真相を記事にしたいと、雑誌社に持ち込みます。興味を示した雑誌社は、雑誌の編集長である小林に判断をするようにと、耶雲を任せます。

 

 

今更、この事件を洗っても何も出ないだろうという小林に、耶雲は、女性が燃えている写真を木原坂が撮影していたらしいという情報があると話し、小林は新事実があるなら考えても良いという返事をします。そして耶雲は事件の調査を始めます。

 

木原坂にアポイントを取り、取材を許して貰った耶雲は、スタジオを訊ねてインタビューを重ねて行きますが、彼が殺したという証拠はいつまで経っても出てきません。もちろん、女性が燃えている写真も無いと言われてしまいます。木原坂は、何故か耶雲に反対に質問を重ね、彼が婚約者ともうすぐ結婚する事を知り、不敵な笑いをします。

 

 

ある日、耶雲の婚約者・百合子のアルバイト先に木原坂が現れ、モデルになって欲しいと頼みます。ちょうど、その頃、耶雲は自分の仕事に集中し、結婚を伸ばして欲しいと百合子に話していて、二人の仲はギクシャクしていました。そんな時に木原坂に誘われ、モデルだけならと家に行ってしまった百合子は、その日から帰ってこなくなります。

 

木原坂に監禁されていると知った耶雲は、直ぐに彼女を連れ戻しに行くのですが、木原坂は耶雲の侵入を許さず、百合子は自分の意思でこの家に居るんだと話します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、良く出来ているのですが、あまりにチラシや宣伝に”騙される”という言葉を使っているので、つい深読みしてしまい、最初登場人物が揃ったあたりで、全て読めてしまいました。だって、岩田くんの目が尋常じゃないし、ダマされると書かれているし、去年の冬に別れているんでしょ。もう、これだけ書かれれば判っちゃいますよ。あまりダマされるとか罠とか、書かない方が良かったんじゃないかなぁ。その方が、驚いて、楽しめると思うのですが・・・。

 

 

という訳で、私は解かってしまったのですが、もちろんネタバレはしませんよ。とにかく、素直に観に行ってください。この話は、良く出来ていると思います。脚本も上手いと思いました。中村文則先生の原作は読んでいませんが、先生の他の作品はいくつも読んでいるので、雰囲気はつかめました。うん、これですよ、この雰囲気が上手く描かれていないと、中村先生の作品はダメなんです。うん、良かった。

 

岩田さん、上手いですね。以前の作品とは違う雰囲気で、好青年なんだけど、どこか挑戦的で、暗くて、強くて、何か秘めているという雰囲気を良く出していました。役者という感じでしたね。彼の演技があってこその、騙し騙され、逆転劇という感じが、良く出ていたと思います。だって、最期まで観て、彼の最初の顔を思い浮かべると、無垢な好青年じゃないんですよ。思い返すと、あぁ、そうかぁって思えるんです。上手いよねぇ。

 

 

周りの方々も、その役に徹していて、良かったですよ。良い役者さんが集まっていたし、本当に面白かったです。ダマされなくても、十二分に楽しめる作品です。本当は、内容に関しても、沢山書きたいんだけど、この作品、ネタバレはダメなんです。ゴメンナサイ。だから、内容がどう面白いかは、書けません。でもね、信じて下さい、面白いです。

 

いやぁ、本当に良く出来ていて良かったです。中村先生の作品、酷い出来のものもあったので、実は、どう出来上がっているのか、心配していたんです。いやぁ、安心しました。「最後の命」は、良く出来ていたんだけどねぇ。うんうん、良かった。

 

 

私は、この作品、超!お薦めしたいと思います。面白かったです。良く出来ていたと思います。愛の力は偉大だということが良く描かれているので、ちょっとドキドキするサスペンスだけど、家族でも、恋人でも、友達でも、誰と観に行っても、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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