舞台「鎌塚氏、腹におさめる」を観てきました。
ストーリーは、
名家、綾小路家の当主であるサネチカ公爵は相当な癇癪持ち。「完璧なる執事」鎌塚アカシにしか世話が出来ない難物だ。そんな公爵には探偵活動にのめり込む、ひとり娘のチタルがいる。アカシにとっては主人のサネチカよりもこのチタルの方が扱いにくい。
屋敷に出入りする者の中に、チアルの母方の叔父、鬼集院ヤサブロウ伯爵がいる。毒舌家で誰の目にも嫌な奴だ。自分の姉の事故死を公爵のせいにして、綾小路家に嫌がらせを繰り返す。
ある日、綾小路家に代事件が起きる。サネチカ公爵が、屋敷の離れの中で遺体となって見つかったのである。遺体の背中にはナイフが深く刺さっていて、殺人事件であるのは明白。ところが発見当時、その部屋のドアには内側から鍵が掛かっており、つまり完全な密室殺人だったのである。警察はすぐにさじを投げてしまうが、ひとり娘でしかも探偵かぶれのチタル、そして「完璧なる執事」鎌塚アカシが黙っている訳が無い。
かくしてふたりの層さが始まる。容疑者はもちろんヤサブロウ伯爵だ。アカシとチタルは、伯爵の犯行の証拠を突き詰めるべく、園丁長のくせに草木をすぐに枯らしてしまう毛呂ヨシミと、同時にふたつのことが出来ない料理人・太田代テマリに協力を仰ぎながら操作を進めて行く。
一方、自分に容疑がかけられていると知ったヤサブロウ伯爵は、従者の宇佐スミキチにアカシとチタルの捜査を妨害するように命じる。アカシとチタルの捜査は、何度となく脇道にそれつつも、徐々に確信へと近づいて行く。果たして密室殺人の謎は解けるのか?真犯人は誰なのか・・・?
というお話です。
鎌塚氏シリーズの第4弾です。と言っても、私は初めて観に行ったのですが、これ、面白いですねぇ。前の公演も観たかったな。なんたって、究極の「完璧なる執事」ですよ。黒執事もひれ伏すという完璧執事だから、たまらなくおかしいのよ。やはり完璧過ぎるのも問題よねぇ。(笑)
今回は、綾小路家に起った殺人事件のお話なんですけど、当主が殺されちゃうんですよ。もう一大事なんだけど、どーも、みんなスッとぼけていて、おまけに、え?死んだんだよねって感じになったりして、大笑いするんです。
お嬢様のチタル役を二階堂さんが演じていて、とっても可愛いのですが、”リンゴ殺人事件”を歌う場面があって、ちょっとハズれたりして、笑えたなぁ。何でも出来る女優さんかと思っていたら、結構、歌は普通だったので、何だか、凄く嬉しくなりました。何でもそつなく熟すよりも、上手く無い部分があった方が、なんか、好きです。若いのに完璧だったら、これから伸びしろが無いじゃないですか。でも、ちょっと力が抜ける感じで、凄く良かったです。
三宅さんを筆頭に、他の役者さんたちは、もう、ベテランばかりで、何の心配も無く、ゆったり観れました。やっぱり、生の舞台はイイなぁ。役者さんの息遣いも聞こえるし、気持ちが伝わってくるような気がして大好きなんです。
それにしても、こんなスーパー執事が居てくれたら、どんなに楽だろうなぁ。自分の事を解ってくれていて、行動の先を読んでくれている訳でしょ。うーん、そんな人が欲しいなぁ。全てやってくれとは言わないけど、ある程度でも助けてくれたら、随分、楽になるんだろうけどなぁ。そんなサービス、有ったらいいなぁ。
この舞台、とっても楽しくて、笑えて、ちょっと温かくなるような内容で、良かったです。私は、超!お薦めしたいと思います。が、チケットが手に入らないかなぁ。凄い人気だからなぁ。でも、もし、観れるようなら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「鎌塚氏、腹におさめる」 http://mo-plays.com/kama4/
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