「ザ・サークル」SNSの行く末を見ている内容でしたが、ツッコみ処が多過ぎるかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ザ・サークル」を観てきました。

 

ストーリーは、

ユーザーのあらゆるデータを蓄積し、世界ナンバーワンのシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。憧れの「サークル」に採用された新入社員のメイは、あることがきっかけでカリスマ経営者のベイリーの目に留まり、新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。「サークル」が開発した超小型カメラによって、自身の24時間を公開することとなったメイは、あっという間に1000万人を超えるフォロワーを集め、アイドル的な人気を博していくが・・・。

というお話です。

 

 

郊外の町に住むメイ・ホランドは、友人のアニーに誘われ、憧れていた「サークル」という巨大SNS起業に採用される。今までの仕事とは全く違う仕事に戸惑うが、会社の同僚により励まされ、頑張り続ける。しかし、あまりにも全てを共有することを強要され、不安になって行くメイ。

 

毎日が不安になり、ある日、一人でカヌーを操作して沖へ出ると霧により方向を失い、船に接近して転覆してしまう。そこをSNSのカメラで見つけられ、助け出される。その事件により、自分の命がSNSにより助かったと思ったメイは、このシステムは世界の人々を助けると確信し、そんなメイの気持ちを汲むように、「サークル」の経営者のベイリーは、エマを新サービス”シーチェンジ”の実験モデルとして抜擢する。

 

 

メイは、生活の24時間全てを小型カメラにより公開することとなり、彼女のフォロワーはあっという間に1000万人を超えて、世界のアイコン的存在となっていく。全ての人間の情報が公開されれば、誰もが監視し、監視される対象となり、犯罪は無くなるので、理想の社会が訪れると意気込んで、このシステムを推進していくのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、ネット社会の恐ろしさを描いているのですが、イマイチ、適当なのよね。ツッコミどころが多すぎて、主人公に同調出来ないんですよ。最初は、このSNSに振り回される人々を見て、異様な雰囲気を受け取って、自分は入りたく無さそうなのですが、一つの事件によって、まるで、自分は、そのシステムの申し子だと言うように、あれもこれもと、システムに共有していき、全てを管理することが正しいような方向に向かっていくんです。あんな事故くらいで、何でそんなにって思うほど変わって行くんです。

 

そして、ネットアイドル的になって行くんですよ。全てを公開して、寝るところまで公開してしまう。トイレに入る少しの時間だけ、映像が途切れるようになっている感じかな。変でしょ。

 

 

で、社会的な問題も、全てシステムで管理をして行けば、オールOKになるじゃないですかと言って、個人の自由なんて無くなるほどの管理システムを組むべきだ提案していくんです。もう、観ていて、あー、これ、どっかで観た話みたいになるなぁと思いました。社会的に人間すべてを管理し始めると言うのって、今までも良くありましたよね。最近だと、アニメの「ハーモニー」がそうだったし、漫画だと竹宮恵子さんの「地球へ」もそうだったし、アニメ「サイコパス」もそんな世界観だったかな。他にも、SFにはたくさんありますよね。でも、どれも安全な自由と言いながら、とっても不自由で、一つ間違えると恐ろしい展開になるという話ばかり。そろそろ学べよって言いたくなるけど、また同じような事をしていました。

 

 

でね、ちゃんとスッキリしたラストにたどり着けばよいんだけど、なんだか、もやもや~というか、一応は区切りをつけるんだけど、全然スッキリしないんですよ。話がとっても不十分なんです。もう少し脚本を考えられなかったのかしらと思ってしまいました。ダメならダメで、完璧にぶち壊そうよ。そして、その危険部分を、それこそSNSで拡散しましょうよ。そうすれば、沢山の人々が考える訳だし、もっと良い社会システムを考えられるのではないかと思いました。

 

 

エマ・ワトソンとトム・ハンクスは、見た目はとっても誠実そうなんだけど、極悪な部分があるのねぇって思える様な演技でした。良かったと思います。他の社員たちは、まるでロボットの様に微笑んで、楽しんでいたので、ちょっと怖かったです。あれも演技なんだと思うけど、やっぱり表面だけ笑っていて、目が笑っていないって怖いです。

 

 

私は、この映画、うーん、一応、お薦めしておこうかな。出演者は良いので、内容はちょっと酷いけど、とりあえず見る価値はあるかなと思います。前半は、SNSの恐怖を描いているので良いかなと思うけど、後半は酷くなるのよねぇ。この主人公のメイがとっても無責任で、マジでその行動でイイんかいっ!て言いたくなったんですけど、とりあえず前半は良いので、良しとしましょう。まぁ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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