「オン・ザ・ミルキー・ロード」可愛い動物に囲まれて幸せに暮らせたら良かったのに・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観てきました。

 

ストーリーは、

戦時中のとある村。ロバに乗って銃弾をかいくぐりながら兵士たちにミルクを届ける牛乳配達人の男は、村の美しい女性に愛されて幸せな毎日を送っていた。ところがある日、謎めいたイタリア人美女と恋に落ちたことで、男の人生は一変する。イタリア人美女の過去が原因で村が襲撃され、2人は危険な冒険の旅へと身を投じる。

というお話です。

 

 

戦争が続く中、弾を避けながらロバに乗ってミルクを届けて歩く男、コスタ。彼はハヤブサに愛され、動物たちにも人気なようでした。戦争は停戦を迎え、これからはゆっくり出来ると思っていると、村の大きな時計がある家が花嫁を迎えるという事が決まります。怪しげなどこかから花嫁をもらい受けてきて、戦争に行っている長男にあてがうと言う事でした。

 

 

長男が帰ってくる前に、その家の娘が花嫁を迎えに行き、連れ帰ります。花嫁は美しく、女優をしていたらしい。そして将軍に気に入られて求婚をされていたのを拒み、将軍は彼女を手に入れる為に殺人まで犯したらしい。それでも彼女は将軍から逃げて、今も追われているらしいとのこと。ま、そんな事は構わず、花嫁は結婚する為に連れて来られます。

 

そんな花嫁と出会ったコスタは、彼女の美しさに惹かれ始めますが、花嫁の夫になる男の妹が、コスタを好きになってしまい、兄が結婚する時に、私とコスタも結婚しましょうと話します。あれ?どこからそうなっちゃったかな?と思うコスタですが、彼はとても優しく、拒むことが出来ません。

 

 

話しは勝手にどんどん進んでしまい、コスタは「ま、いいか。」という気持ちになり、なるようになるかなと軽く考えていたのですが、花嫁に執着している将軍の手が迫ってきて、戦争は終わったのに、兵隊が村に近づいてきます。そして結婚式の日、兵隊が村に攻め込み、人々は惨殺され、村は焼かれてしまい、命からがら逃げだした花嫁とコスタは・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、戦争をしているのに、とっても穏やかそうで楽しそうな雰囲気なのですが、後半のある地点から、凄い展開をして行くんです。ええ~!っていうくらい、映画の内容が変わって行ってしまって、驚きました。

 

 

コスタという男性は、どうも神に祝福された男性のようで、何かあると、いつも動物が助けてくれるんです。まぁ、それは、彼の日頃の行いにあるんだと思いますが、話しの最初の方に出てくるのですが、コスタは、子供の頃、目の前で父親を斬首されて、そのせいで弟は精神病院に入り、コスタも暫く入っていて、この村に帰ってきたようなんです。だから、コスタは、人とちょっと変わっていても、みんな、仕方ないねって思って許してくれていたんです。

 

 

でもね、コスタは全くおかしくなくて、とっても真面目で優しい人だっただけだと思いました。その優しさは、人間だけでなく、生き物や周りにある物全てに対してだったので、人からは奇妙に見えたのだと思います。そんなコスタが最後まで守りたいと思った花嫁。彼女は幸せだったと思いました。美しいという事で人生を狂わされて、普通の生活が送れず、自分のせいで沢山の人が殺されるという場面を見て、辛かっただろうけど、コスタという男性に出会えて、良かったんじゃないかな。彼の愛は、永遠で、深いんです。

 

 

それにしても、たくさんの動物が出てきて、とっても楽しめました。いきなり沢山のアヒルが出て来たと思ったら、血の池で水浴びをしていたり、ヘビを取ったハヤブサがヘリコプターにぶつかったり、山ほどの羊の中に隠れたり、羊が地雷原に入ってバンバン吹き飛ばされたりと、なんか、可愛いんだか、残酷なんだか、良く分からなくなっちゃった。残酷なんだけど、あまりにもぼんやりしていて可愛いんですよ。そうそう、ハヤブサは、音楽に合わせて踊ります。かわいいでしょ。

 

コスタは、ロバに乗ってミルクを配るのですが、ロバには、コスタとミルクがとっても重そうでした。その場に居たら「アンタは歩きなさいよ!」ってコスタに言っちゃったかも知れません。ロバ、小っちゃいんですもん。可哀想でしょ。もー、無理な事辞めてあげてね。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。なんだか、笑って良いのか、泣いて良いのか、良く分からないような展開で、やっぱり戦争はダメだけど、それ以上にストーカーはダメでしょと思った私でした。しつこい男は嫌われますよ。女性には優しく、拒まれたら諦めましょう。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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