「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」恐怖を表現しながら、生命の誕生を描いている彼の芸術 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

リドリー・スコット監督作「エイリアン」の造形などで知られ、2014年に他界したスイスのアーティスト、H・R・ギーガーの創作の秘密に迫ったドキュメンタリー。

 

 

1980年のアカデミー視覚効果賞を受賞した「エイリアン」の造形、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの「恐怖の頭脳改革」に代表されるレコードジャケットなどで世界中のファンを魅了し、数多くのアーティストたちに影響を与えてきたH・R・ギーガー。

 

「H・R・ギーガー財団」公認となる本作では、ギーガーの自宅やアトリエにカメラが入り、73歳のギーガー本人が登場。6歳の時に父親にプレゼントされた頭蓋骨、博物館でのミイラの恐怖といったギーガー創作の源泉ともいえるエピソード、3人の女性のパートナーとの出会い、「エイリアン」誕生秘話などがギーガー自身の言葉とともに紐解かれていく。

 

というお話です。

 

 

エイリアン コヴェナントが公開されたので、それを観る前にギーガーを観なくちゃと思って、行ってきました。ドキュメンタリー映画なので、そのまま感想に行きますね。

 

ギーガーさん、6才の時に父親からプレゼントされた頭蓋骨に紐を付けて、散歩に行く時、いつも引きずって出かけたそうです。まるでペットのようですが、これは恐怖を克服する為に、自分でやっていたらしく、不思議な子供だった事が伺えますね。

 

 

彼は、何故か、色々な怖いモノに興味があったらしく、怖い癖に、克服する為に観るという、訳の分からない事をしていたようです。それが、彼の芸術に反映されていったのは、良く判りますよね。観る者に恐怖を与える絵画が多いですもん。

 

ネクロノミコンという画集を出版し、それを観て、エイリアンの関係者から連絡があり、デザインを頼まれたようです。楽しんでデザインをしたようですが、映画の世界に入ったせいで、ギーガーは、芸術の世界から、ハズれてしまったような印象になってしまったそうです。でも、何年かの制作を経て、今、また芸術として認められてきているようですよ。

 

 

晩年、彼は、自分の作品を買い戻していたそうです。美術館がスイスにあるのかな?そこに置いてあるようですが、一度、観に行きたいなぁ。素晴らしいんだろうなぁと思います。

 

そうそう、エイリアンのデザイン秘話があって、エイリアンの卵のデザインを女性器に似せて二つ割にしたそうですが、制作者側にエロいから四つ割のデザインに変えて欲しいと言われて、四つ割になったそうですが、そのデザインを観たら、前よりもエロくなっていて笑ったと言っていました。面白いですよね。エイリアンのデザインには、結構、性器に似せたモノがありますよね。卵もそうですけど、フェイスハガーの裏側の口も女性器に似ているし、チェストバスターは男性器っぽいし、エイリアンに至っては、頭が黒光りしてるもんね。うーん、あれ程有名になってしまえば、そう考える人はいないだろうけど、最初は、アレをモチーフにしたんじゃないかなぁ。

 

 

このドキュメンタリー映画を撮影して、終わって直ぐに、彼は亡くなったそうです。74歳、2014年に亡くなったそうです。寂しいですね。

 

彼のデザインは永遠だと思います。恐怖を感じさせるのに、とても魅力的で見ずにいられないような、そんな作品ばかりでした。人間の中には、怖がりながらも、恐怖を求める部分もあるのかも知れませんね。胎児の時に、暗くて狭い所に入っていた記憶が、恐怖を引き寄せるのかも知れません。不思議な感じがします。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。彼の歴史がここに描かれているので、映画に興味がある方は、ぜひ、彼のデザインにも興味を持って欲しいです。また、何処かで上映してくれないかしら。期間限定上映だったようで、あっという間に終わってしまいました。どこかで上映するようでしたら、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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