「エブリシング」家の中だけが自分の世界だった少女は一歩踏み出す勇気を手に入れる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「エブリシング」を観てきました。

 

ストーリーは、

生まれつきの重度の免疫不全のため、人生の大半を厳重に衛生管理された屋内で、医者の母ポーリーンと看護師カーラとともに過ごしてきたマデリン。18歳の誕生日を迎えた日、マデリンは隣家に越してきた青年オリーと知り合い、メール交換をするうちにオリーの魅力に惹かれていく。やがてカーラの協力もあり、オリーと家の中で対面することができたマデリンだったが、ある時、オリーを助けるため、命の危険を顧みず家を飛び出してしまう。母親から二度とオリーに関わるなと言い渡されたマデリンは、オリーのことを忘れようとするのだが…。

というお話です。

 

 

産まれて直ぐに重度免疫不全症と診断され、18歳になる今まで、家の外に出た事が無いマデリン。家はシステム管理され、無菌室とまでは行かないまでも、外部からの物質が入らないようにされています。そんな中で暮らしているマデリンは、ある日、隣の住宅に引っ越してきたオリーに気が付きます。

 

 

窓越しに挨拶を交わし、素敵な男性だなと思うのですが、マデリンは外に出る事は出来ないし、まして彼と触れ合う事も出来ません。ただ、寂しそうに微笑むマデリンに、オリーは友達になろうとスマホの番号を教えます。メールのやり取りを始めた二人は、夢中になって行き、お互いに惹かれ合います。

 

ガラスを隔ててしか会えない事に我慢が出来なくなったマデリンは、看護士にオリーを家に入れて欲しいと頼みます。母親に言ったら反対されるのは解っていたので、ナイショでお願いします。マデリンの気持ちを考え、看護士はオリーに殺菌を施し、部屋に上げます。初めて会う事が出来た二人。でも、触れ合う事は許されません。

 

 

どうしても会いたいマデリンは、独立記念日に母親も看護士も居ないことが判っていたので、その日にオリーをコッソリ家に入れてしまいます。そしてキスの経験をしたマデリン。もう彼への思いを止められなくなったマデリンは、とうとう家を飛び出して、オリーと一緒にハワイの海に向かってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うん、思ったより私は好きだったかな。完全隔離された少女が外へ飛び出すお話なんだけど、飛び出したら死が待っているのよね。でも、それでも彼に会いたいってことなんだけど、実は、大どんでん返しがあります。それを、はぁ?と思うか、おおっ!と思うかは、観た人の判断かなぁ。だから、賛否両論出てくると思う。

 

私は、この映画、可愛い少女の恋愛映画って思うのではなく、思い込みをさせるって恐ろしいと言う方に囚われてしまいました。人間って、自分の生きている場所が全てでしょ。そこでの常識が、誰にでも当てはまると思うんだけど、全く違うのよね。子供が産まれてからずーっと”こうなんだ”って言われて、思い込まされたら、もう、全く疑わないでしょ。

 

 

ジャングルブックでも、狼に助けられたモウグリは、自分は狼だと思っている訳でしょ。それが、人間に出会って自分は人間だと気が付くんだけど、それと一緒で、このマデリンも、死を覚悟して、外に出て、初めて気が付くことが沢山あるんです。そして、自分が信じていた事が崩壊して行く事も経験するんです。

 

 

人間は、いつも色々な物と向き合って、それで知識を得て、経験を積んで行く。家に閉じこもって、ネットなどだけで世界と繋がっていると思ったら大間違いだと理解するべきなんです。人と触れあうって、大切なんですよ。私も、人とくっつくの大好き!スキンシップは大切よねぇ。でも、最近の人って、結構、シャイなのか、日本人が苦手なのか、スキンシップをしないですよね。私がハグしたりすると、驚かれるもん。ま、夏は暑いから、くっつくのは控えているけどね。(笑)

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。表面的なラブストーリーだけを追うのではなく、主人公マデリンの周りにいる人々の考え方も、良く観て、考えて見ると、面白いと思いますよ。うん、これ、ちょっと怖いと思いました。溺愛するのも問題よねぇ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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思い込みの恐い小説をお教えしましょう。

この本、面白いです。絶対おすすめ!