「ゲット・アウト」を観てきました。
ストーリーは、
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。
というお話です。
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人のローズと付き合っていた。そろそろお互いの親に紹介したいというローズの話を受け、彼女の実家を訪ねる事とする。黒人のクリスは、白人一家には、良く思われないだろうと思いながらも訪ねてみると、ローズの御両親は大歓迎で、暖かく迎え入れてくれた。驚いたクリスだが、少し安堵する。しかし、使用人に黒人が二人居て、その二人は、あまり話さないので違和感を覚える。
その日は宿泊し、次の日に、ローズの亡くなった祖父を讃えるパーティーに参加すると、沢山の白人の中に、一人、黒人の若者を見つけ、何となく嬉しくなってカメラを向けてシャッターを押すと、フラッシュがたかれ、その瞬間、若者は鼻血を出して、人が変わったように、クリスに「出て行け!」と叫ぶ。失礼な事をしてしまったと謝るクリスだが、周りが執り成し、黒人の男性は連れて行かれ、クリスもローズに慰められる。
パーティーを台無しにしてしまったと落ち込むクリスだが、周りは優しく、ローズの母親はお茶を振る舞ってくれる。すると、何となく身体が動かなくなり、そのまま不思議な感覚にとらわれてしまう。実は、昨夜も同じような事が起きたような気がしたクリスは、もしかして、何かの罠に嵌められたのかと気が付くのですが、時既に遅く、そのまま眠りに入ってしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、予想と違って、驚きました。最初は、単純に差別問題を扱った映画かと思いきや、全く違うんです。差別的な事が全く無いとは言えませんが、どちらかと言うと、隣の芝生は青く見える的な感じかしら。自分が持っていないものを人って欲しがるでしょ。それなんです。
そして、単純に襲って来るとかでは無い所が、何とも恐ろしくて、怖かった。まさか、お母さんったら、そんな・・・。みたいな感じで始まって、お父さんまで、え、お爺ちゃん、お婆ちゃん???って感じなんですよ。マジで驚きました。もう、観ていて、雁字搦めにされて、動けなくなるような気持ちになり、映画館の椅子に縛り付けられているような気分でした。怖かった。
人種差別では無いけど、でも一種の人種差別なんですよ。こんな風に、色の違いを考えて、感じている人々もいるんだなと驚きました。どんな人にだって、色や形態の違いだって、それぞれ、一長一短があると思うけど、そういうのとはかけ離れていて、ただ、人のモノが欲しいというように見えました。でも、きっと、手に入れてみると、やっぱりあっちが良いとか、こっちが良いとか、色々、思うんだろうなぁ。イヤだなぁ。
人を羨む事って、誰にでもあると思うけど、必ず、自分だって、どこか人に羨まれている部分がある訳で、自分はダメだと思っているのは自分だけだと思うんです。まず、人を羨む前に、自分を見つめる事が必要じゃないかなって思います。自分に欠けているものがあったとしても、その分、何かが勝っているかも知れない。大体、どんな人でも、プラスマイナス0になっているハズなんですから。捨てたもんじゃないと思うよ。
それにしても、クライマックスに差し掛かったら、残酷だったなぁ。オイオイって思うくらい怖かった。だって、ハッキリ言って、警察とかが介入しても、解決しないんじゃないかな。だって、誰も居なくなってないんですもん。病気とか事故で亡くなった方はいるだろうけど、そうじゃない人は居ないんですから。うーん、怖い・・・。細かい謎解きは、映画を観て確認してくださいね。これ、マジで怖かった。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。超!と書きたいけど、何となく気味が悪いというか、普通の恐さとは違う怖さがあったので、本当にお薦めして良いのか、ちょっと迷いました。面白いんですけどね。怖くても観たい!という方は、ぜひ観に行ってください。面白いです。
ぜひ、楽しんできてくださいね。