「泥棒役者」内容は良いんだけど、単館系映画ですよね。映画より舞台で観たかったなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「泥棒役者」を観てきました。

 

ストーリーは、

かつて金庫破りとして泥棒稼業に足を踏み込んでいた大貫はじめ。今では足を洗い小さな町工場で真面目に働き、恋人の美沙と幸せな同棲生活を送っていた。しかし、刑務所から出所したばかりのかつての泥棒仲間だった畠山則男に「美沙に泥棒だった過去をバラす」と脅されたはじめは、則男とともに泣く泣くある豪邸に泥棒に入る。忍び込んだ豪邸で「豪邸の主人」「絵本作家」「編集者」と次々と別人に間違えられるはじめは、泥棒であることがバレたくない一心で間違えられた役柄を必死に演じることとなるが・・・。

というお話です。

 

 

町工場で働く大貫はじめは、お弁当屋で働く恋人の美沙と、とても上手く行っているが、隠している事がある。実は、若い頃、金庫破りとして泥棒をしていて、少年院に入ったことがあったのだ。過去の事は忘れて、新しい人生を美沙とやって行こうと思っていたのだが、美沙の誕生日に駅で待ち合わせをしていた時、昔の泥棒仲間だった畠山に見つかってしまう。畠山は、ある豪邸に泥棒に入る為、はじめを狙っていたらしい。

 

 

畠山は、はじめを捕まえて、美沙に昔の犯罪のことをバラされたくなかったら今回の仕事を手伝えと脅されてしまいます。美沙とどうしても別れたくないはじめは、仕方なく、畠山に従う事とし、豪邸まで連れて来られます。インターホンを鳴らして不在を確認し、家に侵入した二人でしたが、屋内を物色している時にいないはずの家主が部屋から出てきてしまう。畠山はクロゼットに隠れたが、はじめは正面で見つかってしまい、咄嗟に編集者の振りをする。そこの家主は有名絵本作家であり、新しい担当者が今日来るはずだったらしい。

 

 

担当に間違われたまま、作家と話を合わせて、部屋に引っ込ませることに成功するが、今度は玄関からセールスマンが入ってきて、家主と間違われる。そして、追い出したと思ったら、今度は来るはずだった編集担当者が現れる。担当者には自分が絵本作家だと思わせ、一度帰らせようとするのだが、原稿を貰わないと帰らないと言われてしまう。そんな所に、本当の絵本作家が出てきてしまい、編集担当者に対しては、自分が作家で、作家がお手伝いさんという事で納得をさせる。

 

みんなが納得したのは良いが、原稿が出来なければ担当は帰ってくれないし、自分もその家を抜ける事が出来ない。そして事態はドンドン泥沼化していき、全く逃げられない状態になってしまう。はじめはどうやって屋敷から抜け出すのか、そしてクロゼットに隠れた畠山を助け出す事は出来るのか。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、面白かったのですが、こんなに大々的にやるほどの内容では無く、単館系で十分な内容でした。こんな密室での話なんだから、舞台化の方が良かったのではないかと思った次第です。だって、元々が舞台の作品でしょ。このキャストは難しいかも知れないけど、でも、主演を丸山くんでやれば良かったのに。

 

主人公のはじめは、昔、泥棒をやっていて少年院に入れられた過去があります。しかし、とっても優しくて、誠実な人物なんです。昔は理由があって、悪い事をやっていたのだと思いますが、今は、地道に仕事をこなす、職人となっているんです。それなのに引っ張り出されて、とても可哀想でした。

 

 

どんなに昔悪い事をした人でも、悔い改めたなら、責められる事は無いと思うのですが、やっぱり、好きな人には言えないんです。その気持ち、良く分かりますよ。誰だって、言いたくない過去くらい、一つや二つあるでしょ。言うべきか言わざるべきか、とても悩むんです。でも、ずるずる畠山に利用されてしまうんです。酷いでしょ。

 

前園という絵本作家は、有名な作家さんなんだけど、奥さんが亡くなってから絵本が描けなくなり、スランプ状態から脱する事が出来ず、編集者から見捨てられそうになっているんです。そんな彼の絵本が好きだったはじめは、先生を勇気づけて、絵本を書いて貰おうと頑張るんです。その部分は良かったなぁ。

 

 

作家の家の中での密室劇なので、これ、映画化よりも舞台化の方が面白かったんじゃないかなと思いました。映画でやってしまうと、ちょっと安っぽく見えてしまい、TVドラマでもイイじゃんっていう感じに見えてしまうんです。勿体無いなぁと思いました。元が舞台の作品なので、これに近いキャストで舞台でやると、本当に面白いし、感動作になるだろうと思うんだけど、映像だとねぇ、臨場感が無いんですよ。残念です。

 

出演している方々は、上手い方が多いので、そこら辺は、十分に安心して観ていられます。市村さんがやっぱり上手いなぁ~。高畑さんが、ちょっと出なんだけど、良い味を出しています。丸山さんは、こういう役は合うけど、ちょっと使い方が難しいタイプの方ですね。面白かったけど、コメディ以外はどうやるんだろう。他の役もやってみて欲しいです。

 

 

私は、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。でも、映画を沢山観ている方には、ちょっと物足りないかな。単館系の映画で、邦画だからねぇと言う事なら、まぁ、良いかなと思います。あまり大きな作品と比べてしまうべきではないかな。空いた時間で、ほっこりするために観ようかなという事なら良いと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

泥棒役者|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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